
2025年05月21日
美浜ランジェリーズよ、永遠に・・。
「大学では野球はしなかったの~?」以前、竜誠から聞かれたことがある。
「う~ん野球はしていたけど部活はしなかったな。」 昔の記憶を辿る・・。
もう~かれこれ40年余のことなので、具体的なことはあまり覚えていないが、
途切れ途切れになった記憶の片隅に、懐かしい匂いがする感覚となる。
確か、部活をしなかったのはもう高校野球で十分にやってきた・・ということと、
離れた地で生活する中で部活を続けるほど、経済的に余裕がなかった。
また学業と部活の両立ではなく、両立を目指していたのはバイトであることと、
夢の大学生活を満喫しようとの気持ちであったこと・・などが理由である。
・・とは言うものの、まったく野球から手が引けず、大学の同級生を集めて
一般の軟式野球チームを結成し、活動した次第である・・。
そしてその野球チームは「美浜ランジェリーズ」と命名したのだ。
「ええ、ランジェリーズ!」それにはちゃんとした理由がある・・。
自分らの大学が愛知県美浜町にあったことと、チームの主将の彼女が
名古屋のデパートのランジェリー売り場でバイトしていた・・ってことが
命名の由来・・と記憶しているが、正しいかどうかは今更知る由もない。
何とも、この名前には幾度となく恥ずかしい思いをしてきたわけで、
ある日の町内の野球大会に出場した時の抽選会の時も白い目で見られたし、
試合会場の確認で大会事務局に電話した時も、「え?ランジェ、プププ・・。」
なんて笑われたりして、チーム名を変えようか?多くの激論を交わした。
しかし我ら貧乏学生集団にとっては新たにユニホームを買い替えるほど、
経済的な余裕もなかったし、また奇抜なチーム名が故、覚えられていたなど、
チーム名変更の検討しつつも、諸般の理由であってそのままにしていた訳である。
そんな中、チームのメンバーと言えば1年次の同級生が中心となって構成・・。
しかも高校までの野球経験者は自分含めてわずか2人だけ・・。
あとは卓球部出身であったり、「遊」部であったり、中にはルールさえ知らない
奴もいたりして、チームとしての実力はまったく0(ゼロ)状態であったが、
「野球がこんなに楽しいもんだなんて・・。」そう思ったほどである・・。
そんな素人軍団チームが隣町の町内大会で何があったかは不明だが、
あれよあれよと勝ち抜き、見事にベスト4に進出・・。迎えた準決勝戦では
地元の居酒屋チームに完敗・・。しかもノーヒットノーランのおまけ付き。
ま、あとで聞いた話だが、その居酒屋チームのエース(居酒屋の親父)が
プロ野球でも活躍したことのある有名なピッチャーだったらしく、
引退後は地元に帰り、居酒屋を経営・・。そしてチームを結成し、今でも野球に
勤しんでいるとのこと。「・・。」これは勝てんわ・・と納得したのを覚えている。
・・ということで、大学卒業するまでこのメンバーで野球を十分に満喫した。
そう・・。今でも忘れられない懐かしの「美浜ランジェリーズ」の思い出なのだ・・。

「・・とまあ~おとんの大学時代はそんな野球だったな~。」
そう遠くを見つめると「ま、アホだね・・。」竜誠が呆れた表情を見せた。
ちなみに、今年で大学を卒業して38年目を迎える・・。
「還暦にはまた集まりたいね・・。」数年前、沖縄に訪れた大学の友人ら家族と、
久し振りの再会でお酒を酌み交わしながら、そう会話した記憶が蘇る・・。
そういえば、「美浜ランジェリーズ」まだ解散はしていないんで42年目の年。
大きな節目の年に再び集結できたら・・と思うと、これまた夢が広がる。
我ら懐かしの「美浜ランジェリーズ」よ、永遠に・・でいいかな・・。
Posted by UMUサン at 22:35│Comments(0)