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2017年01月12日

難しい決断・・となるか。


去った1月2日に毎年恒例の「屋部中OB正月野球」があり、懐かしい面々が参集・・。

その懐かしい面々の中に、ひと際思い出深い昔サンガーズの子も参加していたので、
その子にまつわる思い出話をご紹介したい・・。

・・その彼の名は、「西都原メンバー」の一人、金城伸(徳島文理大1年)である。
彼の顔を見るたびに、昔にあった思い出が鮮明に蘇るのだ~。


難しい決断・・となるか。

《・・懐かしい昔サンガーズの子供たち・・。彼らの一人ひとりに思い出がある・・。》


今の大学1年生がサンガーズの5年生であった頃、その時の6年生と言えば凜太朗なんか。
6年生主体のチームに5年生が2名ほどレギュラーとして入っていた。
それは、一輝(亜細亜大1年)と秀真(沖縄大1年)の2人・・。6年生をもしのぐ実力者だ。
そのAチームの中に5年生が、もう2人ほど入っていて、準レギュラーに近いポジション。
それが伸と大地(朝日大1年)。チャンスがあれば先発メンバーに加わるほど、これまた実力者。


そんな中、ある日の練習試合の時、その日の練習試合のプランを報告。
「まずは、Aチームから試合をして、次は5年生主体のチームで試合しような。
5年生チームの試合では、伸、お前が先発ピッチャーだ。頑張れよ・・。」と
伸に声をかけた・・。伸、「よっしゃ~♪」と嬉しそうに喜んでいた・・。

その時には伸は来季のエースとして考えていた子だし、力試しと言うこともあった。
伸もピッチャーで頑張りたいって言う気持ちもあったし、前向きであった・・
だから、先発ピッチャーとして指名されたことは、当然ながら喜んだ。

・・・が、少し風向きが変わってしまった。
Aチームメンバーの6年生が急きょ体調不良になって試合に出られない状態となってしまった。
う~ん、どうしようか・・。大会前の大事な練習試合だし、本番さながらにやらんとな~。

思案した結果、5年生チームの試合で先発予定していた伸を呼んで、
「伸、1試合目、ライトで先発お願いね・・。」と告げると、グッと顔色が曇る・・。
「・・・では、2試合目の先発は~?」と曇った顔で聞いてきた。
「2試合目の先発は、また考える・・。」「・・・。」さらに顔色が曇ってくる・・。
「レギュラーが欠けた場合はこんなパターンもあるぞ。。」あえて念押しした。
「・・・はい。」練習に戻る後ろ姿は明らかにがっかりしている。
肩がガックリ落ちているのがはっきりと分かるぐらいだ・・。

あ~あ、がっかりさせてしまったな~と思ったが、ここは心を鬼にした。

しばらくすると、「監督~、伸が泣いてます・・。」と別の子が呼びに来た。
「なに~!」慌てて駆けつけると、座り込んで泣いていた。あ~あ、ほんとだ・・。
そんな伸に近づいて話した。「伸~、お前は実力があるからメンバーに選んだんだけど。」
少しなだめる気持ちもあってそう言うが、「・・・。」  しゃくりあげて泣いたままだ・・。
う~ん、そのまま予定通りピッチャーをさせてあげようかな・・。心が揺らいだ。

「・・仕方ない。親父に連絡しよう。」その時、伸の親父はコーチをしていた。
連絡入れると、「ほんとにこいつはもう~・・。」仕事を終えてこれから向かうってことだった。

親父が到着すると、早速、伸を目の前に立たせて説教し始めた・・。
伸は相変わらず、しゃくりあげている。それでも、親父はガミガミガミ~。
ひと通り話が終えた後、「監督~、すいません・・。こいつはほんとに。」ため息交じり。
「いやいや、自分が早く喜ばしてしまったんでね~。」しばし二人、顔を見合わせて苦笑い。

・・結局、伸のテンションが上がらないままであったんで、1試合目の先発は外して、
予定通り、2試合目の先発ピッチャーで登板・・。
ま、伸の投球内容はもちろんのこと、試合結果も覚えていませんが。


・・・ただ、
「あ~、Aチームのライトより、Bチームのピッチャーが魅力か~。」なんて
一日中、今日の出来事が頭から離れなかったってことは覚えている・・。

それ以降、伸はそんなことはなく、Aチームでしっかりと頑張りましたが。


その後、彼は屋部中を経て、興南高校、徳島文理大へと進学し、
現在も「投手」として頑張っている・・・。
彼を見るたび、今でもあの時の情景が思い浮かんでしまうのである。

「う~ん、上でライトか・・、下でピッチャーか・・。」
・・いや、「上でベンチか、下でレギュラーか・・。」の決断。


子供にとっても指導者にとっても「難しい決断」の1つかもしれない~って、
今でも良い経験させてもらったと思っている訳でして・・。


皆さんも同じような経験はおありでしょうか~?







Posted by UMUサン at 22:25│Comments(0)
 
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