てぃーだブログ › サンガーズ奮闘記 › 夜の審判講習会・・。

2024年04月24日

夜の審判講習会・・。


さて・・。学童野球に携わっている父兄なら一度ぐらいは体験(経験?)が
あるのではないだろうか・・?それは、試合での審判員である・・。

中には練習試合に止まらず、大会などでも帯同審判員としてグラウンドに立ち、
懸命にジャッジを行っている・・。しかし野球経験者ならまだしも野球の経験のない
父兄にとってはそれはなかなか勇気がいること・・。
ま、子供たちのためとはいえ、大会はおろか、練習試合であっても緊張の連続。
けっこう体力も要し、かつ適正なジャッジを行うため、神経もすり減らしている。

当然だが、我らサンガーズの父兄にも練習試合などで審判をお願いするが、
やはりグラウンドに立って汗をカキカキ、喉がカラカラにしながら頑張っているのだ。

以前の話、ある練習試合後の反省会・・。
「そう言えば、練習試合のジャッジ、少しおかしかったぞ。」 そう言うと、
「あら、そうでした?」 自覚しているのか、ビールの大ジョッキで顔を隠している。
「あれはセーフだと思ったのだが・・。」 少し睨むように顔を覗き込む。
「・・。」 大ジョッキの底を大きく傾けて、何やら必死に顔を隠しているようだ。

「相手ベンチの監督がいきなりアウト~って叫ぶもんだから・・。」
やっと大ジョッキが顔から離れた・・。なるほど、相手監督の声につられたのね。
「しかも・・。」 そのあとさらに言葉を続けると、こんなことがあったとのこと。
「ジャッジするたびに子供らが不満顔をするもんだから委縮しちゃって。」
「あ~なるほど・・。」 野球の経験がない分、よけいにそう感じるかもしれない。


当然、ジャッジひとつで戦況は変わるし、時には勝敗まで左右する。
そう考えれば審判やるってことは大変なことだと重々承知しているのだ。
野球経験者の自分だってそうだし、野球未経験者であれば尚更なのだ。
「まあ~分からないでもないが・・。」 何かしら気の毒にさえなってきた。
「頑張ります・・。」 ビールジョッキを飲む姿に哀愁を漂わせている。

このことは自分らのことだけに限らない。どの父兄だってそうなのである。
自分の子供を応援に来て、いきなり審判をお願いされるってことはよくある話。
すると気持ちの準備していなかったなど、多少の動揺を感じながら
グラウンドに立つ・・。それでミスジャッジをすると一気に不安がまん延する。

そんな経験は特別のことじゃない・・。誰にでも起こり得ることなのだ。

「何度も経験して慣れるってことしかないな。」 泡盛の氷が音を立てる。
「まだ審判をさせる気ですか?」 思わずビールを飲む手が止まっている。
「うん、そうだね。」 自分も泡盛を飲む手を止め、顔を見合わせた・・。

「それと・・。」 少しでも不安を解消するためにひとつアドバイス・・。
「ジャッジは慌てず、ゆっくり判定すること・・。そしてコールは大きく、
 声が小さければ自信がないように見えてしまう。立ち方だってどっしりと。
 それだけでそれらしく見えてくるもんだ・・。」 再び泡盛を口に運ぶ。

まあ~不安解消につながるアドバイスなったかどうかは定かではないが、
これからも頑張ってくれるきっかけになれればいいかと思っているのだ。

「なるほど・・。」 ビール飲む手を休め、コールの仕草を繰り返す・・。


夜の審判講習会・・。


「それからもうひとつ・・。」 「はい?」 コールの練習を止める。
「アウトのコールの時は親指を立てるのは止めた方がいいと思うが。」
「へ?」 挙げた右手を見ると、親指が立っている。
「え?アウトはこうじゃないですか?」 立てた親指を強調している。
「ガハハ・・。これで子供らからダメ出しされているかもね。あはは・・。」
傍らで聞いていた他の父兄が大爆笑している・・。

「なんだ、アウトはこうだろう。」「いや、今時そうやらないって。」
「なにを!」「こうだってば・・。」 気がつけばジャッジのコール合戦・・。

「・・。」 うふふ、何とも楽しい時間ではないか。


そんな訳で・・。今宵もバカな野球談義で夜も更けていくのであった・・。






Posted by UMUサン at 22:05│Comments(0)
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。