
2017年08月07日
薄氷の2日目・・。
「第12回うるま市長杯大会」の2日目・・・。薄氷を踏むような思いで勝利を収めた。



《・・毎回、自分の小言を聞かされるキャプテン優介・・。彼の大きな任務のひとつだ(笑)。》
2回戦となったうるまブロックの強豪、具志川シャークス戦。
先発した胡珀(6年)は、危なげない立ち上がりで快調なピッチングを見せる。
攻撃陣は、初回から得点圏にランナーを進めるも、あと一本が出ず無得点に抑えられる。
試合が動いたのは3回裏の攻撃・・。先頭の8番竜(5年)が三遊間を抜くヒットで出塁。
続く9番斗夢(5年)が絶妙のセーフティバントを決め、無死1、2塁と絶好の先制のチャンス。
ここで1番の智大(6年)が右中間を破るタイムリーヒットで2塁から竜がホームへ返り、先制。
その後、3塁へとランナーを進めるも後続が抑えられ、この回は1点止まりとなる・・。
胡珀はその後も無難な投球で相手打線をまったく寄せ付けず、無得点を続ける。
一方、打線と言えば毎回得点圏にランナーを進めるも相手守備陣の好守などに阻まれ、
追加点ならず。「・・。」 時折、強風で舞い上がる砂嵐に再三、プレーが中断されるなど、
イライラ感が募るのと同様、あと一本が出ない打線にフラストレーションが蓄積する試合となる。
「何となくいやな展開・・。」 そんな思いが頭の中で増幅していく。
そんな中、迎えた7回表・・。1番から始まる相手打線に対し、先頭打者をこの日初めての
四球で出塁させると、ワイルドピッチと送りバントで1死3塁の同点のピンチとなる・・。
そして、初球にエンドランを決められ、同点に追いつかれる。そのあとは後続を断ち、
同点のまま最後の攻撃を迎える・・。しかし、思いも寄らない展開となる・・。
この回、先頭の2番元(6年)が左中間を破る2塁打で出塁すると、3番胡珀もヒットで続く。
胡珀の盗塁で無死2、3塁と絶好のサヨナラの場面に登場したのは4番皓太朗(6年)。
これ以上ない大チャンスのベンチ、応援団のボルテージは最高潮を迎えた。
しかし、数分後はこの大歓声も大きなため息に変わる・・。
無死2、3塁で4番皓太朗は前進守備のショートゴロで、ランナー動けず、1死2,3塁のまま。
続く5番聖(6年)が放った打球がセンター前に落ちようとした瞬間、センターが猛ダッシュで
その打球を好捕・・。飛び出した胡珀は帰塁できず、ダブルプレーで無得点・・。
最大のチャンスを潰したベンチと絶体絶命のピンチをしのいだベンチの表情は両極端。
・・まだ吹き続ける強風がなま温かく感じられ、嫌なムードがより一層引き立てられた。
そして、この熱戦もいよいよ決着のときを迎えることとなった・・。
タイブレークに突入した8回表の具志川の攻撃・・。胡珀は2死まで無得点と踏ん張ったが、
バッテリー間のミスが出て1点を献上。しかし、最小限の失点で抑えることができた。
その裏、無死満塁で迎えるバッターは湧斗(5年)・・。この日はしっかりとバットが振れていた。
大きな期待と歓声がこだまする・・も、7回裏に大チャンスを逸したことが脳裏に蘇る・・。
「・・あの二の舞となったら・・。」 一抹の不安を抱えながら攻撃のミーティングに臨む。
「さあ~来~い!」 湧斗の打席でのルーティン・・。バットを掲げ、気合いを入れる動作。
そして、バットを振り抜く・・。「スコーン~♪」 ビヨンドバットの独特の打球音が大きく響き、
放たれた打球は、大きな放物線を描き、センター頭上を襲う~。
このグラウンドにいる全員がその打球の行方を追っているかのような感覚・・。
一瞬、大歓声が止まり、無音状態・・。視線の先を見れば、センターが背走している。
