
2016年07月27日
「理由」をつける・・。
ここ最近、サンガーズチビッコたちに、何かと「理由」をつける作業を徹底している。
それは練習内容が「質」であったり、「量」であったりのテーマとなることではあるが、
そんなことで練習において重視したいこと・・。「質」だよね~って行き着いたことが
いろんなプレーに「理由」をつけるって作業に終始しているのだ・・。
ま、確かに「質」の高い練習を豊富な「量」ができれは、一番いいのだが、
まだ学童野球・・。小学校での生活であったり家庭内の充実も図らなくちゃいけないし、
第一に部活(野球)を何よりも優先とする年代でもない・・。
・・となれば、限られた時間で重視するのは必然的に「質」の方となるのではないか。
そんなわけで、「理由」をつけることにつながっているのである。
まあ~学童野球ってのはまだまだ野球を始めて間もない時期、入り口に過ぎない。
しかも野球自体、好きかどうかも分からないし、野球に対しての技術も未熟な訳だから、
打ち方や投げ方がまだまだ不十分で先に進んでしまうと、あとから修正がしにくくなる。
さあ~野球も大好き、気持ちも乗って、「よし!本格的に野球を始めるか~。」と言った頃には
昔からのクセが抜けず、苦労したことの話は少なからずとも聞こえる話である。
それらを考えると、我々の目指す役割は非常に大きなことっていうことになろう。
また、よくあることだが、「教えても、一向に良くならない」との話がある。
そのことは、その子が「直そうとしない」のか「直し方が分からない」とのどちらかではあるが、
たぶん、多くは後者の方ではないか・・。どこが上手くいっていないのか、直すところなのか、
その子自身があんまり分かっていないため、なかなか修正できていないのではないか。
例えば、守備のミスが多い子に「ちゃんと取れ~。」というアドバイスではなく、
しっかりと取れるためには、「なぜ取れないのか?」との理由をちゃんと明示し、納得させる。
その上で、しっかりと捕球するにはどうしたら良いかを教えてあげる・・。
そのことは技術の問題だけじゃない。道具に関しても然り。
捕球がやりずらい不備のグラブを使用すると、やはりミスがつながる場合がある。
それを技術の問題のみに限定し、技術でどうにかやれ~って言っても、なかなか改善しない。
その場合は、道具(グラブ)もしっかりと整備してあげることが大切なことだと思うのだ。
もしかしたら、技術の未熟さを高精度の高い道具で補うことができることで、
ミスが少なくなり、子供たちへの自信につながることができるかもしれないのだ。
そんなことで「理由」のつけどころは多岐にわたっているのである・・。
いずれにしても技術や道具に関してなどなど、子供たちへ明確に「理由」をつけてあげ、
それでなおかつ、しっかりと教えることが今の学童野球期には最も重要ではないだろうか。
それは個々の子供たちのことだけじゃない・・。チーム全体としても言えること。
「なぜ、カバーリングが必要か?」とか「送りバントは積極的作戦なんだ・・。」などなど。
その一つひとつのチームプレーの大切さをしっかりと説明し、納得させることで、
精度の高いプレーや作戦を確立していく・・。そこが「理由」をつけると言うことではないか。
分からなければプレーを止める、納得していなければマウンド上でミーティングをする。
あれこれ「理由」をつけて説明し、納得した上でプレーへと反映させる作業・・。
・・そんなわずかな時間が、「量」の何十倍に匹敵するかもしれないのだ。

「理由」をつけることが功を奏するかどうか・・は、すぐには結果は生まれない。
この子らが無事に野球を続けた先、立派に成長するかどうかで如何で明白となる。
そんなことに期待して、今日も「理由」をつけ続けていこうと思う次第である・・。
Posted by UMUサン at 22:10│Comments(0)