・・改めて言うことでもないが・・。
「カバーリング」は野球にとって、最も重要なプレーのひとつである・・。
自軍のミスを想定し、そのミスの拡大を食い止める。
ゲームにおいて、いかに「カバーリング」が勝敗の行方を決してきたことは、
野球経験者であれば、誰しもその経験があるのではないだろうか・・。
当然のことだが、まずは堅実な守備を行うということが基本なのはもちろんだが、
各ポジションにおいて、それぞれの「カバーリング力(りょく)」が重要となってきます。
文字通り、誰かのミスをカバーしてあげる・・そのような意識が求められます~。
いやいや、「カバーリング」の本当の真意はそれだけではない・・。
ピッチャーが制球難で苦しんでいたら、キャッチャーや内野陣が声をかけてあげる。
攻撃で打席に立っているバッターを応援し励ましてあげる。
エラーしたら、お互いに声を掛けあって、支えてあげる・・・などなど。
単に逃がしたボールを追いかけていくことだけが「カバーリング力(りょく)」じゃない。
チーム内、選手同士が声をかけ、励まし合い協力し合うことも大切なことなんです。
またまた、子供たちだけの話でもない・・。
応援している父兄の皆さんも応援団席から励ましの言葉をかける、
1つ1つの素晴らしいプレーに惜しみない拍手を送ってあげる。
このことも立派な「カバーリング力(りょく)」の役目を果たしていると思います・・。
・・そして、その大切な真の「カバーリング力(りょく)」は練習だけじゃ為し得ない。
子供たち同士で言えば、普段の学校生活から仲間意識を持って関わる・・。
当然ではあるが、いじめもケンカもそこには存在しない。
親と子であったら、日常からいろんな会話などを通じてお互いに関心を持ちあい、
それぞれの思いや考えを伝え理解し合うのも一つ・・。
また親同士ならば、分け隔てなく、互いの子供たちを育てる意識の中から
協力し合うという良好な関係を築いていく・・・。
そんな普段の何気ない行動が、真の「カバーリング力(りょく)」として熟成されていくのだ。
大会直前、その時だけ真面目に、必死こいて練習しても、
テスト前の一夜漬けと同じ状態かも・・って、そんな懸念も拭えない感は時々ある。
「あ~もっとこうすれば良かった・・。」なんて話は、昨日や一昨日の話ではなくて、
普段から当たり前のように取り組み、お互いに支え合うことを日常にしなければならない。
大事な戦いの中においてこそ、その力を存分に発揮することができるか・・。
苦境に立たされ、立ち向かうとき、それを乗り越えられるか?
この時こそ必要とされる真の「カバーリング力(りょく)」が育ってきたかどうか、
日々の積み重ねの成果が問われることになるだろう・・。
さあ~、いよいよ高野山旗全国大会の本番が目前に迫っている。
一夜漬けではない日々の積み重ねを発揮しよう~。
目指すところは、お互いを支え合う、真の「カバーリング力(りょく) 」・・。
子供たち同士にしろ、親同士にしろ、そんな気持ちを心がけていきたい。
・・それを最大の武器に、高野山へ乗り込むことにしようではないか・・。