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2016年06月08日
親子鷹・・。
昨日、久し振りにチビッ子軍団の練習に顔を出した・・。
「監督は、もう~部活に来ないはずよ~。」って軍団たちの父兄が子供たちに忠告。
子供たち、「・・・。」 たぶん、お前らがしっかりと約束事を守らないからだ~なんて
脅しの意味も込めて、そう言ったらしいが、Bパート強化リーグ以降、本当に仕事が忙しくて
部活の時間にも間に合わない事情もあったのもたしか・・。
そんな脅し(?)の効果もあったのか、顔を出した時、大きな挨拶で出迎えられた。
その時、ちょうどグラウンドではシートノックの真っ最中であったが、
ノッカーしている父兄(コーチ)が厳しい姿勢で臨んでいるようであった・・。
「おら~、声がないぞ~!」 「気合いを入れていけ~・・。」 ノックバットがうなりを上げる。
・・ま、いつもの役回りだと自分の方が子供たちに厳しくしている方なのだが、
その日は、圧倒的に自分より気迫満々のコーチにノックを任せた次第である。
そんな自分は内野と外野の間で、子供たちに一つ一つ声を掛けながら立っていたのだが、
ふと、あることに気づいた・・。まあ~全体的に見ても厳しいノックではあったのだが、
特に自分の子(ノックしている父兄の子)には、それはもう厳しいノックの雨あられなのである。
「なんだ~そのプレーは?」 打球が一段と早さを増す・・。その子も必死に食らいつく。
一見、何の不満もないプレーだが、親父からすれば納得がいかないのであろう。
そんな親子のやり取りを見ているうちに、竜誠が言った言葉を思い出した・・。
「おとんが監督だなんて嫌だったな~。」 なんて、宜野座高校の練習の帰り道。
「はあ~、なんでまた・・?」 いきなりの発言に異議を唱えた。
「だって、自分ばっか怒られているし・・。」 何のことがあってそう言ったのかは定かでないが、
そんな竜誠の意見に対しては、反論もない・・。たしかにそうであったのだから。
「だってしょうがないだろ、親子なんだから。自分の子がもっとも怒りやすい・・。」
「違う子が悪さしても、やっぱ自分が怒られていたし・・。」 思い出したように不満顔を見せる。
「・・・・。」 これについても反論なし。そんなこともあったな~って今度は自分が振り返る。
そんな不利な状況ではあったが、一つだけ反論した・・。
「あの時は自分の子だったからこそ、必死な思いがあったかもしれないな。」
・・誤解のないようにだが、自分の子がいない今でも必死にさせてもらっている。
「ただ、親子という関係上、他の子よりかは強く怒るのは当然だと思うのだが。」 そう言うと、
「・・それにしても。」 なんて反論を予想していたが、黙って携帯をいじっている。
「監督~、まだノックを続けますか~?」 コーチの声に我に返った・・。
「え?ああ。なんか良い感じなんでもう少し続けようか・・。」 時計を見ると午後6時近く。
良い感じだ~なんて言ったけど、妄想に耽っていてしっかりとは見ていないし。
やがて、5年生をランナーにつけて、より実践的なノックとなり、激しさもますます佳境~。
相も変わらず、自分の子に対しては厳しい打球が飛び交っている。
もう~自分さえも口を挟めない親子鷹なのである・・。
「竜誠~。お前の子を早くおとんに預けろ・・。鍛えてやる。」って言うと、
「はあ~?おとん、いつまでやるば~?」 呆れた顔を向けている。
「ま、せめて70歳までは元気に関わりたいって思うが・・。」 冗談交じりに応えると、
「70歳ってのは、せめてって年じゃないだろう~。」 わずかに笑顔を見せる。
大丈夫、心配するな。可愛い孫には、お前ほど厳しくはやらないから~。
・・あ、いや、やらないじゃなくて、できないって言った方が正しいかもしれないね。
そんな妄想を勝手に膨らませながら、車を走らせた・・。。
Posted by UMUサン at 21:45│Comments(2)
この記事へのコメント
UMUサン様
三兄弟の少年野球日記のブログにあたたかいコメント頂きましてありがとうございました。
地道な練習は、子供たちにとっては面白くないと思います。
しかし、一番重要な練習なんだと思っています。
子供達にとっては、なかなか理解しにくい練習もあるかと思いますが。
学童野球は、勝つことも大切ですが、同じくらい基礎作りが大切なのかなと感じています。
サンガースのお子さん達に、挨拶をしっかり教育されているように読み取れます。
素晴らしいことだと思います。
いつも「サンガース奮闘記」楽しみに拝見させていただいております。
お仕事がお忙しい中、息子さんの野球、学童野球の指導は大変だと思います。
次男さんの大会、学童野球の大会も間近みたいですので、教え子が躍動する姿が見れたら最高ですね。
これからも楽しく拝見させて頂きます。
三兄弟の少年野球日記のブログにあたたかいコメント頂きましてありがとうございました。
地道な練習は、子供たちにとっては面白くないと思います。
しかし、一番重要な練習なんだと思っています。
子供達にとっては、なかなか理解しにくい練習もあるかと思いますが。
学童野球は、勝つことも大切ですが、同じくらい基礎作りが大切なのかなと感じています。
サンガースのお子さん達に、挨拶をしっかり教育されているように読み取れます。
素晴らしいことだと思います。
いつも「サンガース奮闘記」楽しみに拝見させていただいております。
お仕事がお忙しい中、息子さんの野球、学童野球の指導は大変だと思います。
次男さんの大会、学童野球の大会も間近みたいですので、教え子が躍動する姿が見れたら最高ですね。
これからも楽しく拝見させて頂きます。
Posted by 三兄弟父ちゃん at 2016年06月09日 19:36
** 三兄弟父ちゃんさん おはようございます。**
コメントありがとうございます~♪
学童野球(子供たち)の指導はなかなか大変で、
3歩進んで2歩下がるような根気のいる作業です。
また、指導者や親たちが先に走ることもできない併走が肝心です・・。
約15年あまり関わっていますが、未だ道半ばですな(笑)
しかし、子供たち(自分の子も含めて)ともに一喜一憂することが格別。
目の前で成長していくことが何よりも嬉しいです。
さあ~今シーズンも佳境に入ります。
大会ごとの成績も気になりますが、子供たちの
頑張りにも期待したい・・。
そして自分の次男坊の最後の夏は夢舞台へと願っていますが、
高校球児として最後まで素晴らしい姿を見せてほしいことが一番です・・。
これから熱く盛り上がる夏の到来ですぞ~♪
コメントありがとうございます~♪
学童野球(子供たち)の指導はなかなか大変で、
3歩進んで2歩下がるような根気のいる作業です。
また、指導者や親たちが先に走ることもできない併走が肝心です・・。
約15年あまり関わっていますが、未だ道半ばですな(笑)
しかし、子供たち(自分の子も含めて)ともに一喜一憂することが格別。
目の前で成長していくことが何よりも嬉しいです。
さあ~今シーズンも佳境に入ります。
大会ごとの成績も気になりますが、子供たちの
頑張りにも期待したい・・。
そして自分の次男坊の最後の夏は夢舞台へと願っていますが、
高校球児として最後まで素晴らしい姿を見せてほしいことが一番です・・。
これから熱く盛り上がる夏の到来ですぞ~♪
Posted by UMUサン at 2016年06月10日 10:33