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2017年03月30日

おまじないの効力は・・?


さて・・、先だっての金曜日、屋部中学校教職員送別会での話・・。

サンガーズの父兄の1人もこの席に一緒に参加。
送別会も進み、程よくアルコールも回り始めた頃・・。やはり、サンガーズの話題となる。

「最近、サンガーズ調子良いですね~♪」その父兄が語る。
チームの好調さを実感しているようだ・・。
「そうだな~。どうにか練習の成果が見え始めてきた・・ってところかな。」
泡盛のグラスの表面に滴が流れ落ち、キンキンに冷えていることを物語る・・。

「この前、フラワー大会だって、あの名座喜に勝って優勝したってすごいですよ~♪」と振り返る。
第5回フラワー大会の決勝戦、春の王者名名座喜少年野球に勝利した時の話だ。

「ま、たまたまだし・・。」 キンキン委冷えたグラスの泡盛を一口飲んで答えた。
すると、「何か対策でも・・。」って身を乗り出すが、特段の対策なんてありゃしない。

まあ~アルコールも回り始めたこともあって冗談交じりにこう告げた。

「・・実はな、練習後の帰り際に一部の子供らに『おなじない』をかけたんだ・・。」
「おまじない・・??」 その父兄が興味津々の雰囲気で身を乗り出してきた。
「そう・・・。その子供たちに『名座喜に勝てる方法を知っている。』とな。」
「え???」 その父兄、益々身を乗り出してきた。
「そうそう、今と同じように子供たちも興味津々で身を乗り出してきたよ。」 泡盛をまた一口。
「・・で、どんな話を??」 聞きたくてしょうがない様子である。

「自分が『名座喜に勝てる方法』を知っていると話したら、急に目を輝かしてきた。
ま、この前の春季大会でもやられているんで、興味をそそられるのは当然だろうな・・。」
「ふむふむ。」 その父兄もうなずいている。
「そうすると、子供たちが聞いてきた。『監督~、どんな方法ですか~?』って」
「ふむふむふむ」 父兄のうなずきが大きくなっている。

「で、子供たちがそう聞くだろうと思って、こう答えた・・。
『・・お前ら、テストする前から答えは教えないだろうが。』ってな。」
「じゃあ~・・」 その父兄が一息をつく。
「そう・・。その時は子供たちには『勝てる方法』は教えなかったんだ・・。」
「・・・・・。」 その父兄、お酒を飲むのも忘れているようだ。

「そこでだ、子供たちにこう言ったんだ。
『まずはどうやったら勝てるかを自分たちで考えろ』・・とな。」 泡盛をまたまた一口。
「なるほど・・。」 その父兄、やっとグラスに口をつけた。

「・・で、監督は本当に『勝てる方法』を知っているんですか~?」と質問してきた。
「ああ~、知っている・・。名座喜だけじゃない、どんなチームにでもな・・。」
「ええ~!ほんとですか~!」 子供たち同様、目を輝かせてきた。
「あ~、本当だとも・・。その方法は究極の方法だぞ・・。」

「それは・・。」また身を乗り出す。
「その方法はな・・。」
『ピッチャーが無失点に抑えて、バッターがホームランを打つ・・。』って作戦だ・・。
これだったら絶対勝つぞ~♪ がはははは~♪」 いや~泡盛が進むな~・・。

「・・・・・。」 その父兄、またまたグラスが止まっている。
「その作戦って、子供たちは知っているんですか。」 呆れた顔になっている。
「・・いや、まだ明かしていない。そんな作戦、子供たちが呆れるだろうから。」
「そうですよね。その作戦通りにいけば良いですが、いかないんで勝ち負けがあるし。」
「その通りにいけば何の苦労もない・・。しかしだ、『その気にさせる』ってことには
大いに役立ったかもしれないぞ。実際、今まで以上の力を発揮してくれたし・・。」


戦う前から、負けるんじゃないか~って気持ちよりかは、勝てるぞ~って思わせることで
多少なりとも気持ちを高めてさせてあげるのではないだろうか・・。
無我夢中で練習するのもいいんですが、やっぱ、気持ちも高揚させていくことも重要。

・・ある意味、それも作戦のうちの一つである・・かもしれない。


おまじないの効力は・・?


「・・で、今後、この作戦を打ち明けるんですか~?」とその父兄。
「いや・・、そのまま黙っておこうかと思って。その答えをずっと追いかけさせようかなって。」
「それじゃ~、『おまじない』をかけっぱなしのままと言うことで・・。」
「・・ま。そう言うことになるかな。あはは・・。」

お互い、笑顔で乾杯を交わした。


・・よし!今度は、「父兄用」のおまじないを考えておこうかな・・。





Posted by UMUサン at 22:55│Comments(0)
 
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