てぃーだブログ › サンガーズ奮闘記 › 難しい選択・・。

2018年01月25日

難しい選択・・。

さあ~、今シーズンの本格的な開幕を控え、新チームがいよいよ形づくられていく中、
指導者やスタッフの思惑同様、子供たち自身もいろんな思惑があるようで・・。


難しい選択・・。


今から10年ほど前になるが、こんな経験がある・・。

うちの長男、凛太朗がサンガーズの6年生だった頃の話。
6年生主体のチームに5年生が2名ほどレギュラーとして入っていた。
その5年生である下級生メンバーは、6年生をもしのぐ実力者・・。。
他にAチームの中に5年生がもう2人ほどいて、準レギュラーに近いポジション。
レギュラーが欠ければ即、先発メンバーに加わるほど、これまた実力者だ。

そんな中、ある日の練習試合の時、その日の練習試合のプランを報告。
「まずは、Aチームから試合をして、次は5年生主体のチームで試合しようと思う。
5年生チームの試合では、お前が先発ピッチャーだ。頑張れよ・・。」 ある子を指名。
そう告げると、その子は「よっしゃ~♪」 みたいな嬉しそうな表情を見せた。

この時、その子は来季のエースとして考えていた子だし、力試しと言うこともあった。
本人もピッチャーで頑張りたいって言う気持ちもあったし、前向きであった・・
だから、先発ピッチャーとして指名されたことは、当然ながら喜んだ。

・・・が、少し風向きが変わってしまった。
Aチームメンバーに6年生が急きょ体調不良になって試合に出られない状態となる。
う~ん、どうしようか・・。大会前の大事な練習試合だし、本番さながらにやりたい。

思案した結果、5年生チームの試合で先発予定していたその子を呼んで、
「う~ん、1試合目、ライトで先発お願いね。」 そう告げると、グッと顔色が曇る・・。
「・・・では、2試合目の先発ピッチャーは~?」 曇った顔で聞いてきた。
「2試合目の先発は、また考える。レギュラーが欠けた場合はこんなパターンもあるぞ。
しっかりいこうな・・。」 あえて念押しした。
「・・・はい。」 練習に戻る後ろ姿に目をやると、明らかにがっかりしている。
肩がガックリ落ちているのがはっきりと分かるぐらいだ・・。

あ~あ、がっかりさせてしまったな~と思ったが、ここは心を鬼にした。


しばらくすると、「監督~、◎◎が泣いてます・・。」 別の子が呼びに来た。
「マジか~!」 慌てて駆けつけると、座り込んで泣いていた。あ~あ、ほんとだ・・。
その子に近づいて話した。「・・お前は実力があるからメンバーに選んだんだけど。」
「・・・。」 しゃくりあげながら泣いていて、しかも顔はうつ伏せたままである・・。
う~ん、そのまま予定通りピッチャーをさせてあげようかな・・。心が揺らいだ。

「・・仕方ない。親父に連絡しよう。」 ちょうど、その子の親父はコーチをしていた。
連絡入れると、「ほんとにこいつはもう~。」 仕事を終えてこれから向かうってことに。

その子の親父が到着すると、早速、その子を自分の前に立たせて説教し始めた・・。
相変わらず、しゃくりあげている。それでも親父はガミガミガミ~とカミナリを落とす。
ひと通り話が終えた後、「監督、すいません・・。こいつはほんとに。」 ため息交じり。
「いやいや、自分が早く喜ばしてしまったんでね~。」 二人、顔を見合わせて苦笑い。

・・結局、その子のテンションが上がらずじまい。1試合目の先発メンバーから外して、
最初の予定どおり、2試合目の先発ピッチャーで登板させることに・・。
まあ~、その子の投球内容はもちろんのこと、試合結果も覚えていませんが。

・・・ただ、
「あ~あ、Aチームのライトより、Bチームのピッチャーが魅力か~。」 なんて
その日の出来事が頭から離れなかったってことは覚えている・・。
それ以降、その子はそんなことはなく、Aチームでしっかりと頑張りましたが。

上でライトか、下でピッチャーか。
(・・はたまた、上でベンチか、下でレギュラーか・・?)


どうやら、学童野球では難しい選択の1つかもしれないな~。





Posted by UMUサン at 22:10│Comments(0)
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。