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2015年09月17日

つなぎ合わせて「150年」・・・。


今年も「屋部の八月踊り」の季節がやってきました。


つなぎ合わせて「150年」・・・。

つなぎ合わせて「150年」・・・。


屋部の八月踊りは、旧暦8月7日から10日まで行われる村踊り(豊年祭)で、
昔からの沖縄の村踊りの型を色濃く残しているといわれ、
1988年に、沖縄県指定無形民族文化財に指定されている。

この屋部の八月踊りは、踊り当日に行われる民俗芸能の演目だけではなく、
旧暦七月の盆前にミンクバイ(配役決め)、当日本番までの各演目の稽古期間、
旧暦八月七日はメーズクミ(前仕込み)、八日がスクミ(仕込み)、十日が正日(本番当日)で、
午後から公民館を出発して、各拝所を巡り、アサギ庭までの道ズネーがある
そして、八月踊りの終了後の分かれ散会(反省会)までの八月踊りの各種関連行事を含めて、
県の無形民族文化財として指定されているのは県内では初めて・・ということである。、


さて、屋部に移住し10年余り・・。その頃から伝統の「屋部の八月踊り」に参加している。
自分の場合は、「道ズネー」での旗頭のメンバーである。
その道ズネーというのは、4~5㍍の旗頭を先頭に踊り団を従え、村内を練り歩くが、
これがけっこう大変・・。また、雨が降ろうが槍が降ろうが必ず行われる。
どのようなことがあっても落としてもいけないし、倒してもいけない・・。

その大きな旗頭を倒すことなく、1時間弱、手から手へと受け渡していく。
今年も力強くも勇壮な仕事をこなしたいと気合いが入ります。

・・で、毎年そうであるが、この大きな仕事を終えた後の一杯もまた格別・・。
伝統行事に参加できたってこともありますが、毎年、この最高の一杯のためにやってるって
言っても言い過ぎてはない。やり遂げたって実感がハンパない。

そして、今年の屋部の八月踊りは、150年目の節目を迎える・・。
長い伝統を受け継いできた先輩方の話は、並々ならぬ努力があり苦労があった・・とのこと。
そんな荒波を越えてきたからこそ、現在がある。・・繋ぎ続けて150年の歴史を重ねる。

1本の旗頭を手から手へとつなぎ合わせてきたように、長い歴史を受け継いできた伝統。
脈々と続く中、その一場面に登場させてもらうことは最高の一杯以上にこれまた格別である。

何かと地域との関わりが薄れ行くと言われている昨今。
伝統芸能の継承が地域の文化、そしてそこに根付く人たちの繋がりと担ってきたのは
紛れもない事実であり、今この時代に改めてその大切さを認識すべきだと思っている。
そのことが地域をつくり、社会をつくっていくのだ・・。


つなぎ合わせて「150年」・・・。


・・・つなぎ合わせて150年の歴史。
振り返れば、長い年月の労苦に惜しみない感謝を意を表する次第ではあるが、
これから先、まだまだ長い年月をつなぎ合わせていくということが、
歩んだ150年より、さらなる困難さが待ち構えているかもしれないのだ。

今年、9月22日(火)の午後に「道ズネー」の本番を迎える。
繋いだ150年の歴史の重みと、これからも踏み出す新たな歴史へのスタートを
是非ともご観覧いただきたい・・。


・・さあ~、多くの方々のご来場をお待ちしています~♪





Posted by UMUサン at 21:45│Comments(0)
 
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