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2018年01月23日

悩める年頃・・?


この時期、今シーズンに向けて県連学童部への登録事務があるのだが、
誰を、どの子を登録するか・・って大きな問題に直面する。

まあ~ほとんどのチームが20名前後のチーム員だと思うので、
県連登録枠20名に収まる範囲を超えなければ、全員登録となる・・が、
もし、20名登録枠を超えるチーム員が在籍するとなれば、少し話が違う。
しかも、学童野球最終年度を迎える6年生が20名を超えた場合は、
もう~これは逃げ出したくなるほど大変な話となるのだ・・。

つまり、高校野球で言うならば、ベンチ入りかベンチ外か・・とのことだ。

まだ高校野球ならば、学年の上下に関係なくの実力が問われる世界なので、
ベンチに入るか外れるかは、ある程度納得いく理由があると思うが、
(・・あ、いや、高校野球においても納得いかず、トラブルになることも多々。)
学童野球の世界では、単なる実力だけで割り切れるほどの強固な選考基準はない。
そう、少なくとも自分の周りには、そんなチームは存在していないように思える・・。


・・だいぶ前の話になるが、県春季大会の監督・抽選会に出席した際、
中部地区のあるブロックより選出された名門チームの監督さんが異議を唱えた。
「うちらは6年生が20名以上いる。全員、登録メンバーに入ることはできないか。」
抽選会で前列に居並ぶ県連の役員の面々に意を決して提案したのだ・・。

「いや、これは規則であり、そんなことはできない・・。」 この提案を一蹴。
それでも引き下がらない・・。予想外の緊急動議に周りは騒然・・。ざわつき始める。
結局、監督・抽選会終了後、当事者間で話し合いを持つことにはなったらしいが、
「もし、自分らのチームがそうであったら・・。」 想像するだけで、恐ろしさを感じた。

我らのことに置き換えると、学童野球最終年度を迎える6年生を優先させている。
当然、中にはそんな優先する6年生を上回る実力を備えた下級生はいるのだが、
学童野球最終シーズンを登録外(ベンチ外)と言うのは、あまりにも酷なのである。
「下級生はまだ来シーズンがある・・。」 正直、そんな思いが心を支配するのだ。
そんな自分の思いに、ご父兄の皆さんも多大なるご理解を寄せてくれて、
今のところ、何の問題もなく毎シーズンを無事に迎えられていることに感謝している。

・・しかしだ。シーズン最終年度に6年生が20名を超える事態が発生したら・・。
「ギャア~。」 これはもう~発狂するしかない(笑)・・。
もしそうなれば、たぶん、コーチらと協議して選考することになるだろうが、
ベンチ外(登録外)となった子供らのことを思えば、いたたまれなくなる。


そう言えば、「いたたまれない・・。」 話で言うと、もうひとつ・・。
去年の第22回高野山旗全国大会、大会前日に行われた監督・抽選会でのこと。
「え~最後に何か質問等は~?」 役員の呼びかけに手を挙げる一人の監督さん。
「チームの中で一人ベンチ外がいます。一人だけスタンドで見学させるのは、
どうしてもいたたまれなくて。」 どこの都道府県のチームかは忘れてしまったが。

まあ~試合に出すことはないが、入場行進したり、ベンチ入りさせたりと、
晴れの全国大会で一緒に貴重な経験させたいとその監督さんの精一杯に思いやり。
「・・・。」 実はサンガーズにも二人ほどそのような子がいた・・。

「実は、自分らのチームも・・。」 勇気を出して自分も手を挙げ、お願いを申し出た。
すると、「実は自分らも。」と、続々と他の監督さんもお願いの手を挙げ始めたのだ。
結局、手を挙げた全てのチームがその要望が認められた次第で・・。

かの有名な全国大会においても、学童野球の世界で時折テーマに上がる
「いたたまれない・・。」との話について、理解が寄せられているのである。

しかも、右も左も分からない、何もかもが初体験である全国大会でのこと。
そのようなことが認められるとは夢にも思っていなかった・・。
本当に高野山旗の大会関係者の皆さんには、多大な感謝をいたしているのだ。


悩める年頃・・?


とりわけ、この学童野球の世界は単なる「実力」だけでは推し量れないものがある。

学童期、個々の子供たちの体力の差であったり、生まれ持ったセンスであったり、
毎日練習に精を出しても、練習にあまり顔出せない子の方が上手かったりと、
勝利が優先するあまり、上手な子だけを中心に選考するというやり方では、
やはり、我らの世界では何かと反発や反感を買うことになるかもしれないのだ。

高校野球すべてにおいても、実力のみが選考基準となる・・って、
乱暴な言い方はしないが、やはり「実力」が大きな比重を占めていることもたしか。
学童野球を経て、自分の実力で勝負したい・・と思う子が、のちに経験することなのだ。
・・それを今の時期に、この学童野球の時期に・・と言うのは、
我々自身、相当の責任を覚悟を持って臨まなければならないと思ってしまう。

「みんなベンチ入り(登録)させたい・・。」 あの異議を唱えた監督さんのように。
正直、このような思いに遙かに気持ちを寄せている自分がいる・・。


さあ~悩めるこの時期、指導者の皆さんはどのような心境をお持ちだろうか・・?





Posted by UMUサン at 21:45│Comments(0)
 
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