
2025年04月01日
おじさんみたいなおばさん・・の話。
さて・・。今日から4月・・。新年度のスタートであるな。
ちょうどその時期、ちょっと不思議な野球談話を経験したことを思い出した。
数年前のことだが、とある大会の準備で名護少年野球場で作業していたら、
「ニィニィ~。ちょっと・・。」 倉庫に荷物を運び終えて戸締まりしている時、
後ろ側から声をかけられた。声をする方向に顔を向けると一人のおばちゃんが
グラウンドに向かって立っている。
「ん?ニィニィ~?」 辺りを見回しても自分しかいない。
ウォーキングを最中だろうか?上下お揃いのジャージを身にまとっている。
少し怪訝に思いながら、「何でしょうか?」 そう言いながら近づきつつ、
もしや仕事に関係する相談かも・・と、ふと脳裏に浮かんでしまった。
すると開口一番、「小学生のピッチャーの距離は18メートルね?」
思いがけない言葉。「へ?」 思わずおばちゃんを凝視してしまった・・。
帽子を目深に被り、花柄の手作りマスクが目元までいっぱいに覆っているので、
表情はうかがい知れない・・。感じからすると60代後半か70代前半か?
自分が呆気にとられている中、間髪入れずに立て続けに質問を投げてくる。
「ベースの間の距離は?」とか「フェンスは90メートルないでしょ?」などなど、
先ほどのピッチャーの距離の質問でさえ驚き、処理できていないのに、
ある程度、野球に詳しくないと出てこない質問が次から次へと押し寄せてくる。
「あ、あ~そうですね・・。」 何にどう答えたらいいのか戸惑っていると、
「小学生だがらプロ野球よりかはサイズは短いよね~。」 プロ野球のことまで。
「はあ・・。」 驚天動地・・とは、まさにこのことある・・。
驚くのはこればかりではない・・。少年野球は変化球はダメだとか、
昔のピッチャーが投げられるイニング制限のことだとか、専門用語も連発。
もう~目の前にいるのは最早、おばちゃんの持つ知識の域ではない・・。
実はおばちゃんの格好をした「おじさん」じゃないか・・と錯覚してしまった。
う~ん、息子が野球をやっていたのか?はたまた孫の応援で関わっている中で
野球の知識を仕入れたのか?その真意については不明ではあるが、
いずれにしても・・。その年代からは予想もしないワードがポンポン飛び出す。
「・・で、今週は何かあるの?」 この週末から大会が始まることを伝える。
「そうなんだ・・。」 そうつぶやいて「じゃあ頑張ってよ~。」
そんな言葉を残して足早に颯爽とその場を立ち去っていった・・。
「・・。」 ベンチ横にポツンと残された中、やっと我に返る。
「あ、せめてお名前でも・・。」 そう思ったが、すでに遠ざかって後の祭り。
それにしても、あの年代(失礼。)で野球談議に花を咲かすなんて思いもしない。
まあ~世代を越えて・・と言ったら大げさだが、いろんな年代の方々と
野球談議に花を咲かすのも悪くない・・って、そう実感した次第。
自分にとっては新たな境地に入ったのかも・・。何かしらの喜びを感じた。
その時、週末の雨予報に少し気持ちが滅入っていたのだが、
何となく心が晴れ晴れとなり、来たる週末が楽しみになったのは言うまでもない。
「ふう~。なんかおじさんみたいなおばさんだったな・・。」 そんな記憶。
・・また今度お会いできたら・・と、今でも待ちわびている・・。
Posted by UMUサン at 21:35│Comments(0)