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2024年03月30日

次年度への決意・・。


さて・・。昨日の3月29日をもって令和5年度の仕事は年度末を迎えた。

今の時期は今年度のまとめと次年度への準備の季節・・。
事業の決算や報告など仕事の総括(まとめ)を行う時期である。

まあ~当然ながら仕事の成果が問われ、次年度への事業の発展につなげる。
仕事の中でも最も大事な時期のひとつなのだ・・。

少し仕事の話をさせてもらうと、ここ3、4年は生活困窮者支援に力を注いだ。
今なお、新型コロナウイルスの影響が長く尾を引いている・・というのが現状だ。
仕事を失う、あるいは経済状況が停滞する・・ということは生活の根底が揺らぐこと。
明日からどうやって生きていけばよいか?切実な訴えが後を絶たない・・。

我々もできる限りのことを支援するも、その支援さえも上回るような
空前の困難さは先さえ見通せない暗澹たる道が続いている中、
どうやれば、どう手を差し伸べればこの無限トンネルを抜け出すことができるか?
できる限り手を尽くしているのだが、未だ五里霧中の暗中模索状態なのだ。

そんな中、来週から迎える新年度でもその業務はますます重要性を増し、
より一層大きな効果を見せなければならないと決意するのである。

そのほか、地域の方々の生きがいづくりや介護予防の取り組み、
障害を持つ子供たちの生活訓練の教室に、福祉の仕事に就きたい方の就労斡旋、
はたまた進学や生業のための資金の貸付業務や生活に困っている方への
生活支援などなど・・。他にも推進しなければならないことが山ほどあるのだ・・。


今から数年前の話・・。ちょうど新学期を迎えた頃である。
そろそろ帰るかと事務所の入り口を戸締まりしていると、先ほど締めた正面玄関の
ガラス戸を叩く音がする・・。「ん?」振り返れば一人の女性が立っている。
「何か?」正面玄関を開けながら尋ねると、「お金を貸して下さい。」と開口一番。
ただならぬ様子にガラス戸を開き、事務所に招き入れて詳しい話を聞けば、
「娘のランドセルを購入したい・・。」 そんな理由であった。

さらに聞けば、今年4月に娘が小学校に入学したが、一人親世帯のため
生活が苦しい中、新しいランドセルを買うことができず、兄の古いランドセルを
持たせたらしいが、学校から帰ってくるや否や「明日から学校にいかない。」
そう言って泣きじゃくり、それから一言も話をしなかったという・・。

あ、いや、ランドセルばかりじゃない、筆箱や鉛筆などの文具用品等も
兄の使い回しを揃えてしまったとのこと・・。ある意味、ピカピカの1年生ではない。
その様子を訴える母親も次第に涙声となり、しばらくかける言葉を失った。

「・・ということなんで事務所に戻ってきて・・。」 すでに帰宅した会計職員を呼び、
緊急援助資金の貸し付けの手続きをし、その日のうちに資金提供を済ませた。
「ありがとうございます・・。」 その母親の安堵の表情が印象的であった。

するとしばらくして、「ありがとうございます。」 覚え立てであろうか、
可愛らしい文字の手紙が届いた・・。その可愛らしい文字の横には
赤色でクレヨンで書かれたランドセルの絵が添えられてあったのである。

「お、良かった・・。」 今度は自分が安堵の表情となったのである・・。


次年度への決意・・。


毎年、各年度ごとの仕事のまとめはしなければならないが、
その一年で解決できないことも・・。何年かかるか分からないことも多々。
うまく解決するかどうかも分からないが、最善を尽くすしかない。

迎える令和6年度においても厳しい社会情勢であると予想・・。
まだまだ収束の先が見えない困難な状況にいかに立ち向かっていくか?
さらには人々の暮らしを脅かす様々な障壁や要因をどう克服するか・・。

安心で安全な生活を支えていくことは仕事の一丁目一番地であり、
改めて我々の真価が問われる・・と覚悟しているところなのである。

一年間のまとめと同時に自分たちの仕事を振り返る。
「ちゃんと業務をこなすことはできたのか、その効果は・・?」
そんな振り返りを基に、次の新年度に立ち向かう決意としたい。

さあ~来週から新年度・・。いっそう気を引き締めて臨む所存である。


・・ということで。少し真面目な題になってしまったな・・。







Posted by UMUサン at 21:15│Comments(0)
 
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