サンガーズ奮闘記

最近、寒い日が続いていますね～・・。

なんか、やっと冬らしくなってきたというか、師走らしくなってきたというか・・。
日暮れはめちゃ早くなっているし、野球する時間も短くなってきた。

ほんと、学校の授業を終えて１時間できるかできないか・・みたいになってきている。
今の時期は、短い練習時間の中での効果的な内容が必要ですよね～。





そんなある日の話・・。
「部活の練習時間が短くなっているんで、各自での自主練習が大切。
こんな時こそ、自分の技術アップのチャンスだぞ～。」と子供たちに話す。

「はいはい～♪ 毎日、２００本はバット振っています～。」 だったり、
「ティーバッティングを１時間ぐらいやっています・・。」 などなどいろんな発言。
「自分は家が狭いんで、小さな部屋でタオルでシャドウピッチングしています。」
「・・・」 家が狭いってのはよけいだろ・・。しかも、ピッチャーじゃないし。
まあ～、いろいろ自分で取り組んでいるのは良いことですな。

「よしよし・・。」 うなづく半面、どこまで真剣にやっているか～って心配もなる。

・・あれ。自主練の話になると黙っている一人の子がいた。
「あら、自分で練習はしていないのかな～？」 聞くと、「・・・。」引き続き黙っている。

「どうした～？」 しつこく聞いた。
「みんながやっているほどやっていません。」 やっと口を開いた。
「少しでもやっているんだろ・・。」「・・はい。少しだけですが。」 声が小さい。
「おいおい、練習量の話じゃないぞ。たしかに量も重要だが、内容も大切。
真剣にやっていればこそ、効果があるんだぞ～。」 激励するも下を向く。

「なあ～みんな～。そうだろ～！」 呼びかけると、今度はみんなが下を向いている。
・・・あら？ なんだなんだ～。
「ちなみに、どんな感じで練習しているんだ？」 再び聞くと。沈黙している。
「・・・。」 あら～。さっきまで威勢の良かった話はどこへ吹く風・・。

「・・はい。」 一人の子が手をあげた。
「はい、どうぞ。」 指名すると、「ゲームでの回数まで入っていました・・。」
ゲーム～？ つまり、野球ゲームでバットを振った回数まで入れているらしい。
「・・・。」 次は自分が黙ってしまった。

「しかし、野球ゲームってのは試合だけだろ～。試合で振った回数か～。」 さらに聞くと、
「いや、違います・・。自分らのチームを強くするために練習モードがあって、
練習をたくさんすると選手たちのレベルが上がりチームが強くなって～・・。」

あ～、分かった分かった・・。ゲームの中でも練習が必要だってことか・・・。


「・・・で、ゲームで練習したら上手くなってチームは強くなったか～？」 再び聞く。
「はい！　自分の選手はホームランのシーズン記録を更新しました～。」
「自分のエースは、１７０キロのボールを投げられるようになってます～♪」
「自分のチームだって、何十連勝もしています～。」 またまた元気を取り戻してきた。

あ～、もう～分かった分かった・・。

「だろ。ゲームでも練習すれば上手くなるってことだ。自分たちの野球もそういうこと。
自分たちもゲームの選手に負けずに練習し、上手くなろうじゃないか・・。」
「はい！」 みんな一斉に大きな返事・・。もう～なんじゃこれは・・。

ひとまず、自主練習の重要性は伝わったかもしれない・・。


良かった良かった～って思っていいかな～？　「いいとも～！」 じゃないし・・。