てぃーだブログ › サンガーズ奮闘記 › 夜の審判講習会・・。

2017年04月24日

夜の審判講習会・・。


ま、学童野球に携わっている父兄なら一度ぐらいは体験(経験?)があるのではないだろうか?

それは、野球の審判員である・・。


練習試合に止まらず、大会などでも帯同審判員としてグラウンドに立ち、ジャッジを行っている。
しかし、野球経験者ならまだしも野球をやっていなかった父兄にとってはなかなか勇気がいる。
子供たちのためとはいえ、大会はおろか、練習試合であっても四苦八苦の七転八倒・・。
けっこう体力も要し、かつ適正なジャッジを行うため、神経もすり減らしているのである~。

我らサンガーズの父兄にも練習試合などで審判をお願いすることがあるが、
中にはやはり、グラウンドに立って汗をカキカキ、喉がカラカラにしながら頑張っているのである。


夜の審判講習会・・。


「そう言えば、練習試合のジャッジ、少しおかしかったぞ~♪」 ある練習試合後の反省会。
「あら?そうでした~?」 自分もそうだと思ったのか、ビールの大ジョッキで顔を隠している。
「うん。あのジャッジはセーフだと思ったのだが・・。」 少し睨むように顔を覗き込む。
「・・・。」 ビールの底が自分の方に見えるまで大ジョッキを傾けて、必死に顔を隠しているようだ。

「・・それは、相手ベンチの監督がいきなり『アウト~!』って叫ぶもんだから・・。」
やっと大ジョッキが顔から離れた・・・。なるほど、相手監督につられてしまったんだね。
「しかも・・。」 そのあとさらに言葉を続けると、こんなことがあったらしい。

「いや、ジャッジするたびにプレーしている子供らが不満顔をするもんだから委縮しちゃって・・。」
聞けば、「はあ~?」って子供らが発するたびにジャッジに自信がなくなってくるということらしい。
「あ~なるほど・・。」 野球の経験がないもんだからよけいにそう感じるかもしれない。

そうなんだよね。ジャッジひとつで戦況は変わるし、時には勝敗まで左右するときもある。
そう考えれば、審判員をやるってことは気を遣ってしまうものだし、当然の成り行きであろう。
野球の経験者である自分だってそう考えている・・。野球未経験者であれば尚更なのだ・・。

「・・まあ~分からないでもないが、そこはチャレンジしていなかいと・・。」
何かしら気の毒にさえなってきた。
「はい・・。」 おかわりのビールジョッキを飲む姿に哀愁を漂わせている。


このことは自分らサンガーズのことに限らない。どのチーム、どの父兄だって経験している。
自分の子供を応援に来て、いきなり審判員をお願いされるってことはよくある話なのだ。
すると予定もしていなかったとか、気持ちも準備していなかったなど、多少の動揺を感じながら
グラウンドに立たされてしまう・・。そんな中、ミスジャッジをすると、その動揺が不安に変わる。

そんな経験は一般的で特別のことじゃない・・。誰にでも起こり得ることなのだ。

「ま、何度も経験して慣れる・・ってことしかないのかもね。」 泡盛の氷が音を立てる。
「・・まだ審判をさせる気ですか~?」 そんな顔をしてビールを飲む手が止まっている。
「そうだ・・。」 自分もそんな顔をして泡盛を飲む手を止め、顔を見合わせた・・。


「それと・・。」 不安を解消するためにひとつアドバイスを伝授する。
「まずは、カッコ良くジャッジすると、『審判らしく』見えてくるもんだ。」 再び泡盛を口に運ぶ。

例えば、セーフやファールをジャッジ・コールする場合はあまり両手を広げないとか、
アウトをジャッジする時は右手でこぶしをつくり、グーでコール・・。親指は立てない・・とか。
牽制球をジャッジする際に、確実なセーフを確認した時はコールしないとか・・。
はたまたグラウンドでの立ち方や振る舞い方ひとつで、「それらしく」見えてくるもんである。

「で、どうだ・・。」 不安解消につながるアドバイス(?)なったかどうかは定かではないが、
これからも「審判員」として頑張ってくれるきっかけになれればいいかと思っているのである。

合わせて、北部支部学童部の役員の一人としての意見を言わせてもらうならば、
もっと審判講習会を幅広く呼び掛け、多くの父兄の皆さんに参加を促すことで、
不安な気持ちでグラウンドに立っている多くの皆さんを支援することが重要ではないだろうか?

それと、各チーム内においても審判技術の向上を図るための勉強会を行うなど、
全体的な取り組みだけじゃなく、個別の取り組みも有益になるのではと思っているのである。


「審判するってことは学童野球の場合、単なる試合進行を手伝うってことだけじゃない。
自分ら子供の学童野球に最大限関わっていこうとの趣旨でもあるのだ・・。
中学野球や高校野球など、上になればよほどのことがない限り審判なんてやれない。
そうだ・・今しかできないことなのだ・・。」 そう言うと

良いように考えれば、間近に自分の子供らのプレーが見られるってことをメリットと思えば、
少しは前向きに審判員として頑張れるのでは・・って楽観しているのだが。

いつもの反省会が夜の審判講習会に様変わり・・。たまにはいいこと。


・・それと、もうひとつ大事なこと・・。


いつも審判員として頑張る皆さんに対し、感謝の気持ちを表さなければならないのである。





Posted by UMUサン at 22:50│Comments(0)
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。