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2017年08月10日
「高野山見聞録」エピソード2
さて、「第22回高野山旗全国大会」の2日目・・。いよいよ初戦の日を迎える。
我らサンガーズの全国大会デビュー戦の相手は、奈良県代表の王寺(おうじ)ドンキーズ。
情報によると、奈良県大会の準優勝チームと伺っている・・。
「・・マジか・・。」と思ったが、「そうだ・・。全国大会に出場するチームはみんな強いし。」
改めて思い返し、気持ちを奮い立たせる。・・戦う前から弱気じゃ勝負にならないのだ。
そして迎えた初戦・・。試合前に相手チームの様子を目を皿のようにして見つめる。
やはり、県大会準優勝という実績があるだけに、軽快な動きと元気良さをみせる。
いや、それだけではない。主力の選手は体も大きく迫力満点。特にその子らの動きを注視。
我らスタッフが無言で見つめている姿は、端から見れば異様で不審者のごとく。
ユニホームを着けているということが、不審者ではないって証明づけているのだ(笑)。
出来る限りの情報を得て、別の場所で練習しているチームに帯同するコーチに伝達。
少しでも対策が講じられるよう、そんな隠密行動に躍起となった次第である・・。
そして、試合開始のサイレン・・。後攻めの我々がグラウンドに散っていく。
まずは立ち上がり。緊張が最高潮に達するのが分かる。何となく目と鼻の奥が熱くなる。
初回の守り。先発はエース胡珀(6年)・・。先頭打者を打ち取った後、2番打者は
内野陣のエラーが出塁を許す。緊張感があるのでやむを得ないか~っと心を落ち着かせる。
その後、ランナーが2盗、3盗を決め、1死3塁とピンチを迎える・・。
しかし、ここで胡珀が踏ん張る。3番、4番を連続三振に打ち取り、先制のピンチを切り抜ける。
「よっしぁ~!」 思わず気合いが入る・・。初回のピンチを切り抜けたことで地に足が着いた。
そして初回の攻撃・・。1番智大(6年)がセンター前ヒットで出塁。すぐさま2盗を決める。
2番元(6年)の打席の時、相手チームの先発も緊張感からなのか、2つのワイルドピッチで
3塁に進んでいた智大がホームイン・・。記念すべき全国での最初の1点を先制したのだ。
その後、元も出塁し、盗塁とワイルドピッチでホームイン・・。相手のミスで2点を奪取。
幸先良いスタートを迎えたのだが、ここで何と大雨が降り、3度に渡り中断を余儀なくされた。
このゲームが本日5試合目で午後4時30分開始とあって、雨と日没の心配が予想される。
「かあ~最高のスタートだったのに・・。」と思ったが、天気の神様には太刀打ちできない。
審判団との協議の結果、翌日の第1試合目に順延・・。水入りとなったしまったのである。
そして、迎えた翌日・・。ゲームが前日からの継続ゲームとしてプレーボール。
昨日、一度はグラウンドに立つことができたこともあってか、さほどの緊張感は見られない。
2回裏の我らの攻撃、相手のミスに乗じて2点を追加し、2回を終えて4対0と波に乗る・・。
しかし、その後は打線も沈黙・・。落ち着いてきた相手投手の緩急をつけた投球に翻弄され、
ランナーすら出せない状況が続く・・。試合の流れは次第に向こうへと移っていく。
最大のピンチを迎えたのは6回表の相手攻撃・・。2回以降得点出来ず、逆に中盤に1点を
返され、4対1と終盤に試合が進んでいく中、先発の胡珀に疲れが見え始めてきた時・・。
1死後、2番に3塁打を打たれ、1死3塁のピンチ。迎える3番、4番の連続タイムリーで2点。
いよいよ1点差へ迫られていく・・。「胡珀・・、踏ん張れ~。」ベンチから檄を飛ばす。
この回、2点は返されたものの、後続をどうにか打ち取り、4対3と最終回を迎える・・。
迎えた最終回・・。相手の攻撃で1死後、内野安打で出塁を許し、2死3塁まで攻められるも
最後の打者を打ち取り、ゲームセットの瞬間・・。4対3で逃げ切り、全国初勝利を果たす。
ゲーム終了後、胡珀は疲労困憊・・。緊張感と湿度の高い天候に四苦八苦となりながらも
どうにか踏ん張って投げきってくれた・・。良く頑張ってくれました。
また、他の子供たちも精一杯頑張り、目標である全国での1勝を成し遂げてくれました。
・・本当にお疲れさまでした・・。
自分にとっても記念すべき全国初勝利に感無量。疲労感を感じながらもその余韻に浸る。
同時に、多くの方々に支援を受けてきた中、「1勝は是非とも・・。」とのプレッシャーがあり、
それが達成できた安堵感が全身を駆け巡る・・。まずはホッとしたと言うのが正直な思い。
「まあ~良かった・・。」 独り言のように何度も口をついたのは言うまでもない。
しかし、いつまでも安堵していられない。戦いはまだまだ続くのだ~って気を引き締めた。
さあ~臨む3回戦の行方は・・? このあと「高野山見聞録」エピソード3をお楽しみに~♪
Posted by UMUサン at 22:40│Comments(0)