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2017年12月21日

「食べる」という強さ・・。


さて・・。我ら新生サンガーズ、練習後のミーティングの締めの言葉・・。
「・・今日もご飯をいっぱい食べろよ~。」 小さい4年生を中心に声をかける。

まあ~湧斗(5年)や煌典(5年)は、すでに6年生に負けないぐらいの体型を形成し、
「一部、食べ過ぎ注意を出さないといけない奴もいるが・・。」 横目で湧斗を覗くと、
「えへへ・・。」 そんな自分の言葉に照れ笑いなのか、
それとも、すでに今夜の夕食のメニューを想像して笑っているのか定かではない・・。


ここ2~3年、初対面のチームには必ずっていいほど「身体デカいっすね~。」 言われる。
「うん、特に今年はデカいね・・。ま、横幅が主にだけど・・。」 子供らの姿が浮かぶ。
「何を食べているのかね~?」 これも毎回尋ねられる質問ではあるが。
「う~ん、とりあえず『白米』と『肉』は食べろ~って奨励はしていますが・・。」 苦笑いする。

それと、食べる量がハンパない・・。端から見ていても、こちらが満腹になってしまう。

去った夏休みの7月、「第22回高野山旗全国大会」に行ってきた時のこと。
5泊6日の長旅で寝食ともに過ごしたのだが、三度の食事の度に驚かされた。
ほとんどの子が「おかわり」すると言う・・。多い子は5杯もご飯をおかわりしている。
そんな姿に、自分の箸が無意識に止まり、その風景に唖然と眺めるしかない。

「いや~食べるね~♪」 驚きと頼もしさと嬉しさが混在し、何となく幸せな気持ちとなる。
「食べる子は強い・・。」 まさにそれを実践した形となった子供たちなのだ。

しかし、新生サンガーズの子らも負けてはいない・・。かの湧斗である。

この前の第16回名護ブロック新人育成大会の初日、予選リーグでのこと。
初戦の真喜屋F戦終了後、昼食タイムとなった訳だが、自分の隣で湧斗が座る。
「お、またまたデカい弁当箱か~。」と思いきや、「あら、今日は小さいな・・。」 拍子抜け。
見れば、おにぎり3個の横におかずが並ぶ・・。体調でも悪いのか・・と思ってしまった。

何かの大会か練習試合であったと思うが、湧斗の弁当箱の大きさに驚愕したことがある。
真四角の弁当箱の底には、真っ白いご飯が野山に降り積もった雪のごとくびっしり。
その降り積もった雪・・、いや、ご飯の上には色とりどりのおかずが所狭しと並んでいる。
「お前、それは一人前か・・?」 そんな驚きの言葉を発したことを記憶する・・。
その巨大な弁当箱を一気に口の中でかきこむ様は、食べるというより「飲み込む」に近い。
「・・。」 そんな圧巻の風景を目の当たりにし、アングリしている間に弁当が冷めてしまった。

・・で、新人育成大会の時の話に戻る・・。
「なんだ、湧斗、今日は弁当箱が小さいな~。」 声をかけるが、一目散に食べている。
「あ、食事中にすまんな~。」 一心不乱に食べている時に声はかけちゃいけないって直感。

しばらくすると食べ終わり、いなくなったと思ったら、すぐさま戻ってきた。
・・手には弁当箱を抱えている。「おい、2個目か~。」 思わず二度見してしまった。
「うん。さっきのはおばあちゃんので、今度はお母さんのやつ。モグモグ・・。」
「・・・。」 恐るべし湧斗・・。彼のパワーと迫力は、この食べる力で培われているのだ。


「食べる」という強さ・・。


「・・と言うわけだ。どんどん大きくなりパワーをつけるためには一生懸命に食べること。
食べることは練習なんだ・・。だからいっぱい練習しよう~♪」 改めて通告する。
「うんうん・・。」 隣で湧斗が嬉しそうに大きく頷いている・・。
「お前は、食べる練習をし過ぎだ・・。」 笑いながらそう言うと、「えへへ・・。」 照れ笑い。

食べる子を見ると頼もしい・・。そしてその食べる力で培われた強さはもっと頼もしい。
そんな強さを兼ね備えた子供らが増えてくれば、チームの強さの栄養源となるはずだ。

「了解~。今日の夕食でもっと練習します~♪」 湧斗が高らかに宣誓するような表情。


「・・・うっぷ。」 気のせいか、すでにお腹がいっぱいになってきたような・・・。





Posted by UMUサン at 21:45│Comments(0)
 
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