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2015年08月26日

野球を楽しむ境地・・。



さて、昨日(25日)、凛太朗が愛知県から帰省・・。

「おかん~、凛太朗なんかを迎えたら連絡ちょうだい。」とLINEを入れる。
那覇空港に到着する午後3時を間に合わせて迎えに行っているおかんに一報。

しばらくすると、凛太朗から電話。
「おとん、帰ってきたよ~♪」
「おお、お帰り。」
「・・で、おとんは今日、何時に帰る~?」
「う~ん、7時から会議があるんで、8時ぐらいまでかな。なんで~?」
「・・バッティングセンターに行こう~♪ 竜誠と3人で・・。」
「・・・・。」 こいつ、帰ってきてすぐバッティングセンターへ行こう~って・・。

ま、しかし、こいつらしいと言えばこいつらしい。


まあ~久し振りといっても4ヶ月しか経っていないんで、そんなに変わり映えもしていないが、
色は白くなっているし、少しは長髪が似合う程度になったぐらい・・か。

8月18日から先日まで、愛知県へ夏期合宿(?)へ行っていたあかりの情報だと、
「にぃにぃ、ネックレスしていたよ~。少しはおしゃれになってる・・。」 との話もあったが、
今のところ、そんなおしゃれにも見えないし、沖縄にいた頃の凛太朗そのままである。

「愛学の準硬はどんなか~?」 バッティングセンターへ向かう途中の車で聞いた。
「うん。楽しくやっているよ。高校の時と違って、練習は緩いけど楽しいね・・。」と笑顔。
ま、興南高校の練習に比べればそりゃそうだろうよ。

更に話を進めていくと、愛知学院大の準硬式野球部は1部リーグに所属しているとか、
毎年全国大会へ出場しているとか、練習は緩いが、そこそこの成績は収めているとのこと。
しかも驚いたことに、同じ1年生のメンバーには、敦賀気比や三重、関西、愛知東邦などの
甲子園出場常連校のそうそうたるメンバーもいるらしい・・。
凛太朗と同じように練習は緩いって言っているが、楽しい~って話は変わらないようだ。

・・たしかに、高校野球時代は、甲子園出場を目標に死に物狂いで練習していたはずだし、
メンバーに選ばれるための戦いを、日々やっていただろうし・・。そんな時代に比べると、
今現在は、本当に心から野球を楽しめるのではないか。・・それは凛太朗だけじゃない。
他の甲子園常連校出身のメンバーだって同じ気持ちだろう。


野球を楽しむ境地・・。

野球を楽しむ境地・・。

野球を楽しむ境地・・。

野球を楽しむ境地・・。


そんな会話をしているうちに、バッティングセンターへ到着。
早速、ゲージに入って1打席・・。見慣れたフォームで左打席に立つ。
マシンが第1球を投げるも・・、バットがボールに当たらない。「あれ~。」と苦笑い。
「なんじゃ~、そのへなへなスイング~!」 見ていた竜誠がダメ出しを入れる。

たしかに、そこに立つ凛太朗は、厳しい練習に耐え、日に焼けた風貌に猛々しいスイングを
していたかつての高校球児の姿ではなく、純粋に野球を楽しむ姿があった。
ボールが当たらなくとも気にせず、嬉しそうに無心でバットを振る姿であったのである。

「お~し。現役高校球児の実力を見せてやる~!」 たまらず竜誠がゲージへと駆け込む。
おいおい、鼻の骨折がまだ完治していないぞ~って思ったが、本人はやる気満々・・。
「ま、いいか・・。」 打席に入る竜誠を見ると、やはり現役バリバリの高校球児。
真っ黒に日焼けした風貌に力強いスイングは、さながら鬼気迫るものを感じる・・。

「お前、竜誠に迫力は負けているぞ・・。」と耳打ちすると、
凛太朗、「・・そりゃ~そうでしょ。こいつ現役だし。」っていつもの笑い顔でひとこと。


サンガーズ時代は、自分にこっぴどく泣かされながら、しばかれながらであり、
屋部中学校では、先輩たちに揉まれながら、真摯に野球に向き合えない葛藤の中で、
そして興南高校では、甲子園出場とメンバー争いに昼夜問わず格闘してきた日々・・。
そんな中で「野球」に向き合ってきた・・。

そう・・。「野球を楽しんでやる」って感覚がないまま突き進んできたのである。


しかし、今はそうじゃない。本当に楽しんで野球に向き合えている。
成績を出なくてもいいし、レギュラーじゃなくたっていい。ただ好きな野球をやるだけ。
そんな気持ちが芽生え、真に楽しく野球をやれる時が来たのである。

「うお~!なにくそ~!」と竜誠が必死にバットを振り、ボールに食らいついている。
ま、こいつは、まだまだ真に野球を楽しむ~って境地にはならないはずである。

竜誠のそんな様子を涼しい顔を眺めている。
そんな表情には気負いもないし、悲壮感も切迫感も微塵も感じられない。


・・これは、いよいよ真に野球を楽しむって境地に、一歩足を踏み出したかもしれない。






Posted by UMUサン at 21:20│Comments(0)
 
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