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2018年05月15日
「お母さん」たちのコーチング・・。
ある日の練習試合でのこと・・。
練習試合を前に、「さあ~行くぞ~!」 喜び勇んでグラウンドに向かう。
ふと何気なくグラウンドに目をやると、外野の芝生あたりで黄色い(?)声。
「あら。」 しばし足を止め、その声(黄色い?)のする方向へ視線を向けると、
あるお母さんが外野の子供たちにノックをしている光景が飛び込んできた。
「おお~!」 これまた逞しい(失礼)・・。しばらく遠目で見学していると、
何とまあ~上手なこと・・。フライやゴロを打ち分けて子供らを右へ左へ走らせる。
意識してゴロやフライをやっているのであれば、これはもう~凄いことである。
ゴロはどうにかできても、フライを的確に打ち上げるなんて、そうできるもんじゃない。
それといとも簡単にやってのけるあたり、ただ者ではないと脱帽してしまった。
しかも、チームの帽子だと思うが、しっかりとベースボールキャップを被り、
帽子のつばにはサングラスが乗っかっている。オリTとジャージ姿がまさに貫禄。
お父さんたち顔負けのクオリティの高さに、もはや圧倒するしかないのである。
そう言えば、以前にもこれと似た光景を目の当たりにしたことがある。
今から10数年前、まだ学童野球に足を突っ込んだばかりの頃・・。
練習試合の前の練習に「お父さん」たちの姿が見当たらない。
子供たちは練習しているようだが、相手をしているのは「お母さん」たちである。
「・・。」 不思議に思って見ていると、バッティングピッチャーをやっている思えば、
横ではノックしたり、ピッチング練習のキャッチャーもやっている「お母さん」たち。
しかも、しっかりとした内容で、「お父さん」たちがやっているのと何ら変わらない。
「お~すごいな~♪」 感心して見とれていると、先方の監督さんがやってきた。
「あの~。」 恐る恐るお母さんたちの練習のやり方について尋ねてみると、
「あ~あれはいつものことですよ~。」 ニコニコしながら答えてくれたのを記憶。
聞けば、試合前の練習に限らず、日頃の練習からこんな感じだと・・。
お父さんたちは仕事で忙しくて遅くなったり、部活に来れないことが多いので、
時間を作れる「お母さん」たちが子供たちの練習に付き合っているらしいのだ。
「ほお~。」 またまた驚かされた・・。しかし、驚いたのはこれだけじゃない。
練習試合が始まると、塁審までやっていただいたのである~。
「・・。」 もう~感心するどころか、頭が下がる思いしかないのである・・。
当然のことだが、練習試合は支障なくできた次第で。
しかも、「お母さん」たちの活躍に負けないほど、相手の子供たちは頑張り、
我々はボコボコにやられてしまったってことも覚えているのだ・・。
実は、我らサンガーズにも一人「お母さん」コーチが活躍している。
お父さん連中の誰よりも激しく(詫)、子供たちに檄を飛ばし、喝を入れている。
当然ながら、日頃の練習にもせっせと顔を出し、積極的に指導している。
時にはノックをやってもらったり、ノックの受け手もお願いしているほか、
走塁のやり方やアップやクールダウンの伝授など、しっかりとコーチング・・。
子供たちの様子も観察してもらい、いろいろとアドバイスをいただいている。
先ほど紹介した「お母さん」方同様、大きな力となっているのは言うまでもない。
こんな「お母さん」たちの活躍は、単に「お父さん」たちの代役だけではない。
我らの感じないことや「お母さん」としての違った視点を持って子供たちに接する。
このことは、チームにとって良い影響を与えることになると確信しているのだが。
まさしく、学童野球ならではのコーチング体制ではないでしょうか・・。
先ほど、塁審もやっていただいたお母さん方との懇談の中、
「ま、子供はお父さんだけのものじゃないしね~♪」 日焼けした顔が印象的。
そんな言葉と表情がいつまでも脳裏に焼き付いている・・。
Posted by UMUサン at 23:45│Comments(0)