誰かが「回れ~!」と大きな声。その瞬間、静寂が一気に破られ、大歓声が沸き上がる。
3塁ランナーの胡珀、そして2塁ランナー代走の遙人(6年)が必死の形相で3塁ベースを蹴る。
逆転のホームイン・・。粘る具志川シャークスを3対2の小差で振り切り、勝利を収めたのだ・・。
「あ~疲れた・・・。」 歓喜に沸く子供たちを尻目にドカッと椅子に腰掛ける。
「おおでとうございます~♪」 次々と握手を求める父兄の笑顔で少し疲労感が薄まる。
続く2試合目はベスト8をかけ、読谷・嘉手納ブロックの嘉手納ドリームスとの対戦・・。
この試合は初回から打線が大爆発・・。胡珀や湧斗、章平(6年)の長短打で一気に4点を奪取。
3回にも皓太朗や聖、章平、竜までもタイムリーヒットを放ち、4点を追加し合計8点を奪う。
投げては先発の智大がノーヒットで相手打線を抑え、8対0の5回コールドで勝利し、
うるま市長杯大会では初のベスト8入りを果たしたのである・・。
この日のミーティングを終え、みんなが帰路につく中、一人グラウンドに残り、今日を振り返る。
ひとつひとつの場面が鮮明に記憶され、子供たちや自分自身、反省すべき点も多々あるが、
まあ~内容はともかく、勝利できたことに安心感が充満し、ホッとした気持ちが強く残る。
煙草を吸おうとポケットから取り出すと、「あら~。」 煙草が砂まみれ・・。
気がつけば、ユニホームや帽子、カバンなども砂まみれ。今日一日の大変さを物語る。
「あ~あ・・。」 負けていればもっと大変だっただろうな~って、ひとり苦笑い。
しかしまあ~子供たちは良く頑張ってくれました。そして、父兄の皆さんも頑張りました。
ほんとに感謝を申し上げます・・。ありがとうございました。
砂まみれとなったたくさんの荷物と心地よい疲労感を抱え、家路につく。
さらなる厳しい戦いに向けて・・。 さあ~決意を新たにしよう~。
Posted by UMUサン at 20:30│Comments(2)
この記事へのコメント
お早うございます。UMUサンさん!!
快進撃が続いていますね。
高野山から、慌ただしく帰沖して、
強硬な日程にも拘らず、
子供達、指導者、父母の疲れも忘れるくらいに
この夏休みの、経験がすばらしいひと時で
あるのが、確かな物になりつつあります。
サンガーズ、頂点は、見えてきましたよ~。
快進撃が続いていますね。
高野山から、慌ただしく帰沖して、
強硬な日程にも拘らず、
子供達、指導者、父母の疲れも忘れるくらいに
この夏休みの、経験がすばらしいひと時で
あるのが、確かな物になりつつあります。
サンガーズ、頂点は、見えてきましたよ~。
Posted by 松田クラブOB at 2017年08月08日 08:30
** 松田クラブOBさん こんにちわ♪ **
第12回うるま市長杯はお疲れ様でした。
自分らはどうにかこうにか勝ち進んでいますが、
これからが大勝負です~。
まあ~高野山旗から帰沖してまもなくの大会で
疲れもピーク(特に大人達。)ですが、踏ん張って
いきたいと思います。
北部支部代表として頑張っていきますぞ~。
引き続き、ご声援をよろしく~♪
第12回うるま市長杯はお疲れ様でした。
自分らはどうにかこうにか勝ち進んでいますが、
これからが大勝負です~。
まあ~高野山旗から帰沖してまもなくの大会で
疲れもピーク(特に大人達。)ですが、踏ん張って
いきたいと思います。
北部支部代表として頑張っていきますぞ~。
引き続き、ご声援をよろしく~♪
Posted by UMUサン
at 2017年08月10日 12:00

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