› サンガーズ奮闘記 › 時が経てば・・・。
2016年02月10日
時が経てば・・・。
さてさて、我らがチビッ子、あかりとの話である・・。
高校受験まで約1ヶ月を切っている中、ラストスパートをかけなくちゃいけないはずだが・・。
こんな時期なんで、言葉かけ一つにしても選んでいる親心を知ってか知らぬか、
本人いたって、沈着冷静かつ平常心およびマイペースの姿勢を崩していない様子。
毎朝、自分も中学校の正門にて朝の挨拶運動を継続中なので、一緒に登校している。
「今日は何か予定はあるのかな?」 駐車場からバックしながら遠慮気味に問いかけると、
「・・・別に。何にもない。」 仏頂面に寝ぼけ眼(まなこ)が拍車をかけている・・。
「・・・・。」 こいつ怒っているのか~?なんて文句の一つも言いたくなるのを飲み込んでいる。
凛太朗や竜誠だと、ぶっ飛ばされているかもしれないが、
しかし、女の子はそんなわけにはいかないって思うし、大事な時期だし~って
そんな態度を取られても「そっか~。」なんて頷く自分に歯がゆくもなっている次第。
まあ~以前にも話したが、中3女子と親父の関係なんて、この年頃あたりがいつも最悪。
少しだけ大人としての入り口を垣間見ているんで、親父の立ち位置なんてこんなもんと
自分なりに割り切っているつもりではあるが・・・。
「・・ということなんだが。」 毎朝のあかりとのやり取りをおかんに報告すると、
「中3の女子なんてそんなもんよ~。時期が来れば治るさ~♪」と素っ気ない素振り。
多分、おかんもあかり同様なことがあり、そんな時期を経て、今があるとは思うが、
そんな仏頂面的な態度をしても、手厚く見届けてくれた女の子の立場と、
ぶっ飛ばされていた自分ら男子の立場では、少し違うような気がしてならない・・。
「時期が来れば治る・・。」っては思うが、そんな言葉も今の時期では虚無に響く。
そんなある日。いつものようにあかりと一緒に登校し、挨拶運動で正門に立っていると、
先生方が登校する生徒たちに声をかけている・・。聞けば、「模擬テスト」があるらしい。
「こいつ、今日は何もないって言ってたくせに。」と登校時の車の中での会話を思い出し、
ワジワジしていると、「お父さん~♪」ってあかりが満面の笑顔で駆けてきた。
「なんだ~、気色わる・・。」 ここ最近見たことのない笑顔に、ついそう思ってしまった。
「制服のネクタイ忘れたから取ってきて~♪」と忘れ物を届けてほしいとの催促。
「もう~、こんな時だけ愛想振りまいて・・。」と少しだけ癪(しゃく)に触ったのだが、
思いがけない笑顔のお願いに、「しょうがないな~♪」って、こちらもつい笑顔で対応を了承。
と言うわけで、少しでも関係改善になればと、無事に忘れ物を届けたって訳である・・。
その夜、そんな話をおかんにすると、「・・バカ。」って一言。
ま、年頃の娘との関係の持ち方は、多くの仏頂面でのやり取りの中に、
わずかな嬉しいやり取りを抽出し、その嬉しさをモチベーションアップの要素として刻む。
そんな小さな出来事を紡(つむ)いで紡いで、この嵐のような時期を渡り切っているのだ・・。
そんなふうに思えば、幾分か凪(なぎ)のような気持ちにもなってくるかもしれない。
・・ま、時が経てば、そんな嬉しさのやり取りが日常になってくれることでしょう~♪
Posted by UMUサン at 22:20│Comments(0)