
2025年04月04日
熱中するのもほどほどに・・の週末。
さて・・。またまた楽しみな週末がやってくる・・。
そんな楽しみな週末は当然ながら野球の日程が目白押し。やれBパートの大会だ、
開催地枠決定戦だ~なんて週末ごとに訪れる大会に心ウキウキな気持ち。
しかも今シーズンも本格的なスタートを切ったところで、ますますウキウキ熱は、
やがて加熱の度合いを増していくものと容易に予想がつくのである・・。
まあ~何事にも「熱中」することは悪いことではないと思うが、
それが「・・し過ぎる。」と、かえって逆効果を招くってことは痛感している。
もう~20年以上の話・・。学童野球に携わり始めていた頃の自分自身の話。
長男の凛太朗が小学2年生になったばかりで、今の時期のとある練習試合・・。
野球やり始めたばかリの低学年なのでまだまだ十分にプレーができない・・と、
理解していたはずが、ミスを連発したことに怒りの沸点が臨界に達してしまった。
あまりにも不甲斐ないプレーに怒りが収まらず、このゲーム終了後、
キャッチボールやノックを約3時間あまりやってしまった・・。
「おいおい凛太朗、野球が嫌いになるぞ・・。」 あの当時の大先輩監督に
たしなめられるも「ほっといて下さい。」 聞く耳もたずの馬耳東風。
「ほら見てみろ・・。」 凛に振り返れば大粒の涙を流しながら立ち尽くす。
「・・。」 ここでやっと大先輩監督の忠告が耳に届いた・・。
当然だが、現役で子供もいなくなったこともあって今ではそんなこともないが、
現役の子供らを抱えるお父さんやお母さんは、まさにその時が「熱中時代・・。」
我が子を叱咤激励している姿に、あの当時の自分を重ね合わす光景があり、
自分も歩んできた道であったなと、いささか照れくささを感じているのだが。
凛や竜誠の場合、そんな親父の「熱中」にもめげず、中学や高校、そして大学と
形態が変われど、現在も野球を続けていることについて嬉しさと喜びを感じる反面、
「マジに野球を嫌いにならなくて良かった・・。」 改めて安堵しているのだ。
しかしながら、そんな「熱中時代」を過ごす保護者の気持ちとは裏腹に、
子供らの「熱」は消沈し、挙げ句には野球を辞めてしまった・・との話も少なくはない。
子供が野球を始めるきっかけは、子供自身が好きで始めた・・や、
保護者が野球経験者であって自分と同じ道を希望して・・などなど多種多様。
そんなこともあってか子供によっては野球を始める当初から温度差があり、
指導する中において、その温度差を実際に感じることも多々あることも事実なのだ。
つまり、保護者の「熱」ほど子供は「熱く」ならないってこともあるのだ・・。
「あ~あ、バスケやりたかったな~。」 なんて思っているのであれば、
最初から野球に「熱」が入りにくいのは当然であり、そんな中、「ガミガミ~。」って
「熱」を注入してしまえば、気持ちが溶かされてしまうってことになりかねない。
そんな「熱」は子供にとって悪影響を及ぼしてしまうのではないだろうか?
「熱中する・・。」 その裏側には大きなリスクがあることも確かなのだ・・。

「あんまり熱くなると子供が逃げ出すよ~。」 当時の自分に投げかけたい言葉・・。
今考えると、あの忠告のおかげであった・・としみじみ感謝している。
あの頃、かの大先輩監督から受けてきた忠告のように、これからは自分がその役目を
少しでも果たすことができたら・・と微力ながら決心しているところなのだ・・。
保護者の「熱」に耐えきれる子供らの耐熱性を見極めつつ、時には「冷却」も必要。
いずれにしても・・。「熱中」するも「ほどほどに・・。」を忘れないように・・。
Posted by UMUサン at 21:20│Comments(0)