最終回、1点リードは許しているものの、チャンスで1アウト3塁。
3塁ランナーがホームインで同点に追いつく・・。しかし、打者は8番バッター。
さて、攻撃側ベンチの作戦は~?
《・・もうすぐ一年でもっとも熱い季節がやってくる・・。》
どうしても同点にしたい。そう思うのは当然だが、
さあ~て、攻撃チームの選択肢は・・・?
スクイズ? エンドラン? そのまま打たす? まさかのホームスチール?
こんな場合、ランナーの走力や状況判断、打者の技術力だけではなく、
相手投手、守備力の状況・・・さらにはカウント、配球などなど、
いろんなことを「瞬時」に考えて、監督はサインを送る、送らなければならない。
あ、いや、サインを送らないで、打者に望みを託す場合もあるし、
サインを送るのを躊躇し、そのタイミングがずれる場合だってある。
・・・いずれにしても、導き出したい答えは、
最も成功する確率が高いと見込まれるものを選択・・・。それが「判断」である。
しかし・・・、
ふとベンチを見ると、声がかすれるほど応援をし、
チームでは1番「バンドのうまい子」が残っている。
あるいは、バットに当てるのが最も上手な子が控えている。
「この子を起用して失敗するなら、誰がやっても一緒。悔いはない。」
「ここはこの子に賭けてみよう」と8番打者に代打を送る。
結果はともかく・・・。これが「決断」である。
いろんな材料を基に、指導者はこの場面での最良の方法を模索し「判断」するが、
必ずしも「判断」は最終形ではなく、指導者の「責任」で「決断」したものが
この場面での最終形となるのである。
もちろん、そこには子供たちに対する「信頼」が最も大事で、最も必要となる。
そのことは今更言うまでもないことではあるが・・。
過去に幾度となく、苦い経験をしてきた。
時にはチームを勝利へ導くことができなかった場合も多々ある。
その時には、この「判断」が正しかったのか自問自答するのであるが、
本当はそうではない・・。
ほんとに「責任」をもって「決断」したかどうかが重要で、
もしかしたら「決断」したのはいいが、どこかで「信頼」していない気持ちが
あったのではないだろうか・・。
これまでの苦い「判断」の過ちの原因は、
その時の「判断」が正しかったかどうかではなく、
ほんとに「信頼」していたかどうかであったのではないかと・・・。
となると、「信頼」するってことは「判断」の過ちも少なくし、
さもなれば、「決断」の上に「自信」というアイテムが加わるかもしれない。
・・と言うことで、まずは「信頼」する気持ちを強くしなければならないね・・。うん。