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2024年03月08日

血マメからの・・の話。


さて・・。先だっての練習でのこと・・。

ある子が左の手のひらにテーピングがグルグル巻きしているのに気がついた。
「あら?スイング練習して血マメができたのか?」そう言うと無言で頷いている・・。
「お~いいね、どれどれ・・。」その子の了解をとってテーピングを外してみると、
手のひらに血マメのあとがくっきり・・。それが硬くなっている状態である。

「痛いか?」さらに声をかけると「・・。」言葉はないがまたもや無言で頷く。
「そっか・・。」そう優しく声をかけると、じっと左手に視線を落としている。
「でも血マメで手の皮が剥けただけでは野球じゃ怪我のうちに入らんぞ。」
「え?」ここでその子が声を発した。「だけど頑張ったって証(あかし)だ。」
するとニヤって微笑んで、再び血マメを見つめ返している・・。


そんな「血マメ」のことで昔の話を思い出した・・。凛太朗との会話。

「同じ実力を持っている野球選手二人のうち、一人だけスカウトするとしたら、
 どうする~?」って凜太朗が質問を投げかけてきた。
「ん?」と思っていると凜太朗が即答・・。まずは『手のひら』を見てみる・・と。

「手のひらを見て、血マメがあるかどうか・・。血マメがあって今の実力。
 血マメがなくて今の実力であれば、今後血マメができるほど努力すれば
 伸びしろがすごいって思われるから血マメがない方じゃん?」だって。

「・・う~ん、そうかな~?」凜の意見に首を傾げてみせる・・。
まず、お前はいろんなこと考えているんだな~ってのが第一の感想である。

「たしかに、天才っているのも事実。しかし現段階で努力していない奴が
 これから血マメができるほど練習するって保証もない・・。できるが故に
 努力を疎かしているってことになりはしないか・・?」

「・・。」 凛太朗。
「努力に勝る天才なしって言葉があるが、本当にそうあってほしいと
 願っているのも確か・・。ま、天才であっても努力することが一番だけどね。
 それと、血マメができない程度に練習して上手な奴よりも血マメだらけになって
 練習している奴が魅力的ではあるけど・・。おとん的には。」

「・・・・・・。」 またもや凛太朗。

「今、努力すべき時に頑張れない奴が将来、頑張りますって言っても
 はいそうですか~なんては思わないってか思えないな・・。でも、今は努力が
 不足しても目覚めて努力したとすれば、結果、努力したってことになるし。」
「そうだよね・・。」 凜太朗がやっと口を開いた。

「サンガーズの子供らにも言っているぞ。日頃の練習を頑張っていない奴が
 試合になったら頑張りますって言っても、そうだよね~と思って試合の時に
 活躍を期待するか、ま、しないしできないね・・。」
「・・まあ、それはないね・・。」その時には納得顔となる。
「だから、先のことをどうのこうのって言う前に努力すべき時に努力をする・・。
 まずはそれが一番大事なことだと思うな・・。」

「うん、分かった。」そう一言残して、いつものように素振りしに行った。


血マメからの・・の話。

《 凜の手袋・・。打てたかどうかは定かではないが、バットはよく振った・・。》


今の子供らも過去の子供たちに負けないくらいバットを振っている。
その姿にあの当時の景色がオーバーラップ・・。そして、同じことを伝えている。
「バットをいっぱい振ったからと言って必ず打てるとは限らない・・が、
 努力すべき時は努力をする・・。それが一番大事だと思うけど~。」って・・。

その結果、どうなるかは分からないが、先を憂いても仕方がない・・。
今、できることは頑張らないといけない時に納得するまで頑張ることだ。


そして・・。それがこれからの道に大いに役に立ってくれればと願っている。





Posted by UMUサン at 22:40│Comments(0)
 
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