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2024年03月21日

いくつもの「扉」・・。


まあ~学童野球にあっては良くある話・・。

週末などに練習試合を組んだ時、地域や学校の行事であったり、
はたまた家族のイベントがその練習試合の日程と重なる場合が多々ある・・。
そんな時はどのように対応するかは賛否両論、いろんな議論を巻き起こすことは
承知のことであり、 学童野球に関われば避けては通れない道なのである。

当然だが、地域や学校行事が重なる場合は野球の予定は二の次となる。
そして、さらに家族との用事の場合となれば強く優先させてなければならない。

いつかの日、「来週の休みに練習試合があります。」ミーテングでそう告げると、
「よっしゃ~。」 大方の子供たちが喜んでいる中、ポツリ落ち込んでいる子がひとり。
ん?どうした?って聞き返すと、その練習試合の日に家族との用事があるらしい。
「どうしようか。」 練習試合にバリバリ行きたいらしく、自分に確認しに来る。
「いや、家族の用事が優先だろう・・。」 そういうと落ち込み度がさらに増大。
しまいには「お父さんにお願いして。」自分に懇願までしにくる始末・・。

「おいおい、ダメだろ。」 「・・シュン。」「仕方ないだろ、用事に行ってこい。」
「・・・(泣)。」その子、がっかりして帰ったのは言うまでもない。


そんな小学生の時期、何かに没頭できるものがあるのは意義深いこと。
身体を鍛え、頭を使い、仲間を作り、心身ともに充実感をもたらす。
何よりも好きなことを見つけられたってことは幸せなことの1つであろう。
しかしその一方で、何かに集中し没頭することによって、
その反面、その他の「何か」を得られなかったってこともあるかもしれない。

学童野球に没頭することで何よりもどれよりも野球が優先となってしまう・・。
家族とのふれあいは二の次・・。そして子供らが中学生、高校生と自立心が
芽生え始めれば家族との距離が生まれ、さらに部活動という環境も相まって
熱中することの全ての時間が一方向へと加速していく・・。

たしかに小学生の頃は人間の成長の礎となる大切な期間ではないかと思う次第で、
家族との思い出、野球以外の様々なものとの出会い等が学童野球に熱中するあまり、
振り返れば貴重な機会に出会えなかったということになりかねない・・。

例え練習を1週間も休んで家族と旅行に行くことが悪いことではない。
野球であれ、学業であれ、冒険であれ、それに時間を費やしたからといって、
「何か」を得られるってことでもなくても可能性を試す機会にはなるはず。

何かに没頭することは素晴らしいことではあるが、それが過剰過ぎれば
ある意味マイナスにもなるかも・・。他に目がいかない、ないがしろにする、
野球一筋が立派なこと・・ってなってはいけないことかもしれない。


いくつもの「扉」・・。


ある高名な学者の話・・・。

「ひとつの可能性を追求するあまり、多くの時間を費やしてきた。
 しかしその反面、他の可能性の『扉』を閉じてしまったような気がする。」 と。

そんな大事な時期、一つのことに熱中する大切さを伝えることも大事なことだし、
子供らに多くの可能性の「扉」を開かせることも大切な役目のひとつなのだ。


改めて・・。そのことを心に刻まなければと誓う次第である・・。





Posted by UMUサン at 22:40│Comments(0)
 
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