› サンガーズ奮闘記 › ウチナー的指導法の効果・・。
2024年06月27日
ウチナー的指導法の効果・・。
さて・・。我らウチナンチュは会話の中に「擬音」を交えることが多々ある。
まあ~日常の会話の中に普通に使われて何ら違和感もないので、
お互い気づかず、ちゃんと会話(意思疎通)ができているから実に面白い。
「あれがバ~ンてなったら・・。」 「だからよ。」 え?何言ってんだか、
意味不明だが、何となく会話が成立し、意思疎通が図られていることに、
改めて、「ウチナチュ」ならではの意思伝達手段に驚きを隠せない。
そんな意思伝達手段は野球の場面で多く多用されている・・と思うがのだ・・。
「いいか、バッティングはス~っとゆっくりタイミングをとりながら、
スイングをコンパクトにしながら、インパクトの瞬間に力を込める・・。
フォロースローはガ~って振り切る・・。」 バットを手に取り、再現する。
子供たち「???」 「バットに当たる時の力はインパクトに?」
「違う、コンパクトにはスイングだ・・。」 「ん?」 頭をかしげている。
「だから、コンパクトはインパクトだ・・? ん?え?いや違うだろうが。」
「・・ところで、ガ~はいつでしたっけ・・?」 「・・もう。」
「監督~さっぱりなんですけど・・。」 そんな顔している。
もう~なんか自分もこんがらがってきたし・・。
まあ~ちゃんとした言語(?)でもって伝えるって難しい場合がある。
そんな時、ウチナー特有の意思伝達手段の力が大いに発揮されるのだ。
例えば「ババ~ン~!」とか「ドカ~ン!」などの擬音とでも言おうか、
そんな雰囲気だ~みたいなもんで指導するってことはよくあること。
また、手振り身振りを交えながら「擬音」を併用して伝えてみると、
その方が案外言語のみより意図することが伝わりやすいことだってある。
「例えばピッチャーがシュっと投げるとタイミングを取り、打つポイントにきたら、
スイングをサッてすばやく振り出しスコ~ンって打つ。・・フォローはガ~ね。」
そう言うと、「なるほど、スッと出してスコ~ンで打って、最後はガ~ですね。」
「・・ま、そんなところだ。」 そんな擬音を口にしながらスイングをしてみると、
何となくイメージどおりにマッチしているような、まだまだぎこちないような・・。
「守備もそんなですか~?」 さらに聞いてくる。
「そう守備はサッと入って、スコッて取って、シュって投げる・・みたいな。」
「お!今度はサッ、スコッ、シュですね~。」 そんな動作をしてみる。
「そうそう、そんな感じかな・・。」 これも何となくできているような気がする。
「?」 傍らで見ていた父兄が意味分からんな~てな顔で見守る。
「・・ということで、家での自主練習もそんなイメージを忘れるな。」 そう言うと、
「は~い、さよなら~。」 帰りながら「サッ、スコッ、シュ。」 繰り返している。
「サッ、スコッ、シュ。」ってか・・。車に乗り込む前に自分でやってみた。
こんな感じで守備をイメージするとプロ選手のようなイメージが湧いてきた。
う~ん、でもまあ何か普段の伝達手段を取り入れたようでいいじゃね・・。
最大限に擬音を駆使した「ウチナー的」指導法・・。
案外、彼ら「ウチナーわらばー」には効果てきめんかもしれない。
Posted by UMUサン at 22:40│Comments(0)