
2017年10月17日
思えば遠くに来たもんだ・・。
さて、今回の愛知県への旅の最大の目的・・。
凛太朗や竜誠の準硬式野球リーグ戦の観戦すること。
まあ~竜誠の試合は観戦できましたが、凛太朗の試合は雨のため、
残念ながら中止となりました・・。仕方ないですよね~。
凛太朗の愛知学院大学は1部リーグに所属するが、竜誠の日本福祉大学は3部リーグ。
所属するリーグは違えど、共に今年夏には全国大会も経験するほどの実力との話。
高校野球とはまた違った野球が見られるのではと、期待を込めて観戦した次第・・。
それでは、竜誠なんか日本福祉大学準硬式野球部の戦い振りを報告したい。




この日のリーグ戦の相手は岐阜経済大学・・。3部リーグの強豪チームと聞く。
試合会場となった愛知県立大学グラウンドは、内野まで少し芝目が見える球場。
「う~ん・・。」 お世辞にも状態が良いとは言えない球場ではあるが、
後で聞けば、そんな試合会場の状態の善し悪しが1部と3部の違いであるらしい。
試合は序盤まで岐阜経済大がリードする・・。
やはり内野の状態が悪いのか、失策が多く、エラーやダブルプレー崩れの間に
相手に得点を許すなど、日本福祉大は終始劣勢を強いられていた。
また、日本福祉大の攻撃はヒットを出て出塁するも後続が続かず、無失点を重ねる。
自分はライト側に陣取り、応援する・・も、肝心の竜誠はベンチスタートであった。
試合の状況を逐一おかんに報告。すると、「竜誠はまだ~?」との返信。
「うん。まだだね・・。」 自分と同じように待ちわびている様子がうかがえる・・。
「出れそうって?」 おかんの待ちわびる声(LINE)に、
「出るかどうか分からない・・。ま、待つのは高校野球時代から慣れている。」と返信。
「・・そうだね♪」 おかんが納得したような雰囲気を返してきた・・。
そうだ、高校野球も出るかどうか分からない時間をいつまでも過ごしてきたのだ。
すると、劣勢のまま試合も後半に入ってくると、今まで1塁コーチャーや応援していた
竜誠の動きが慌ただしくなってきた・・。
「お、バットを持ったぞ~!」 おかんに伝えると、「お♪」 即座に反応をよこす。
「手袋をつけ始めたけど・・。」 「おお~♪」 おかんの反応も次第に大きくなる(感じ。)
「あとはヘルメットを被ればそろそろだが。」 出場の雰囲気が色濃くなり始めた。
4点ビハインドの9回裏・・。ヘルメットを被った竜誠がネクストでスイングし始めた。
「出たぞ~!」 LINEにコメントを打ちながら叫んでしまった。
この回、先頭打者がレフト前ヒットで出塁・・。最後の反撃の狼煙を上げる。
そして、代打を告げられた竜誠がゆっくりとバッターボックスへ向かう・・。
・・いつも見慣れた構えだが、久し振りに見るので懐かしさが充満する。
その初球、ホームランを狙ったかのような大きなスイング。
ファールボールがバックネットに直撃する・・。竜誠得意のファーストコンタクト。
2球目、アウトコースのストライクをタイミング良く振り抜くと、ライト線に打球が飛ぶもファール。
「かあ~惜しい・・。」 ライト線をわずかに外れる・・。フェアになれば長打コースだったが・・。
最終回に来て、相手ピッチャーも最後の力を振り絞るような必死の投球を見せる。
続く3球目は、低めの変化球を見極め、ボールとなったカウント1-2からの4球目。
追い込まれた竜誠が低めのストレートにすばやく反応・・。コンパクトにバットを振り抜くと、
心地よい打球音を響かせ、ライナー性でレフト前へ弾き返した~♪
「やった~♪ レフト前ヒット~。」 またまた叫びながらLINEを打ってしまった。
連続ヒットで無死1、2塁のチャンス・・。続く打者には四球で無死満塁と攻め立てる。
次の打者の内野ゴロの間に3塁ランナーが返り、まずは1点をあげ、なおも1死1、3塁。
続く打者のライト前ヒットで3塁ランナーの竜誠がゆっくりとホームに生還し、2点となる。
ベンチに返ってきた竜誠をチームメイトがハイタッチで迎える・・。
そんな光景に、思わず目頭が熱くなってきた・・。よくぞ打ってくれました。
2番打者がセカンドゴロを打った瞬間、ダブルプレーで万事休すと思われたが、
バッターランナーの必死の走塁でダブルプレーはならず・・。2死ながら1、3塁のチャンス。
そして・・。このあと思いも寄らない劇的なクライマックスが待っていたのだ~。
迎える3番打者が追い込まれながらも、バット一閃振り抜くと、打球はレフトの頭上を一直線。
そのままレフトスタンドに飛び込む逆転サヨナラ3ランホームランとなったのだ。
「おお~やった~♪」 歓喜に沸くベンチ同様、自分もライト側からガッツポーズが出る。
竜誠のヒットも見られたし、我が母校の劇的な勝利も見ることができたし、言うことなし・・。
「あ~難儀して愛知県まで来たかいがあった・・。」 安堵ともとれるため息が漏れる。
そして、何よりもチームメイトと仲良く野球ができていることに嬉しさを実感する。

思えば遠くに来たもんだ・・・。
初めての一人暮らしに四苦八苦の右往左往しながら生活している竜誠だが、
野球だけは真っ直ぐにやっているってことを確認できて、ほんとに良かった。
遠かったこの地も悔いにならないほど、素晴らしい一日を過ごせることができた。
久し振りの一緒の帰り道・・。野球談義に大きな花が咲いたのは言うまでもない。
Posted by UMUサン at 20:20│Comments(0)