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2016年03月21日

忘れない光景・・。


「第63回沖縄県高校野球春季大会」の2日目・・。
我ら宜野座高校野球部は初戦、第4シードの強豪、嘉手納高校に挑みましたが、
残念ながら、3対2の9回サヨナラ負けを喫し、初戦敗退となってしまいました・・。


忘れない光景・・。

忘れない光景・・。

忘れない光景・・。


試合序盤、3回までは毎回ランナーを出塁させるのの、
両チームの先発ピッチャーが踏ん張り、お互い、相手に得点を許さない。

試合が動いたのは、4回裏の嘉手納高校の攻撃。1死3塁と先制のピンチを迎える。
次の打者が放った打球は、レフト嘉味田(2年)の飛球・・。3塁ランナーはタッチアップの構え。
嘉味田が捕球後、ホームへ懸命に返球するも、あと一歩間に合わず、1点を先制。

先制されるが宜野座高校も反撃開始・・。5回表の1死後、8番の玉城(2年)が死球で出塁。
1死1塁に9番新里(2年)が送りバントを成功させ、2死ながらも2塁と同点のチャンス。
このチャンスに打席は、1番キャプテンの佐久田(2年)・・。2ストライクと追い込まれながらも
高い目の甘い球を逆らわず、ライト前に執念のタイムリーヒットを放つ~♪
2塁から玉城が生還し、すぐさま同点に追いつく。応援スタンドは大声援に包まれる・・。

しかし、ここはやはり第4シードの強豪、嘉手納高校がその実力を見せる。
7回裏に3塁に勝ち越しのランナーを出塁させると、2番バッターがしぶとくセンター前に運ぶ。
二遊間のショート佐久田、セカンドの大嶺(2年)が飛び込み、抑えるのが精一杯。
1塁へは送球できず、その間に3塁ランナーが勝ち越しの得点をあげ、2対1とリードされる。


そして、宜野座高校最後の攻撃の9回・・。ここで一つのドラマが生まれる。
1死後、7番嘉味田に代えて代打の仲田(2年)が打席に送られる。
相手投手の渾身の投球に代打仲田もファールでしのぎ、際どいボールを見極める。
2-3のフルカウント・・。最後は高めにボールが浮き、粘って千金値の四球で出塁。、
1死1塁、最後の大きなチャンスに応援団スタンドは必死に声援を送る。

8番玉城はキッチリと送りバントを決め、2死ながらも2塁と同点のチャンス。
ここで打席には、9番新里に代わり、代打平良(2年)が切り札として送られた。

嘉手納高校も勝利まであと1アウト。それをさせじと宜野座高校も執念の攻撃が続く。
代打平良も必死に相手投手に食らいつき、ファールで粘る・・。
打球がファールグラウンドに飛ぶたびに、会場全体からどよめきと歓声が渦巻く。


そして運命の一振り・・。大きく放物線を描いた打球はセンター頭上を襲う~。
大歓声の視線は、その打球の行方の一点に集まり、徐々に静まり返る・・。
注目の打球は、センターのグラブをかすめ、フェンス前に転々と転がる。

起死回生の同点タイムリー2塁打~♪

その瞬間、宜野座高校応援団スタンドは狂喜乱舞の大歓声。
一方、嘉手納高校のスタンドからは大きな落胆のため息が広がる。
その対照的な光景は、この試合の一進一退の白熱した戦いを物語っている。

9回裏、嘉手納高校の最後の攻撃・・。もう一つのドラマが生まれた。
1死後、ヒットで出塁を許した後、次の打者とのヒットエンドランが成功し、
1死2、3塁と宜野座高校サヨナラ負けの絶体絶命の大ピンチを迎える。

このピンチにエース玉城が踏ん張り、3番打者を浅いレフトフライに抑え、ランナーそのまま。
しかし、まだまだサヨナラの大ピンチは続く・・。宜野座高校応援団の必死の声援が飛び交う。

迎えた4番打者とはフルカウントまでもつれ、投じた一球に快音が響いた。
放たれた打球は、センターの岸本(2年)の頭上を強烈に襲い、懸命の背走を試みるも、
センター岸本の追いかけるスピードが徐々に減速する・・。

「かあ~、届かないか・・。」 打球は遙かフェンスまで届いた。

・・フェンスへ転がるボールを拾いに行くセンター岸本の背中が無情に映る。
宜野座が同点に追いついた時の光景が反転したかのような景色が広がる。

「・・・・。」 痛恨のサヨナラ負け・・。大きなため息と大歓声が球場全体で交錯する。


惜しくも敗戦となりましたが、子供たちは強豪校相手に良く頑張りました。
この敗戦は次につながるものと信じ、最後の夏に向けての推進力にしていきたい。
そして我々も、子供たちと共にそんな思いをより強くしていかなければならないのだ。


この悔しい光景は、最後の夏に雪辱を果たすまでは絶対に忘れない。





Posted by UMUサン at 22:40│Comments(0)
 
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