サンガーズ奮闘記

さて・・。今年の第２３回おきでん旗は自分にとって感慨深い大会となったのは言うまでもない。

自分がサンガーズを率いて通算８度目の県大会出場となるが、初の初戦突破を果たした。
過去、いずれの大会も初戦敗退に悔し涙・・。大会２日目の景色を初めて体験することになる。

まあ～昔の最弱小サンガーズからすれば、県大会出場は夢のまた夢・・であった。
初戦突破を果たし、２日目の景色を体験する日が来るなんて、想像すらできなかった時代。
よくぞ、ここまで頑張ってきて良かった・・というのが正直なところである。

初戦の緊張感から解放され、勝利の余韻を感じながら、椅子に深く沈み込んでいると、
「監督～、初の初戦突破おめでとう～♪」 父兄が右手を差し出しながら近寄ってきた。
「いやいや、皆さんのおかげですな～。」　帽子を取ると自然と汗が噴き出してきた。

その父兄はクーラーボックスから氷を取り出し、アイスコーヒーを作ってくれた。
暑い日差しを受けて、ビニールコップが輝き、いかにも美味しそうな色を放っている。
それを一気に飲み干すと、キンキンに冷えたアイスコーヒーが全身に行き渡る。

「かあ～♪」 こんな美味いアイスコーヒーに出会ったことがないくらい（笑）・・。
勝利の美酒・・ではないが、それに匹敵するくらい・・。火照った体を潤してくれた。


「まだまだ明日もありますぞ～！」 二杯目のアイスコーヒーをつくりながら言葉が引き締まる。
・・そうだ。余韻に浸っている暇はない・・。初の２日目の景色に挑まなければならないのだ。
「うん。了解・・。」 二杯目は決意を込めて一気に流し込んだ・・。





ご承知のとおりだが、結局、２回戦で敗退してしまったが、２日目の景色を望めたことは
自分にとっても大きな一歩であるし、それは子供たちや父兄の皆さんも同じこと。
今まで未知であった領域に踏みこみ、体験できたことに新たな目標が示されていく・・。

「出場することから勝ち抜くことへ・・。」 次なる目標は少しだけ前進させることができた。

まあ～勝ち抜くだけの実力と風格はまだまだ備えてはいないのだが、
次なる目標に向かうため、いかに努力を投入していくか・・にかかっているのだ。
初めて眺めることができた景色は、その思いを強くさせてくれたのだ・・。


次なる目標を達成させるために・・。あの「アイスコーヒーの味」を思い出そう～♪