・・どうもこの時期、何だか落ち着けない・・。
そう・・。最後の夏、「第44回国頭地区中学校総合体育大会(夏季総体)」まであとわずか
来たる6月3日(土)、4日(日)の本番まで、あと2週間あまりに迫っているのである・・。
この夏季総体は何と言っても、中学校部活動にとって最大のスポーツ祭典であり、
中学校の部活動で一生懸命に汗を流してきたすべての者の集大成が成就される。
我ら屋部中学校でも例外ではなく、どの部活動も最後の夏、その集大成に向けて
より一層、ラストスパートをかける意気込みがヒシヒシと現れているところであろう。
そんな中、やはり初戦の相手、抽選結果というのが気になるところである。
なんせ、今シーズンの屋部中野球部は公式戦において勝利なし・・。
ポイントも「0」で、シードランキングでダントツ最下位でばく進中なのである。
・・と言うことなので、抽選結果は最後の夏の結果を左右する重要な「鍵」となるわけである。
思い起こせば、今から6~7年前、凛太朗が迎えた最後の夏・・。
あの当時、ダントツの第1シード、国頭地区の絶対王者であった金武中学校が
初戦の対戦相手と決まった時、正直、卒倒しそうだったことを覚えている(笑)・・。
「・・かあ~。よりによって金武中とは・・。」 何度も何度も対戦表を見直したもんである。
正直、負ける方に分がありそうなこの初戦の戦いに、
「勝っても負けても悔いのない最後の夏を・・。」なんて、口々の叫んでいたのは、
あたかも、負けた時のショックを和らげるための口実でしかないように思えてしまい、
そんな情けない気持ちと、「いやいや、やってみないとまだまだ分からんぞ~。」なんて、
分が悪いかもしれないと思いつつも、淡い期待をかける気持ちとが複雑に絡み合い、
何とも言えない心持ちになったのを今でも記憶している・・。
そんな気持ちがなかなか解消できないある日。夏季総体に向けての栄養会が行われた。
まずは、子供たちそれぞれの夏季総体に向けた決意を述べた後、父兄からの挨拶の番。
母親を代表して、長年屋部中野球部を支えてきたお母さんが激励の挨拶・・。
「・・相手がどこであろうと、自分たちは勝つ続けるのみ。最後の大会で最後の大勝負をかけ、
必ずや勝利を手に入れる・・。それ以外はないのである。頑張りましょう~♪」と・・。
なんとまあ~気合いのこもった素晴らしい挨拶。
自分の中のモヤモヤした不安な気持ちが一瞬にして消し飛ばされたのである。
負けた時のショックなどは毛頭にない・・。絶対勝つとの意気込みと闘志に感服し、
自分の情けない弱気な気持ちにも喝を入れられたような感じがして、脱帽した次第である。
確かに最後の夏にかける思いは、たしかに勝ち負けだけじゃなく、
それ以上のものがあると信じて疑わないが、
やはり、我々は長く子供たちのプレーする姿を見たいものである。
・・そのためには、勝利することが必須の条件であり、そのための「運」も大きな要素となる。
当然ながら、抽選会での「運(クジ運)」も然りなのである・・。
最後の夏・・。悔いの残らないひとつの集大成の在り方を真摯に目指すのであれば、
初戦の相手(抽選結果も含めて)も気にして気持ちを高めていくことも、ある意味正直なこと。
・・繰り返すが、我々は長く子供たちのプレーする姿を見ることが最高の願いなのである。
そうとなれば、「運(クジ運)」も味方につけて、一日でも子供たちを勇姿を眺めたい。
となれば、やはり初戦の対戦相手に注目するのは、集大成成就の第一歩でもある・・。
「勝っても負けても・・。」ってな話は、結果を見て後からの考えることにしよう。
《・・思いを込めて、父兄手作りの『不撓不屈』の横断幕・・。(2013年作)》
さあ~、「実力」でも「運」でも何でもいいですが・・。
最後の夏にかける思いは子供たちも応援する我々も一緒・・・なのだ。