
2017年11月15日
路上にて・・。
第137回名護ブロック冬季大会(第122回名護市長杯)・・。
二回戦敗戦から数日経って、なかなか悔しさや虚無感から脱しない父兄などがいる中で、
この前、見た感じでは子供たちはけっこう復活を遂げているような・・。
まあ~、学童野球ぐらいで・・でと言えば失礼ではあるが、
まだまだ先が長い野球人生のほんの入り口、最初の一区間を終えたばかりなのである。
そのへんは子供たちが先見の思いを持っているのかもしれないな~と感じる次第。
我々も見習わなくては・・といつも思っているのである。

先だって、我らと同じようにすでに敗退の憂き目にあったチームの父兄とお会いした。
やはり、落ち込んでいる状況からは完全に脱していると言う感じではなく、
庭の縁側に腰掛け、一人ビールを飲みながら、負けたときの状況に思いを馳せ、
風に揺れるティーバッティング用のネットを眺めていた・・という話。
・・なんともまあ~今の季節にピッタリな情景に、こちらまでもの悲しさが伝わる・・。
「なんで~、中学校に行ったらいくらでも野球ができるではないか~♪」と、
ありきたりの励ましの言葉も、次の彼からの返事で打ち消されてしまった。
「・・いや、中学校へ行ったらバスケをやるらしい・・。」
「・・・。」 予想外のことに返事に窮し、かける言葉もなくしてしまったのである。
なるほど・・、「中学校へ行ったらバスケやる・・。」との息子の言葉が、
この父兄の復活を遅らせ、元気を出さなければ・・と言う状況の妨げとなっているんだ。
しばし、考え込み、「なんで~、別の道に進むのもそれはそれでいいじゃないか。」
またもや、ありきたりの励ましをかけたが、今の彼にどれだけの効果があるかどうか・・。
すると、「監督~、そんな場合だったらどうする~?」と逆に質問をされたのである。
「う~ん・・。」 思わず腕を組み、凛太朗や竜誠の時のことを思い浮かべてみる・・。
振り返ると、凛太朗も竜誠も自分の意思で中学校、高校と野球の道に進み、
自分の望んだようになっている。・・今は大学とステージは違えど、一応継続中である。
「う~ん・・。」
路上でばったり会った大の大人が、二人して考え込む姿も異様ではあるな。
「・・たぶん、こんな場面に遭遇したら、相当落ち込んでいると思う・・が、
ま、幸いにして、そんな場面はなかったが、子供が選んだことであれば、野球以外でも
応援してやらないと・・って思いの中で葛藤はするな~、うん・・。」 自信なさそうに答えた。
「・・ですよね・・。」 野球以外でも応援してやろうとの気持ちはあるらしい。
いや、そうでなくてはならないと思うのである。
・・が、イマイチ踏ん切りがつけられない。そんな気持ちの揺れ動きを感じた。
こんなテーマは路上じゃなく、居酒屋あたりの方が盛り上がるだろうね~。
すっかりと話し込んでしまった・・。その父兄がすっかり足止めさせてしまったという
詫びを入れるが、「いやいや・・。こっちこそ勉強になった。」 丁重に答えた。
お互い別れの挨拶を交わし、来てきた道に踵(きびす)を返す。
ふと、振り返り後ろ姿を見ようとすると、小走りで去っていくではないか・・。
「あら、走っているし。」 ついそんな言葉が口をついた・・。
足止めしていた時間のせいで、次の日程への影響が出たのか、
それとも・・・。少しは元気になってきたのか・・。
定かではないが、自分は後者であることを期待したい。
ふと路上で立ち止まり、少しひと息つける。そして行く道を改めて見据える。
走り続けるべきか、それとも足と止めるべきか・・。
今のこの時期、こんなことを考えることも必要なのかもしれない。
Posted by UMUサン at 22:20│Comments(0)
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