「自分の中の」夏の風物詩・・。

UMUサン

2017年06月29日 23:50


・・・やっぱ、高校球児の夏はいいですね~♪









先だっての土曜日(24日)、地元の高校球児を応援してきた・・。
あ、いや、それだけじゃない・・。「自分の中の」夏の風物詩を体感したかったのだ。

・・・どこの球場でも見られる風景・・。
会場の駐車場係の、チケット売り場の、会場案内係の、ファールボールを回収する係の、
ボールボーイ係の、グラウンド整備係の、スタンドで精一杯母校を応援している控え選手たちの、
そして・・グラウンドで白球を追いかけ青春の汗を流している選手たちの・・。

最後の夏を支えているのは、どれもみんな高校球児であり、
そんな場面場面で出会う子供たちは一生懸命で、自分には眩しく輝いてみえる。

・・これが「自分の中の」夏の風物詩となっているのである。

「こんちわ~っす♪」 会場を歩いていると、どこからともなく挨拶が湧いてくる・・。
「お疲れさん・・。」 帽子を取り、一礼しながらそんな言葉を返さずにはいられない。
球児たちの熱き夏の戦いを見たいばかりじゃない・・。
そんな「自分の中の」夏の風物詩に触れたくて、時間があれば足を運んでいるのだ。


みんなそれぞれで夢舞台を目指しているが、同じ夢舞台を目指している仲間を支えている。
そんなことを妄想だけで、もはや涙チョチョぎれ状態となってしまうのである。


その日、こんな風景を目の当たりにした・・。
地元の高校を応援した後、頑張った選手たちや学校関係者に挨拶を交わしての帰り道。
駐車場に向かって歩いていると、「こんにちわ~♪」 いつものように元気な挨拶をかけられた。
「お疲れさん・・。」 帽子を取って一礼・・。その場を立ち去ろうとすると、次から次へと元気な声。

「元気がいいな~。」 振り返ると、目の前を通る通行人全てに元気な挨拶をかけている。
「・・ん?」 みれば、ただ通行路に立って一生懸命に挨拶をかけているだけ・・?のようだ。

「あの子は何の係だろう~?」 ふと気になった・・。何かしらやっているようにもみえない。
ただただ通行路に立って、一生懸命に元気よく挨拶をかけているのだ。
「う~ん。」 何となくこのまま帰るのが惜しくなって踵を返し、しばらく立ち止まって様子を見た。

その子の周囲には他の子供たち(チームメイト)もいないみたいだ・・。
しかも真っ白な練習着(?)なので、どこの高校なのかも不明。帽子も被っていない。
普通なら自分の高校のオリジナルTシャツでも着けていそうだが、そうでもない。
体の大きさからして、どこかの高校球児であることは間違いないようである。

分かるのは、ただただ一生懸命に挨拶をかけていることだけなのだ・・。

「う~ん・・。」 目が離せないばかりか、どこの高校球児か尋ねたくなった。
そんな衝動にかられたのだが、一生懸命に挨拶をしているところだ。
自分の余計な詮索でその子の邪魔になってもいけない・・。寸前で思いとどまった。

そこからそこに30分余り止まって様子を伺う。。挨拶の勢いは止まらない。

「あら、もうこんな時間だ・・。」 別の用事があったことを思い出した。
残念だが、この場を去らなければならない時になっている・・。後ろ髪を引かれる思い。
もう少し、見ていたかったのだが・・・。


帰りの車の中・・。その子のことが気になって脳裏から離れない。
グラウンドの外でも一生懸命な姿・・。いや、グラウンドであろうとなかろうと、
そんな一生懸命さに、自分はいつも心を引かされているのだ。

今年も「自分の中の」夏の風物詩に出会うことができた・・。


・・より一層、全ての高校球児にエールを送りたくなったのは言うまでもない。