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2018年04月05日

意識レベルの「高低」・・。


さて、今週土曜日(7日)から「第23回北部選手権(第5回JASS杯)」が開幕・・。
否が応にも緊張感が高まり、より一層力が入るってもんですな。
当然ながら、日々の練習であったり、週末の練習試合などは、その大会想定。
本番に向けてのレベルアップやモチベーション向上のため、頑張っているところである。

まあ~その中において、「走塁」の意識向上が我らにとっての課題・・。
バンバン打って得点するってのはなかなか学童野球ではできないこともあって、
次の塁を狙う走塁力の高さは、打力以上の攻撃力となり、相手チームにとっても脅威。
攻撃力アップでは「走塁力」は欠かすことのできない戦法のひとつなるのだ。


ある日・・。ひとりの子が何気なく質問・・。ミーティングを終え、帰る間際の話。
「あの~『走塁の意識を上げろ~!』ってどこまで上げれば・・?」 真っ直ぐ自分を見てる。
「・・。」 思いがけない問いかけに、一瞬、その内容が理解できないでいた。
「ん~、いつでも次の塁を狙う・・って意識を上げるってことじゃないかな~?」 優しく返答。
「それは分かります・・。だからどこまで上げれば・・。」 自分の答えが適切でなかったか。

そうか・・。意識の持ち方の話ではなく、「どこまで上げるか。」って問いかけなんで、
どこまで上げて~って言わないと答えになっていないか・・。う~ん、こりゃ難問だぞ。

この意識レベルの話は、なんせ走塁だけに限らない・・。
走塁はもちろんのこと、バッティングやピッチングであったり、守備の集中であったりと、
数々のプレーの場面において必要とされるものであり、その意識レベルの「高低」は
チームの勝敗にも影響するほど、大きな要素となっているのは言うまでもない。

「例えば、走塁の上手い子がいれば、そのようになるまでとか・・。そんな感しかな?」
「・・・。」 イマイチ十分に伝わっていないようで、その子の表情がぼやけている。
「う~。」 その走塁の上手い子の意識レベルってやつが頭の中で想像ができないのだ。


まあ~考えてみれば、学童期では子供たちが兼ね備える様々な基準は千差万別。
体格差であったり、パーソナリティ(感情や思考)であったり、その違いは明らかである。
同じ年齢であっても大人びいた子もいれば、非常に幼い子・・って周りにいないだろうか?

ならば、その子らが兼ね備える「違った」基準において、みんな同じように扱うこと自体、
無理な話で、理解できない・・ってことが発生するのは当たり前の現象なのだ。

その反面、走塁の上手い子は走塁の意識が高い・・ってことではなく、
ただ単に足が速かったり、走ることを得意としていたりして、意識レベルとは
また違ったものの影響があるのでは・・なんて実際、考えてみたりしている。

キャッチャーのちょっとしたミスで、2塁ベースを狙うことのできる足の速い子は
積極果敢であるし、走塁の意識が高いな~ってそう映る・・だろうが、
足に自信のない子は、自分の足の遅さを自覚しているからこそ、自重する・・。

もしかしたら、その子にとって「適正な判断」をしているにも関わらず、
意識の高さで「仕分け」されると、その他、意識の高くやっているプレーに
影響を及ぼすことになりかねないのでは・・と。そう危惧してしまうのである・・。


練習もあまり来ない、しかも不真面目・・って子が、身体能力が高く、野球も上手い。
そんな子らの取り扱いに苦慮している指導者の皆さんもいるのではないだろうか?
すれば、意識レベルの「高低」の話は、曖昧模糊となってしまうのではないか。

まあ~考えるに・・。
いろんな意識レベルの基準がある子供らの「高低」に見合ったように接することが
もっとも分かりやすい指導の近道ではないか・・そう思えてならないのである。


意識レベルの「高低」・・。

《・・健大高崎の「機動破壊」・・。その走塁力は圧巻である・・。》


「ねえねえ~監督・・。」 ぼやけた表情でその子がまだ見つめている・・。

「うん。、そうだな。意識レベルを上げるってことは、今自分ができていることより
さらに上を目指していこうって意味だ・・。いきなりプロ野球選手にはなれないだろ。」
「そうですね~♪ 分かりました。サヨナラ~。」 今度は自分がぼやけた表情となる。

「ふぅ~。」 その子が分かったかどうかも分からない(笑)・・。
まあ~とりあえず、難しい質問に答えられて良かった~ってことが何よりも安堵。

何はともあれ、いろんな意味で・・。


こいつらの意識レベルの「高低」がどこにあるか、未だ謎のままである~。





Posted by UMUサン at 19:45│Comments(0)
 
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