サンガーズ奮闘記

・・野球で体を動かせないので、少し頭で野球の思考を回したいので
しばし、妄想にお付き合いください・・。


無死１塁・・。次打者はバントの構え。初球から送りバントを仕掛けた。
１球目失敗。そして２球目・・、あら、またもや失敗～。
「もう～何やってんだ！」 このままスリーバントをやっても失敗の可能性が大・・。

「しょうがないな～。」 ヒッティングのサインに切り替える。そして打ちました～。
おお～！真芯でとらえた打球がレフトの頭上を越えて２塁打だ・・。

「・・あら～。・・ま、『結果オーライ』だな。うん。」・・って苦笑い。

本来ならば、無死１塁をバントで送って１死２塁というのが作戦であり、
それが描いていた状況・・。それなのにバントを２度失敗して望むべき状況が
危うくなりそうになったのを考え直し、ヒッティングへの作戦変更をした結果。
無死２、３塁となる・・。打った子はバント失敗にも関わらす、得意面々となる。

これって・・１死２塁と考えていた状況よりももっといい状況ですよね～。
結果オーライは、時には望んでいた状況よりも良い状況を生むことさえある・・。
・・だとすれば、もっと喜んでいいはずなのに・・。

「なのに・・だ。」
結果オーライってのはなんか悪いイメージにとられる場合が多いような。


先ほどの話で言うと、バントを２度失敗した子は２塁打を打ったはずなのに、
その２塁打のことで褒められることなんてあまりない・・。
逆に作戦の送りバントを失敗したことを先にとやかく言われる。
・・２塁打を打ってチャンスを更に広げたにも関わらず・・だ。

う～ん、そんな状況の場合、偶発的に発生したこの「結果オーライ」を
ほんと悪いイメージで思っていいのだろうか～って悩んだりする。
もしかしたら、指導者はその子の送りバントの失敗を注意しつつも
内心、偶発的に発生した幸運（？）を喜んでいるのではないか。

「まあ～いいじゃん♪」 なんて応援団・・。特におかん軍団は良く言う・・が、
「結果オーライ」が招いた幸運に素直に喜べない自分もいたりして・・・。
まあ～しかし、試合運びからすれば当然、１死２塁より無死２、３塁が
状況としては良いわけで正直、喜びを隠すのに必死な場合も生じるのだ・・。
はた？結果オーライを悪いイメージで感じるのはどうしてだろうか？

それを少し難しく考察したい。・・その無死１塁の場面に時を戻そう・・。

次打者は送りバントを敢行し、ランナーを進塁させることが役目（役割）となる。
もし送りバントを失敗すれば、本来の役目を果たしていないことになる・・。
野球でのチームプレーはしっかりと自分の与えられた役目をしっかりとこなし、
それをつなげていくことであり、その積み重ねが勝利に導いていく・・はずだ。

長年、野球に携わり、１０数年も指導していく中、それが十分に染みついている
時々発生する「結果オーライ」的なことは「たまたまであり、いつもはない！」 なんて
古き「慣習」や「定石」にとらわれた考え方も、実はどこかに根強く存在していて
目の前に訪れた「幸運」（結果オーライ）を素直に受け入れることができない・・。
そんな無意識的な感情が湧き出ている結果ではないだろうか・・？


・・しかしながら「結果オーライ」的なことってけっこう遭遇する。
う～ん・・。特に学童野球のシーンにおいては無視できない事象なのだ。


個々の選手に与えられた役目を果たしてこそ、そのプレーに賞賛が贈られる。
しかしその反面、実力的であっても結果的であっても与えられた役目を果たせず、
「仕方なし」に次の作戦に転じたことが「たまたま」良い結果を発生させた場合・・、
はたして？このことについて同様に賞賛を贈っていいものかどうか・・？

う～ん・・、なかなか頭の中では整理がつかないってのが正直な気持ち。

ま、チビッこたちのする野球だし、そんな難しいことは考えないとなれば・・。
「結果オーライ」って考え方は、描いていた作戦はうまくいかなかったんだけど、
そんな失敗にも関わらず状況がさらに好転した場合に多く使われる・・とすれば、
まあ～深く考えず、素直に喜ぼうか～って考えたりもするのもいいの・・かな？





「いやいやいや・・。」
やっぱ結果より過程が大事だよ～って指導の根幹に据えるとすれば、
偶然に良い状況になっただけで喜ぶのも「およろしく」ないことだろうし・・・。

が～！何が何だが訳が分からなくなってきた。


この自粛期間中・・・。どなたか良きアドバイスをお願い申し上げたい！