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2018年01月11日

今頃になって・・。

まあ~この時期、学童野球関係者界隈では良く聞かれる「ある一種」の言葉・・。
「・・今頃になって。」ってやつ・・。特にシーズンを終えた6年生に発せられるのだ。


今頃になって・・。


我らサンガーズ6年生にあっても例外ではない。
6年生にとっては、残り「6年生送別大会」であったり、「中学校区対抗戦」も然り、
監督会主催ではあるが、いくつかの大会が開催される。
それに向けて・・という理由、あるいは「遊ばせるのも何だし・・。」とのことで、
新チームの活動の合間をぬって、時間があれば練習をさせている訳だが、
先ほどの言葉のように「今頃になって・・。」って言葉が、ため息と共に流れている。

我らの6年生は新A代表チームの練習時に一緒にやっていることもあって、
練習風景を目の当たりにできる・・。グラウンドの一角で走り込みを主に素振り練習や
トスバッティング、一本ノックなど現役さながら精力的に練習をやっている。

それらを見る限り、スイングの早さや力強さ、脚力に遠投力など、どれも見ても
ほんの数ヶ月前までの実力を遙かにしのぐレベルとなっており、圧倒されるのである。

ピッチャーの制球力が格段と良くなったり、打者の打撃レベルは向上をみせ、
公式戦の時、ヤキモキしていた子供たちのスキルは、目覚ましいほど上達しているのだ。
「もう~公式戦の時であれば良かったのにな~。」 そんな感想は誰もが感じるようで、
6年生の野球をしている姿を見るたびに、そんな感想が頭の中で渦巻いている。


「おいおいおい・・。今頃になってかぁ~。」 練習に勤しむ子供らに近づき、
わざと聞こえるように大声で言葉を惜しみなく発する・・。子供らは苦笑い・・。
そして、その練習を見守る父兄のみんなの前でも、同様な言葉を投げかける。
「・・だからよ~。」 自分以上にそのことは感じているかもしれない。

しかし、「今頃になって・・。」 そんな後悔めいたように受けとめられる言葉の裏に、
これからへのステージに期待を込めたメッセージとしての意味を十分に含みたい。

・・当然のことではあるが、終わった公式戦のことを振り返ってもどうしようもない。
ならば、将来に向かって走り出す子供たちの背中を後押しするため、激励を込めた
「未来」への言葉としての投げかけたいのである・・。


制球力に苦しんだエースであったり、チャンスに打てなかった4番であったりと、
そんな姿を共に悩んだ日々は遥か昔のように思える・・。

今の彼らを見れば、悩んだ日々は忘却の彼方へと吹き飛ばしているかのよう。
野球を純粋に楽しんでいるような光景に、我々も思わず目を細める。
すれば、「今頃になって・・。」は子供たちの成長を実感する言葉でもあるのだ・・。


学童野球で6年生と接する時間もあとわずかである・・。
共に泣き笑いしながら過ごした時も、今となれば良き思い出ばかり。
「今頃になって・・。」 学童野球関係者にはこの時期の常套句となっているが、
その言葉でさえも、今じゃ一緒に歩んだ証(あかし)となっているはずだ・・。


今頃になって・・。


もうすぐ卒団を迎える。「・・今頃になって。」 寂しさが押し寄せてきた。






Posted by UMUサン at 21:10│Comments(0)
 
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