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2018年04月18日

可能性への「扉」・・。


もう~忘れかけていることとは思うが・・。
実は、「第6回フラワーフェス大会」の最終日を終えていない。
つまり、3位決定戦と優勝決定戦が済んでいないのである。

去った3月中旬の会期ではあったが、2日ばかり雨で中断した中、
会期延長を調整し検討したのだが、迎える第130回県春季であったり、
第23回北部選手権であったりと、後に控える大会が目白押しであることと、
もう直前に迫っていることもあって、大きな大会を終えて・・と言うことになったのだ。

・・と言うわけで、今週日曜日(22日)に名護少年野球場において、
忘れかけた「第6回フラワーフェス大会」の最終日となったわけである。

「・・ということで、今週の日曜日はフラワー大会の最終日だぞ~。」 そう告げると、
ある子が、「あ~清明祭(シーミー)が入っています~♪」 返してきた・・。
「・・。」 あが、チーム主力の子、その日抜けるのは痛いが、シーミーなら仕方がない。
そう覚悟を決めたが、「午前中に試合ならシーミーは午後に行きます・・。」 って親父。
どうにか対応をしてもらいホッとしているが、こんなことは今回ばかりではない。

地域の行事であったり、はたまた家族のイベントが試合日程と重なった場合、
どのように対応するかは賛否両論、いろんな議論を巻き起こすことは事実であり、
学童野球に携わる者として、避けては通れない道なのである・・。


可能性への「扉」・・。


以前、ちょうどこの時期の話を思い出した・・。

練習後のミーティングで、
「え~、ゴールデンウィーク期間中はこんな感じで練習試合を入れています。」と、
練習試合の予定表を見ながら報告・・。

その後、「まずは、今週の日曜日には沖縄市に遠征に行くぞ~♪」と話すると、
みんな「やった~♪」みたいに喜んでいる・・。遠征を楽しみにしているのは知っていた。
だから、わざわざ遠征の日程を入れたのである・・。

すると、一人の子が「俺、今週の日曜日に『シーミー(清明祭)』がある・・。」叫んだ。
思わず顔を見ると、ほんとに残念そうで泣きそうな表情になっている。
「そっか・・。仕方ないな。それじゃ、沖縄市での練習試合は休みなさい・・。」と告げると、
まじかよ~なんて顔をしている。

毎年そうではあるが、ゴールデンウィーク期間中、たくさんの練習試合を組んでいる。
そんな中、連休も続くので普段は行けない遠征に行ったり、キャンプを企画したりで、
自分たちのチームに限らず、他のチームも大いに楽しんでいるところであろう・・。

そんなGW期間中の練習試合を組む場合は、一覧表にして、ご父兄に通達し、
事前にて練習試合やその他諸々の予定が分かるように配慮している。
そして、必ず「ご家族の予定がある場合には、ご家族の予定を優先して下さい・・。」と
申しつけている・・・。その年も例外ではなかった。

「監督~、俺、練習試合に行った方がいいですか~?」 携帯電話片手に聞いてきた。
たぶん、誰か父兄の携帯電話を借りて、お父さんにでも確認したかったんだろう。
「・・いや、『シーミー』があるんだったら、そこに行ってきなさい。怒られるぞ・・。」と言うと、
その子、ますます泣きそうな顔になっている。
・・・その後、お父さんとどのような話になったのかは聞いていませんが。


この小学生の時期、学童野球に没頭できることは、ある意味素晴らしいこと。
身体を鍛え、頭を使い、仲間を作り、野球というスポーツの魅力を感じてもらう。
何よりも、好きなことを見つけられたってことは、生涯でも幸せなことの1つであろう。

しかしその一方で、何かに集中し没頭することによって、その反面、
その他の「何か」を得られなかったってこともあるかもしれない。

例えば、学童野球に没頭することで、一番家族との時間が必要な時にそれが出来ない。
何よりも野球を優先してしまう・・。家族とのふれあいは二の次。
(まあ~、野球を通じて家族のふれあいを感じる方がいるのも事実であるが。)

中学生、高校生ともなれば自然と家族との距離が生まれ、部活動という環境も手伝って、
好きなことに没頭する時間は、必然的に子供らの青春の1ページを飾る時間へと変化。
そうすると、家族も応援する立場へと回り、青春の時間をともに過ごすことになる。

しかし、小学生の頃は、人間の成長の礎となる大切な期間ではないかと思う次第で、
その時、家族との絆、家族との思い出、野球以外の様々なものとの出会い等々…が、
学童野球に熱中するあまり、気づいたときには貴重な時間や機会が無かったということに
ならないようにしなければならないと気をつけている。

練習を1週間も休んで、家族と旅行に行くことが悪いことではない。
野球であれ、学業であれ、冒険であれ、必ずしも時間を費やしたからといって、
必ず「何か」を得られるわけではないが、可能性を試す機会を持つことは大切。

没頭できることは素晴らしいことではあるが、それが過剰であればマイナスにもなる。
野球に没頭するあまり、他に目がいかない、他をないがしろにする…、
野球一筋、野球ばかりすることがカッコいいと勘違いしてはいけないこと。

貴重な時間、人生の中で大切な『子供時代』をいかに有意義に過ごすべきか、
父兄はもちろんではるが、我ら指導者も考えていかなくちゃいけないことなのだ。

・・そんな昔の話を思い出し、改めて心に刻まなければと誓う次第である・・。


ある高名な学者の話・・・。

「ひとつの可能性を追求するあまり、多くの時間を費やしてきた。
しかしその反面、他の可能性の『扉』を閉じてしまったような気がする。」 と。

そんな大事な時期、一つのことに熱中する大切さを伝えることも大事なこと。
そして、子供らに多くの可能性の「扉」を覗かせることも我らの重大な役目のひとつ・・。

・・・難しい話に発展してしまって申し訳ない。


さあ~待ちに待ったゴールデンウィーク。いろんなことで大いに楽しみましょう~♪





Posted by UMUサン at 21:45│Comments(0)
 
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