サンガーズ奮闘記

さて・・、今年のA代表チームの活動テーマの一つ・・。「遠征に行こう～♪」

４～５年前から現在の練習場、あだね川公園に活動の拠点を移している。

公園という名がついているが、しっかりと野球場の形を成しており、両翼約６０メートル、
マウンドも設置され、内野エリアが赤土で、外野エリアには芝生が広がる。
少し小規模ではあるが、学童野球にとって練習や試合を行うには何ら支障を感じない・・。

まあ～自分らにとっては、念願の「ホームグラウンド」と言うわけである。

何度もご紹介しているが、以前に活動の拠点であった屋部小グラウンドは長方形。
レフト側が長く、ライト側は３０メートルしかないなど、極端に短い・・。
そんなことで練習試合はおろか、練習も最大限の工夫を施したのは言うまでもない。

となれば、練習試合はいつも「アウェイ」であるというのは当然で、
今日は東に明日は西へと、練習試合を求めて各地を転戦していたのである。
つまり、「遠征」と言う感覚はなく、練習試合をやるためには「出向く」しかなかったのである。

そんな中であだね川公園への活動拠点の移転は、まさに夢のようであった。

・・となれば、自分らのホームグラウンドで練習試合を行うことは今までなかったことであり、
そんな嬉しさも相まって、ここ数年は思う存分にホームグラウンドを活用しているのである。

しかし今年になって、はたと考えた・・。ここ４～５年を振り返り、
慣れ親しんだホームグラウンドだけで試合をやってもいいのかという疑問にぶち当たったのだ。

例えば、外野周辺は約６０メートルの範囲で外野ネットが周囲を取り囲み、
これ以上ボールはいかない・・。ランニングでのホームランはまず出ないだろう。
ホームだって、バックネットまでの距離が短く、ワイルドピッチでホームインするなどは、
よほど後ろに逸らしたボールが不規則に転がらなければ、なかなかホームイン出来ない。

つまり、球場の形状を把握できれば、その球場に見合った戦い方となってしまう。
もしかしたら、外野手はこれ以上後ろにボールがいかないとなれば、それなりの守備体形、
バックネットが近く、バッテリー間のミスであるワイルドピッチで得点とならないと分かれば、
３塁にランナーをおいてのピッチングの慎重さ、キャッチャーの捕球の大事さが欠けてくる・・など、
このような球場の形状だから、試合の中の重大なミスであっても大きな痛手にはならず、
このホームグラウンドであったからこそ、事なきを得たのかもしれないのだ・・。

外野が果てしなく広い球場であったら・・？ ワイルドピッチで２塁ランナーまでホームインするほど
バックネットまでとてつもなく遠い距離にあるとするならば・・？
すれば、我々のホームグラウンドで染みついた野球のやり方では通用しない・・・と
懸念を持たざるを得ないのである・・・。

各地に行けばさまざまな球場が存在するのは周知のとおり。
超～広い球場もあれば、狭いところもある・・。マウンドもあったりなかったり。
いろんな形状のグラウンドであっても自分たちの野球を発揮しなければならない。

・・たくさんのチームと練習試合をやるのと同様、いろんな球場で試合していくことも
「遠征」に行くことの一つの意義（価値）があるのである・・。










《・・我らの夢のホームグラウンド、『あだね川公園』の全景・・。》


まだ、屋部小がホームグラウンドであった時代、ホームで試合ができないという不利を
「出向く」ことしかできなかった大変さを、「遠征」することで大きな経験を得てきたのである・・。


「今年は遠征を多くして、『武者修行』に行ってくるぞ～！」と子供たちや父兄に公言。

たしかに、地元でやれば父兄の負担も少なくて済むし、応援にも駆けつけやすい。
ホームで試合することはメリットの部分が多いが、そのメリットに甘んじてよいのだろうか・・？

あえてデメリットに挑み、それを克服していくことで大きなものを得たいと思うのである。

「よ～し、今年は遠征に行こう～♪」・・、あ、いや、「武者修行に行こう～♪」といきたい・・。


・・何とぞご理解をいただき、父兄の皆さんの最大限のご協力をお願い申し上げる～。