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2016年09月21日

我らのメンバー


まあ~チームにとって父兄の協力は不可欠な訳でありまして・・。
しかし、過度(強制的)な協力体制は、時には不協和音を生み出すことだってある。

少し、一考する機会となれば幸いである・・。


今シーズンも残りわずか。10月後半から11月中旬にかけての冬季大会が開催。
これが最後の公式戦となり、今の6年生も学童野球は無事に卒業ということになります。

ちょうどこの時期と言えば、来シーズンを見据えたチームづくりを頭に入れつつ、
新たなメンバーなども入団し、フレッシュな顔ぶれが揃い始める・・というところだ。

以前、このような相談を受けたことがある・・。とある他地域から編入してきたお母さん。
屋部小学校に転校してきて間もなく、まだ友達も少なく、父兄同士の交流もない。
「野球をさせたいと思っていますが・・。」と前置きされ、そのあとの言葉が意味深であった。

「常に親がついていないといけないですか~?」
自分の顔を覗き込むその視線は、どのような返事が来るのか急いでいるようにも思える。
「あ、いや、ずっと・・ってことでもないですが、たまには応援に来てやってほしいですね。」
そんな自分の返事に、少し安堵の表情を見せたのが印象的である・・。

詳しく聞けば、編入してくる前の地域で別のスポーツクラブで活動していたとのこと。
その時、父兄の関わりや役割が強くて、父兄同士の関係に悩まされていたらしく、
子供が野球をやりたいと言ってきたもんだから、どうしようかと不安になったという話である。

「あ~、そうですか・・。」 その話に自分たちの場合はどうだろうか~と脳裏をよぎる。

特に、土日は練習試合が組まれ、送迎やら飲み物の準備やらで父兄が動員される。
しかも指導者からの申し出に断ることができない・・。休みがクラブ活動で潰されてしまう。
土日に出勤することもあるので、その時はお手伝いできず、他の父兄の視線が気になった。
下の子はまだ小さいので遊びに連れて行きたいが、クラブ活動優先でそれもままならない。

「クラブ活動で家族の時間が持てないんです・・。」 切実な気持ちが伝わる。
「・・・。」 もう~返す言葉もなく、腕を組んだまま話を聞くことしかできないのである。

・・はた、自分たちはどうだろうか?
家族の時間が持てないほど部活に入れ込んでしまっていないだろうか?
「・・・・。」 練習試合や日頃の練習を思い浮かべながら考え込んでしまった。

たしかに土日は練習試合を積極的に組んではいるが、地域行事を優先しているし、
また、自分は小学生もいないので、学校行事・日程などが分からないこともあって、
そのことは、スタッフや現役の父兄と確認し合って相談して決めている・・。

それと、土日の場合も「家族の用事がある場合はそれを優先しなさい~。」って伝えているし、
現役の父兄には、「自分の子供らを一生懸命に応援しなさい・・。」と伝えてはいるが、
送迎や飲み物準備などを協力は求めるものの強制的に・・とはない思うのだが。

しかし、父兄の皆さんがどう感じているのかが気になる・・。

「たぶん、以前のように経験されたクラブ活動のようなことはないと思いますよ。
父兄の皆さんは、それぞれの都合を良く理解して協力的に助け合ってやっているし、
仕事など忙しくて参加できないからといって陰口はないと・・信じていますね。」

やっと絞り出した返事に、そのお母さんの表情がパッと明るくなったような感じがした・・。


我らのメンバー


結局、そのお母さんと子供は無事にサンガーズに入団し、楽しく卒業してくれた。

さあ~2学期に入った途端、我らサンガーズに続々と新入部員が入団してきている。
親御さんは我が子の成長とこれからの活躍に、夢と希望を膨らませていることであろう。
そのことは我々指導者にとっても楽しみなことであり、新たな仲間が増えるってことは、
次世代のサンガーズを担うメンバーとして、必然的に期待を寄せることになってくるのだ・・。

そんな希望に満ちた思いを摘むことだけは、どうしても避けなければならないのだ。

他のチームの皆さんには恐縮するところであるが、
昨今、屋部小学校の児童数が増えてきている分、サンガーズの子供たちも増加している。
過去の小規模チームだった頃とはだいぶの様相が変わり、チームが大きくなりつつある。

当然ながら強くもなりたいが、それ以上に子供たちや父兄の繋がりは大切にしていきたい。
そのことは、強くなること以上に決して優先してはならないことなのである・・。

チームが移り変わろうとも、昔からのように親子共々楽しい野球は続けたいのだ。


・・そうなのだ~♪

我々は父兄も子供たちも引っくるめて、サンガーズのメンバーってことには変わりないのである。





Posted by UMUサン at 21:45│Comments(0)
 
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