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2017年11月14日

謝意・・。


さて、我らサンガーズが最後の冬を迎えたその夜・・。
数名の保護者が重たい気持ちを吹き払い、気力を絞って(泣)居酒屋へ集結した。

集結した当初、会話も少なく淡々とお酒を酌み交わす光景は敗戦の景色同様、
寂寞の空気が流れ、会話のきっかけをそこにいる誰もつくることができず、
何となく、聞こえるような聞こえないような小さなため息だけがその場を支配している。

しかも、居酒屋で予約した座席が狭いすぎる・・。約12名ほどの保護者が肩を寄せ合う。
大会や練習試合を終えるたびに、打ち上げや反省会で利用するいつもの居酒屋だが、
この日に限って、少人数の座席しか空いておらず、参加が増えるごとにさらに窮屈さを増す。

「・・なんか、負けちゃうとこんな感じになっちゃうんだね~♪」 冗談交じりの言葉に、
「あははは・・。」 乾いた笑い声が、落ち込んだ気持ちをより一層醸し出す。
(まあ~、あとで大きな座席に移動することができたんだけどね。)


それにしても今シーズン、この保護者のメンバーには大いに協力してもらった。
練習試合では「遠征」をテーマに、北は国頭村から南は糸満市まで沖縄本島を縦断決行。
ある時は、土曜日に南部に行って、次の日の日曜日には那覇に飛んだり・・と。
またある時は、土日の2日間連続で南部に足を運んだりで、無理な日程を強行したことも。

そんな自分のやりたい放題(謝)に、よくぞついてきてくれました~。


・・野球のことばかりじゃない・・。夜の打ち上げや反省会でもお世話になりっぱなし。
夜の帰りには、千鳥足の暴れん坊を家までちゃんと送り届けてもらっていたし、
携帯電話や財布など、飲んだ先で忘れないようにと、しっかりとバックにしまい込んでくれた。

第22回高野山旗全国大会での大阪での最終日の日のことも忘れない。

明日、沖縄に帰るという前日、夕食となったホテルのバイキングで保護者一同の晩餐会。
あまりの楽しさに飲み過ぎて記憶も曖昧な中、大阪の街へ2次会に繰り出そう~って
調子こいた自分を部屋飲みに引き込み、「たこ焼き食べたい~♪」って無理言えば、
買ってきてくれた・・らしい。(翌日、聞いて恐縮しきり・・。)

翌朝、いつの間にか(?)部屋でちゃんと寝ていた。見れば携帯電話の充電も完了している。
「お♪ 酔っ払っていてもけっこうしっかりしているし~♪」 なんて話を父兄の前で自慢すると、
「あれは、自分が充電器に差したんですよ~。」 とまーこー保護者会長の弁・・。
たぶん、部屋まで送った際に自分の携帯電話の充電残量が少なくなっていることに気づき、
ベットサイドに用意してあった充電器で充電してもらったっていう事実。
「・・・。」 そんな話に、「自分はしっかりしてた。」って思っていたことに赤面するしかない。

何から何までお世話をかけっぱなしであったことを痛感した次第である・・。

話はこれだけにとどまらない・・。
練習試合しかり、大会本番しかり、自分のお昼の提供までお母さん達が交代で掛け持ち。
自分の弁当までこしらえてくれたことに、「もう~難儀して申し訳ない・・。」 頭を下げると、
「どうせ、子供たちの作るののついでだから。」 なんて涼しい顔をみせてくれる。

しかし、中には「冷やしうどん」や「サラダ」多めのメニューもあったりして。
自分が一時期、冷やしうどんにはまっていたり、サラダが好きだ~なんて情報を聞きつけ、
あえてそのメニューにしたって形跡が見え隠れ・・。
食べ盛りの子供たちの弁当ついでに自分好みの弁当になるのはどうも想像しがたい。

そんな心遣いに、めんつゆに備えられたワサビの辛さのせいか、目頭がにじんだ。


謝意・・。

謝意・・。

謝意・・。

謝意・・。

謝意・・。

謝意・・。

謝意・・。

謝意・・。


時間が経つにつれ、程よく回り始めたお酒の酔いに、徐々に口も軽やかになっていく。
振り返っても仕方がない・・。敗戦のことは遙か彼方に飛んでいき、暗かった雰囲気も一掃。
会話の中心は、近い将来のことに思いを馳せることになる・・。

今回の残念な思いは一生続くことじゃない・・と前向き志向。
これを機に、さらに頑張る力となれば、これまた良しとポジティブな気持ちが花開く。
いつもの飲み会の様相になってくると、何となく安堵感が押し寄せてきた。

子供たちだけじゃなく、そんな保護者の皆さんとの日々が楽しかったし、
子供たち同様、自分に対しても最大級のバックアップを惜しみなく捧げてくれた・・。
そのことが子供たちや自分にとって大きな推進力となり、ここまでやって来れたのである。

「感謝」以上の言葉が見つからないが、それ以上の「感謝」を伝えたい。

今までの思い出がオーバーラップ・・。
この保護者メンバーと過ごす時間も刻々と差し迫っている。


和やかで楽しい雰囲気の中、ひとりだけ寂寥の思いに包まれてしまった。





Posted by UMUサン at 21:30│Comments(0)
 
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