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2016年06月10日

勉強会の成果~♪


さて、第133回名護ブロック夏季大会(第118回名護市長杯・第2回ワラビーカップ)の
抽選会も終え、対戦相手も決まりました・・。

当然のことだが、初戦の相手の分析や過去の対戦データなど、フル回転で思い返し、
対策を講じることは大切なことである。・・ましてや相手が強豪チームとなると尚更のこと。
「う~ん・・、まともに組み合っては、勝てる見込みがないな~。」って思った場合、
相手を自分らのペースに引き込み接戦に持ち込む・・。やはり、時には「小技」が必要となる。


勉強会の成果~♪


・・以前の大会で、強豪チームと対戦した場合を想定し、対策講座を開講した時のこと。

相撲で言えば、体格差ある相手に押し合いで負かそう~って頑張ってもうまくいかない。
「そんな相手だったらどうする~?」と相撲での例え話を子供たちに投げかけた。
すると「・・『技』を仕掛けます・・。」 武道(空手)も習っている子がすぐさま答える・・。。
「それは?」って更に聞くと、「足をかけたり、押したり引いたり・・。」 その子の答えが続く。
ほほ~・・♪ さすが格闘技の経験もある子ならではの回答である。

「・・そうだ。なんらか『技』をかけるなど、工夫しないといけないよね~♪」
「例えば野球で言えば、攻撃するバッターがホームランやタイムリーヒットを打ったり、
ピッチャーだったら、バッタバッタと三振に打ち取り無失点で抑える・・って言うようなもんだ。
しかし、このような『大技』はいつでも誰でもできるようなもんじゃない・・。
それをみんなができれば、楽勝だし心配することも必要ない・・。」

子供たちのおしゃべりが少なくなってきた。全員の顔が自分の方に向いてきた。
・・強豪チームに向け、対策講座の意義を少しずつ理解してきたようである・・。

「当然、『大技』を仕掛けられるのであれば、それに越したことはない。全チームがそうしている。
しかしだ。それはみんながみんな出来るもんでもないんで、自分たちに合った『技』を熟知し、
それを実戦できる範囲で確実に行う・・。それをみんなで理解し合い、実戦しようと確認する
ために集まってもらったと言う訳である・・。」話しながら、ホワイトボードを準備した。


「そこで、まずはだ・・。守備の面ではこうだ・・。ごにょごにょごにょ~。」と言うと、
「あ~・・、ふむふむ。」子供たちがうなづいている。
「で、攻撃ではこうしようか~。ごにょごにょごにょ・・。」
「あは~、ふむふむふむ。」

何かイメージができてきたのか、騒がしくなってきた。
そこで、今度は釘を打ちつけるように、ひと際強い口調でこう伝えた。

「・・ただし・・だ。この『小技』をやるには、やってもらわないといけない『約束事』がある。
それがやれるってのが条件だ。それができなければ一か八かの『大技』に期待するしかない。
つまり、体格の大きな相手に押し相撲で真っ向勝負を挑まないといけないってことだ・・。
・・さっきも言ったが、そうなると我々の勝ち目はゼロに等しくなるぞ~!」

「・・・・・。」さっきまで、ざわついていた雰囲気が沈黙となる。

ま、ご承知ではあるが、必ず勝つための必勝法なんてない。
より勝利に近づけるための方法論の話であって、やるべきごとの「約束事」を
守っていかなければ、「小技」も「大技」もないのである・・。

・・ということは、「小技」を伝授していくことが対策講座の本当の意味ではなく、
約束事を意識させ、実戦力を高めていこう~って言うことが、本当の意味なのである・・・。


「あの~・・質問です、監督~。」って手が挙がった。
「ん~、なんだ~?」と聞き返すと、「あの~、『小技』が失敗したらどうしますか~?」
「・・・うん。その時は監督のせいにしなさい。」 その後も続ける。
「ただ~し。『約束事』が守れなかった場合は、それは自分の責任で持ちなさい。」と告げる。
「・・・・。」質問した子が自分をジッと見つめている・・。

そうそう・・。「約束事」をしっかりと意識していきなさいよ~♪
・・あ、それから、当然のことながら「小技」も伝授はしていきますけどね。

対策講義終了後・・。
「よっしゃ~!」 ってかけ声たくましく叫びまくっていたが、
まさか、それだけで勝てると思ってはいないだろうな~(泣)って思った次第で。

ま、結果的には強豪チームの対策ではなく、自分らのチームのことなのだ。
自分たちのやるべきこと(約束事)ことをしっかりやっとけば、強豪チームのみならず、
どんな相手にだって通用する・・ってことだ。

毎日グラウンドに出て、何百本のノックやバッティングも必要だが、
たまには子供たちと膝を交えてのんびりと話し合うこともいいもんである。。


さあ~、勉強会(?)の成果を発揮できるか・・。これまた楽しみである~♪




Posted by UMUサン at 21:20│Comments(0)
 
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