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2017年07月06日
名護湾に誓う・・。
恩納村で会議後・・。名護湾沿い国道58号線を名護へと向かう。
時刻はもうすく5時前。夕方が近づいていることもあって、暑さも少し和らぐ。
梅雨明け後は一気に真夏のごとく、日中の気温が厳しさを増している。
「まあ~真夏みたいですね~♪」 同乗している若い職員が海を横目につぶやいている。
「マジに・・。毎日が暑くてかなわんし・・。」 その言葉に同調するかのように名護湾に目をやる。
その視線の先の名護湾が、まだまだ沈む気配のない太陽の光を受けて輝いている・・。
そんな景色で思い出したのか、また別の職員が「こんな暑さで野球しているですか~?」って。
「・・そ。」 視線は名護湾に向いたまま平気な(?)感じで答える・・。
・・そうだ、週末のほとんどはこの暑さの中、一日中って言っていいほど外にいるのだ。
ま、不思議なのだが、暑いのは暑いはずだが野球の時には「苦」にはならないのだ(笑)・・。
「逆に休みの朝、天気が良いと外に出られずにはいられないのだ。あははは~。」って言うと、
「あははは・・。」 少し呆れた空気が漂う笑い声が車内を充満させる・・。
そう言えば、以前にこんなことを言われたことがある・・って思い出話を聞かせた。
今から10年ほどぐらい前のちょうど今の時期・・。週末に練習をしている時であった。
すごい暑い日、自分も子供たちも真っ黒になって汗を吹き出しながらノックをしていると、
孫・・?だと思うのだが、小さな子供を連れた初老のご婦人が自分たちのところに寄ってきて、
「あなた方、あんな暑い日に外で運動していて大丈夫ね~?」って言われたことがある。
最初は、あまりの暑さの中の運動で熱中症など体のことを心配しているのかと思ったが、
その後、続けた態度でそうじゃないって悟った・・。
立ち去る間際、頭の右側を人差し指でツンツンって指した仕草をしたのである。
「・・・。」 さすがに、この瞬間は言葉を失った・・って言うか、あまりにも突飛なことだったんで、
何も言い返せなかったってことが悔しかったし、自分自身に腹が立ってしまった。
こんな暑い中、一生懸命やっている姿がそういう風にしか見えなかったってことが残念であった。
今でもそうだが、体調面には十分に配慮しながらやっていることだし、無理はさせていない。
決して、イヤイヤながらさせながらではないし、自分たちの意思でやっていることを応援している。
むしろ、野球に限ってではないことだが、熱い中必死に頑張っている子供たちを見てほしいし、
そのことが、いずれは逞しく成長する原動力になるものと確信しているのである・・。
「・・少し休むか。」 自分たちの頑張っている姿がそのように見られているってことが脳裏に残り、
あとの練習を続ける意欲を失ってしまった・・。真っ黒に日焼けした子供たちも押し黙る。
「・・そう思うか・・?」 猛烈な暑さの中の野球を心配してくれた職員に聞き返すと、
「あ、いや、そういう意味では・・。」 戸惑いの表情を見せている。
「うん、分かっているよ~♪」 そう言うとその職員も安堵の表情に変わる・・。
・・安心しろ。マジにそう思っていないから。
確かに、この夏の時期、野球をするのは過酷な環境である・・。
しかし、そんな状況であっても一生懸命に頑張ることに大きな意味があると思うし、
真っ黒に日焼けした顔に流れる大粒の汗こそが、我々にとっては最大の勲章となるのだ・・。
「よっしゃ~、今週末も頑張るぞ~。」って気合いを込める。
強い日差しに輝く名護湾を眺め、来たる週末に思いをより一層強くした・・。
Posted by UMUサン at 22:50│Comments(0)