サンガーズ奮闘記

何もない時は、竜誠の話に限る・・。

先だって、竜誠に関してのっぴきならぬ緊急の用事ができたんで、
１０月２日（火）から１泊２日の日程で愛知県に行ってきた・・のだが、
予定では４日（木）まで滞在のはずが、ご覧のとおり、台風２４号の影響で
帰沖の日に飛行機が欠航するとの情報があり、急きょ３日の最終便で飛んできた。

まあ～用事については、愛知県に着いたその日で済ませたので、
その目的は果たせたのだが、慌ただしくなった日程はけっこうハードなものであった。

それもそのはず・・。帰沖が早まっただけじゃなく、彼の部屋の「片付け」が原因。
去年の１０月頃に準硬式野球部の定期戦を観戦に行った依頼の１年ぶり・・。
何とも、彼の住まい（部屋）は、まさに「台風並」の荒れようだったのである。





着いたその日、用事を済ませ、授業を終えた凜太朗と名古屋で待ち合わせ。
せっかくここまで来たのだからと、親子３人で一杯やろうとのいつもの計画。
待ち合わせた場所は、名古屋駅前近くの沖縄料理専門店の店である。
「愛知県まで来て沖縄料理～？」 なんて子供たちの苦言を片耳で流しながら、
「やっぱ泡盛がいいでしょ～♩」ってことで、脇目も振らずその店へと直行する。

まあ～沖縄の居酒屋のようにリーズナブルとは決して言えないが、
旅での高出費はある程度覚悟・・。自分が経費を持つので文句は言えまい。
しかし、異国の地であっても故郷の匂いを感じることができただけで満足である。

２時間半程度、故郷の匂いを満喫したあと、千鳥足で竜誠の宿へ帰る。
・・あとでおかんから聞いた話だが、凜太朗が名古屋駅での別れ際、
そんな自分を連れて帰る竜誠に、「あ～あ、おとんを連れて帰るのは大変だな・・。」と
竜誠へ同情する言葉を投げたとか・・。子供たちはすでに経験済みなのである。

飲んだその夜は記憶もまばらであったためか、翌日、朝起きるとびっくり・・。
何ともこいつの部屋の汚れていること・・。まるで台風が過ぎ去ったかのごとく。
「お前、なんだこの有様は～！」 朝っぱらから怒鳴らずにはいられない。

「ん～？」 そんな自分の怒号が目覚ましがわりになったのか、身体を起こす。
「こいつの部屋よ～。」 さっそくおかんに報告すると、
「昨日、こんな汚い布団で寝れるか～って怒鳴っているのを聞いたよ。」 おかん。
「・・。」 そんなこと言ったかどうかは定かではないが、この有様を見ると、言ってるはず。

まあ～どんな有様か恥ずかしくて細かく言えないではあるが、
許容範囲で言うならば、洋服や食器を始め、講義資料などが部屋に放置状態・・。
もしかしたら、台風２４号が過ぎ去った外よりこの部屋より散乱している感じだ。

「一応、おとんが来るんで少しは片付けたんだけど・・。」 寝ぼけ顔で言うが、
「どこが～！」 お前の片付けたよ～と言っている基準がまるで理解できない。

・・と言って怒鳴ってばかりじゃ仕方がない・・。あいつが学校へ行っている間、
片付けに着手・・。せめて散乱物だけはまとめておこうと目標を立てた。
「あ～あ、ここまで来てこいつの部屋を片付ける羽目になるとは・・。」 嘆き節がつく。

「・・と言う訳で、念入りの片付けはおかんが来ないとね・・。」 そう告げると、
「・・。」 想像しているのか返事が弱い。見れば唖然とするかもね～。


その日の最終便に間に合わせて、午後４時あたりに家を出る・・。
今から３０数年前、自分もこの辺りに住んで勉学に励んだ思い出が浮かぶ。
当時とそんなに変わらない風景に、「自分の部屋もそうだったな～。」 思い返す。

常日頃から逐一電話にて報告があるため、どんな生活を送っているかは
凜太朗より把握できているのだが、実際に目の当たりにしないと状況が分からない。
ま、そんな中、日々奮闘していると思えば、多少の部屋の汚さも許されてくる感じ。

だんだんそのように思えてきて、怒鳴り散らしたことを少し後悔してきた。





愛知県に来て緊張の１年目から、徐々に慣れ始めてきた２年目・・。
少しは周りを見渡せる余裕も出てきただろうし、落ち着くだろう～って思っている。
そうすれば部屋だって少しは綺麗になるのでは・・なんて想像する。

・・自分もそうだったように・・。


次は、おかんと一緒に近況確認に行くんで覚悟しておけよ～！