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2016年02月04日

「出口」を考える「入り口」にしよう。


もう~ご承知の方も多いと思うが、今シーズンもチビッ子軍団の面倒を見ることになった。

「今年は~?」なんて、先だってのブロック役員会の飲み会で尋ねられた・・。
「うん。今年もチビッ子たちでお願いします。」と答えると、別の役員から
「またまたBパートで暴れる気だな~。」って、嬉しそうな顔して乾杯を求めてきた。

今年の新人育成大会の時、事務局として各会場の運営状況を確認しに回っていると、
ある会場で、長年お付き合いのある別のチームの父兄から声をかけられた。
「今年もBチームの監督やるの~?」 自分の子がBパートで活躍中・・。
「そ。今年もよろしく~♪」 足早に会場を去ろうとしながら答えると、
「・・また今年もみんなをいじめる気だな・・。」って苦笑い。自分も苦笑いで答える。


昨シーズンは、約10年ぶりのチビッ子たちの面倒を見るってこともあって、
昔の記憶を引っ張り出しながらのお世話であったが、今年は若干、余裕を持って臨める。
この1年間、チビッ子たちとの付き合いは自分の中で新たな経験値となって蓄積されている。

「教えている。」つもりが、もしかしたら「教えられていた。」ということかもしれない。

「チビッ子たちを教えるには、並大抵のことじゃない。」 大先輩役員からアドバイス。
初めてボールやグローブに触れる子もいれば、野球に関心あるかどうかも分からない。
そんな中で、野球を通じて何が大切かを導くのは、暗中模索の五里霧中なのである・・。


そう言えば、以前こんなことがあった・・。

ある日曜日に練習試合を組んだ時のこと。集合時間を午前7時30分にすると、
その集合時間に遅れてくる子が数名いるではないか。
遅刻した理由を聞くと、テレビの「アニメ」に夢中となり、準備に遅れた・・とのことらしい。

「う~ん・・。」 野球が大好きだとはいえ、アニメも大好きな年頃である。
考えるに、時間帯によっては、「野球」より「アニメ」の方を選択するかもしれないのだ。

「そっか~。日曜日の早朝はアニメがあったな~。」って思い出した。
うちの子供たちも平日にはない早起きをして、よく観ていたもんである。

遅刻してシュンとしている子供たちを目の前にして、こう告げた・・。
「アニメがやっている時間帯に集合かけた監督が悪いな。今度から気をつけるよ。」・・と。

確かに高学年チームを見ていたときは、そうではなかった。
遅刻なんてはもってのほか・・だったが、相手がチビッ子となると、少し様相が違う・・。
本当に野球が好きかどうかがまだまだ不確定ではないだろうか。
多分、野球も好きだしアニメも好き・・。だから野球もしたいし、アニメも観たいのだ。

ましてや、どっちかを優先しろ~っていうのは、この年代には無理な話だし、
そのへんは、少し配慮してあげてもいいんじゃないかな~って考え始めたことが、
去年一年間、チビッ子軍団にお付き合いして勉強させられたことである・・。


「出口」を考える「入り口」にしよう。


《・・こんなんでいいでしょうか~♪ 》


まずは、俗に言われている「チビッ子には楽しく野球をさせる。」という原則論を堅持する。
それを達成していくためには、いろんな状況を想定し、あらゆる環境設定を講じていく。
それでいて、なおかつ野球を通じての礼儀正しさや仲間づくりを意識させ、成長させる。

そうすると、野球を楽しくやりたい~って「入り口」だけじゃなく、
野球を通じてこれだけ成長しました~って「出口」のことも考えなくてはならないだろう。


チビッ子たちが時折見せる茶目っ気なプレーや奇想天外な行動に笑いが渦巻く。
その和やかなで楽しい雰囲気の中にあって、見失いがちになるかもしれないが、
実は、野球に初めて接する時期では、野球以外のことを教えることが大きな意義を持つ。

そう考えると、我々はチビッ子たちに対して重要な役割を担っているのではないか・・。
「出口」をしっかりとさせるための「入り口」を大切にしなければならないのだ。


・・今シーズン、さらに勉強させられる一年となりそうである・・。





Posted by UMUサン at 21:45│Comments(0)
 
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