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2018年08月01日

練習試合の「意味」・・。


さて、今日から8月・・。夏真っ盛りの夏休み真っ最中なのである。

すると、市外の各チームから練習試合などの申込みが多数寄せられる。
「今度、やんばるに合宿に行くんだけど~?」 なんて・・。
夏休みならではのイベント。まあ~皆さんそうだと思うがこの時期、
練習試合のニーズには事欠かないことも事実である。

その反面、次から次へと練習試合を組み入れることで、1つ1つの
練習試合に対し、真剣さに欠ける姿勢だったり、やる気なさであったりとが
チーム全体として目立つような感じがして、不満足な試合内容に少しばかり
血圧が上昇気味となる・・ということも事実なのかもしれない。


練習試合の「意味」・・。


「この前はひどかったな~。」 なんて時々思う練習試合が多いのもこの時期。

特にひどかった場合は、やる気のなさや真剣味の不足に恥ずかしく感じることも。
それ以上深刻なのは、気持ちのなさの問題である・・。
それが露呈すると相手に申し訳ない。野球ができる感謝の気持ちのなさに
マジに虚無感さえ感じてしまうのである。

そんなとき、「ほんと、何のために練習試合をしているのか?」って自問自答。
実は、子供たちだって、「今日はやりたくないな~」って思っているかも・・。
ただ単に試合ができることの嬉しさや勝敗で一喜一憂するばかりを追っている。


さて、「なんのために練習試合をやるのか?」って・・。時々振り返る。

それは、日頃の練習の成果を試す、個々の子供たちの実力を見て、試してみる。
練習試合でしか学べない何かを得ていく・・。相手チームから良いことを学ぶ。
はたまた、相手チームの戦力や実力を見てみるなどなど。。

いろんな目的や意味を持って、練習試合を組んでいるつもりではあるが、
正直、そういう意識が自分自身、あるいはスタッフ、父兄など弱くなっていることが
あるんじゃないかって、時々不安に感じることも確か・・。


ある父兄の話を思い出す・・。
「当たり前のように毎週練習試合を組むと子供たちも父兄も練習試合をする
意義が薄くなっていくんじゃないか~。」って心配する声も・・。う~ん、確かに。

1試合目ダメだったけど、2試合目があるからとか、次もあるし~って思ったり。
2試合もやると大変だから、1試合目は少し頑張らなくてもいいかな・・。
なんて思っている子もいるのでは・・ってなんて。

そんなことは、昔の我々のチーム事情からは想像もつかないことだったのだ。


・・以前、自分たちのチームは練習試合の相手もままならなかった状態。
まあ~、めちゃくちゃ弱かったし、部員もスタッフもあまりいなかったし、
練習試合やってもためにならないし~って相手から思われていたんだと思う。
同じ市内のチームと練習試合やってもチーム名を間違われていたこともあった。

ほんと、練習試合相手を探すのにも必死。毎週土日は黙々と練習に明け暮れた・・。
自分らの力が知りたくて練習試合がやりたくて、昔の野球仲間や先輩・後輩など、
あらゆる伝手(つて)を駆使して東奔西走した日々。

やっと練習試合の相手が決まると、練習試合前日には道具を磨きまくった。
そして、何度も何度も外へ足を運び、天気を確認するため空を見上げた。
そんな中、心ウキウキで気持ちはすでに明日へと飛んでいたのだ。

やっと練習試合を組んだのに当日、雨で流れてしまうと、
「くっそ~。」って雨空を睨みつけた・・。
・・非常に悔しがったあの時の感情が、今でもまざまざと思い出される。

時に、「練習試合の相手いるか~?」 なんて心配してくれる先輩監督の
気遣いに涙そうそう・・。ほんと有り難いとの気持ちで練習試合に臨むものの、
あまりのひどさに目を伏せたくなった。・・迷惑ばかりかけた。
練習試合終了後は、相手チームへお詫びを入れるのがルーティン。
それでも、「気にするな、いつでも声をかけろ。」と笑って握手をしてくれた。

あの頃の恩義は今でも深く刻まれている。

我々は、こんなことを経験して今のチームにさせてもらったと思っているのだ。

当たり前のように、チームの名前を覚えられるようになり、
当たり前のように、たくさん他チームとの練習試合や交流ができ、
当たり前のように、多くの父兄や関係者、OBが応援に来てくれる。

練習試合のことをひとつ見ても、
今では当たり前のことが、当たり前ではなかったあの頃があった・・。
以前より逞しくなったチームを見るたびに、あの頃にタイムスリップするのだ。

いつでも初心に戻れるように、いつでもあの頃を忘れないように、
そして、いつでもその心構えは持ち続けていなければならないのである。

たかが練習試合・・ではない。されど練習試合なのだ。
今一度、練習試合ができる嬉しさや意味を噛みしめなければ。


・・我々は、こうして大きくさせてもらったのである。





Posted by UMUサン at 21:50│Comments(0)
 
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