今日は野球もなかったんで、少し仕事の話を・・。
ま、仕事柄、障害を持つ子供たちとの関わりが多い。
いつの日だったか、「児童デイサービスにこにこ」に、午後から子供たちが集まってきた。
いろんな障害を抱えながらも、日常生活を普通にかつ安心して営むことができるように、
社会適応訓練等を実施するこの事業所に通う子供たちである・・。
で、いつもの通りに大急ぎでおやつを済ませて、芝生の広がる中庭に飛び出していく。
みんなが楽しみにしている「お遊び」の時間である・・。
この時間はほんと伸び伸び~。自転車や三輪車で疾走する子、追いかけっこを楽しむ子。
サッカーボールを追いかけたり、はたまた芝生に寝っ転がって、花々に話しかけている子・・。
この「お遊び」は、子供たちにとって自由な時間・・、過ごし方も様々で良しなのである。
外が騒がしくなると、お遊び時間の始まりだ。
「お~。やってるな~。」しばし、仕事の手を休め、
子供たちの遊び具合、元気具合(?)を見学・・、
まあ~・・、いつもの日常風景。本当に楽しそうである。
そんな中、目に止まるのは「プーカー野球軍団」のいつもの面々・・。
障害を持ってる子供たちということもあって、細かいルールなんて気にしない。
三振も3アウトもないようで・・。ただ投げて打って捕って・・みたいなことを繰り返している。
なので当然、三振もアウトも捕る捕らないなんても気にしない・・。
ボール球を打ったり、ストライクが入らなかったりなんてもへっちゃら。
「たかが」そんなことで、子供たちの楽しみなんて萎(しぼ)まない。
ほんとに、そして純粋に「投げて打って捕って・・。」に一生懸命なのだ。
こんな風に「投げて打って捕って(野球)」が純粋にできたら楽しいだろうな~って、
ふと、そんな想いが頭の中を駆け巡ったのだ・・。
バント失敗したり、打てなければドヤされる、エラーしたら怒られる。弱かったら諦める・・。
試合に負ければ沈む。・・そして子供らも大人たちも悩み、落ち込む・・。
いつしか野球そのものの「楽しみ」とか「面白さ」ってことを忘れて、
悩んでばっかり怒ってばっかりにはなっていないだろうか?
ま、競技としての野球を考えれば、更に上を目指し、向上していくための努力は当然であり、
上手くいかなかった時の叱咤激励や苦悩は、誰もが通る道であるのは常ではあるが・・、
しかし、一番大事にしないといけないことを忘れてしまっているんじゃないだろうか~??
・・野球の「楽しさ」や「面白さ」を感じることができるのは勝利の時・・だけじゃ寂し過ぎる。
《・・ここが『名護市プーカー野球場(名護市民会館中庭)』なのである・・。》
いつの間にか、煙草の火がフィルターの近く、根っこの方まできている。
ボーっとしてその様子を眺めていると、一人の指導員の女の子が駆け寄ってきた。
「局長も一緒にやります~?」 声がかかった。「ああ、やるやる。まぜてくれ~!」と快諾。
「・・で、仕事は大丈夫ですか?」と心配そうに言った。
時計を見ると、4時40分過ぎ。もう少しで定時。「何言ってる~?これも仕事ですぞ(笑)・・。」
・・結局、子供らと一緒にプーカー野球に興じて定時まで自分の机には帰らなかった。
障害を持つ子供たちと同じ・・。ルールお構いなしでのプーカー野球・・。
これぞ、原点であると噛みしめた次第・・。少しの間でしたが、でーじ楽しかった~!
いや~・・、プーカー野球が「仕事」ですいません~・・。