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2024年05月07日

求める「真の悩み」・・。


以前、耳にした話である・・。

とあるチームがあまりにも部員数が多かったので全員を出す秘策を思いつく。
それは「出場の当番制」である・・。イニングを真ん中あたりで区切り、
前半パートと後半パートに子供らを分けて出場させるというもの・・。
「前半パートの子供」は試合開始1時間前に集合、「後半パートの子供」は、
さらに遅れて集合させる・・という変則アップ制(?)を導入していたという・・。

「どうせ朝一番で来ても試合に出るのは後半だし・・。」 その方式に賛成する意見や
「え~そんな当番制なんて。しかもアップもバラバラって。」 戸惑う声に騒然・・。
そうなれば「チームは1つ」の概念はなくなり、ただただ出場させればいい・・なんて、
長年、学童野球に携わってきた中、思いもつかないシステムであることは間違いない。


「多くの子供に出場の機会を・・。」ってことは指導者(監督やコーチ)が
大なり小なり、常に悩み、頭を考えていることであり、それはいかに実現するかの
創意工夫や幾度とない試行錯誤を繰り返してきたことは言うまでもない・・。

まあ~チーム員が少ないチームであれば、そんな悩みも多少軽減されるが、
逆にチーム員が多いチームは悩みの深刻の度合いが違ってくる。
だからといって「当番制」による悩みの解消はどうも受け入れ難いのである。

たしかにみんなに出場機会を与えたい・・との切実な思いは十分伝わる、
しかし何らかのステップアップを得ず、安易に出場させているとすれば、
果たしてこれは最善のシステムである・・と言えるのであろうか?

ある程度の修練(練習)を積んでいく中、何かしら「光る物」を発揮したり、
総体的に実力もつき、なおかつ年相応の自覚と努力と真剣味が感じられれば、
いつしか出場の機会が増えてくるのは必然のこと・・。

そんな過程を踏まえるのはとても大事なことって思っているのだ。

当然、メンバーが足りず、ゲームを成立させるには否応なしに出場させている
チーム事情があるってことも重々理解している・・。それでも実際に出場している
子供らにはその過程は大事だって伝えることは必要ことではないだろうか。

あ、いや、メンバーが少なかろうが多かろうが伝えるべきだと思うのだが・・。


求める「真の悩み」・・。


「お~練習を頑張ってしっかり出来るようになったね・・。」 そうなれば、
指導者のみならず周囲(保護者等)からも出場機会の声が大きくなるはずだ。

やがてどの子も個々の実力が向上し、誰を出しても遜色のないチーム力に
成長すれば、「さて、どの子を出場させればいいか?」 なんて本当に意味で
頭を抱える更なる深刻な悩みが出現することになっていく・・。

「う~ん、これはマジに困ったぞ・・。」 なんて心配するものの。


・・実を言うと、そんな真に我らを悩ます子供らの進化を願っているかもしれない。






Posted by UMUサン at 22:25│Comments(0)
 
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