珠玉のキャプテン・・。

UMUサン

2017年03月16日 21:30


我らがキャプテン、優介のキャプテン力がこの上なく至高さを増している・・。

新チーム結成に合わせ、キャプテンに就任して以来、持ち前のキャプテン力をいかんなく発揮。
チームのまとめ役、監督やコーチなどのスタッフと子供たちとのパイプ役や怒られ役など、
その役割は多岐にわたり、彼のキャプテン力は重要性も期待感も益々高まってきているのだ。

当然、チームにとっても、そして我々スタッフにとってもなくてはならない存在なのである・・。





・・現在、彼はレギュラーポジションから遠のいている・・。
下級生である4年生の力が台頭し、上級生である5年生のポジションを脅かしている中、
その時点でのベストなメンバーで試合を臨むためには上級生と下級生の隔たりもないとの
チームの考え方に基づき、レギュラー定着については苦渋を舐めているのである・・。

しかし、試合に出られない機会が多くなってきている中にあっても、
彼はへこたれず、勝利のため、チームのために身を粉にして頑張っているのである。

ある時には率先してコーチャーズボックスへ入ったり、バットやヘルメットの片づけにも自発的。
またある時は、試合に出ているメンバーに声援を送り続け、チーム全体を鼓舞している。
「ベンチの中のことはお前がまとめろ・・。」 自分の意思を必死に遂行しようと表情を引き締める。

すれば、彼の実行力に比例して、チーム状態も向上しているのである。

この前の第5回フラワー大会でのこと・・。他会場の結果を確認するため、彼を同行させた。
車の助手席に座らせ、他会場に向かう途中、静かに言葉をかけた・・。
「まあ~今は試合に出る機会は減っているが、『キャプテン』というポジションは大切だ。
エースや4番打者以上に重要な役目を担っている・・。これは誰にもできないことだ。」
横を向き、彼の表情を伺うと、大きな目をさらに大きくし、ジッと自分を見つけている。

さらに続けた・・。
「これからは自分のこと以上にチームのことや他の子らのこともやらなくちゃいけなくなる。
例えば、チャンスに打席に入る選手に必死に声援を送るとか、ピンチを迎えたピッチャーに
ベンチから大きな声で励ますとか、試合に出なくともやることは山ほどあるぞ・・。」
まん丸な目玉が一層まん丸く見開いている。


大会での試合前のオーダー交換・・。「優介これ・・。」と言ってオーダー用紙を手渡すと、
立ち止まり、オーダー用紙に視線を落とす。どの子よりも初めに先発オーダーを知ることになる。
「・・・。」無言で自分の方に振り向く。すると、「先攻しますか?後攻しますか?」 言葉を返す。
「お前の好きなように決めてこい!」って送り出すと、「はい♪」 笑顔を返してくれる・・。

先発オーダーに自分の名前がない悔しさを振り切り、オーダー交換に臨む。
そんな彼の気持ちを切々と感じ取りながら、傍らで彼の仕草を見守ると同時に、
自分の中に、何か申し訳ないという感情が自然に沸き立つのが分かる。

自分の気持ちを抑えつつ、粛々かつ元気よくオーダー交換をする姿が健気でならない・・。

そして試合開始直前のベンチ前・・。誰よりも声を出し、気合いを注入している。
彼の気合いがチーム全体に共鳴し、戦う力を醸成させていく。
試合中においてもベンチメンバーも含め、チームを鼓舞する声が響き渡り、ムードを高める。

彼のチームを牽引する姿が、今じゃチームにとって頼もしく、大きな支えとなっているのだ・・。

・・そして、いつか・・。
ビックタイトルを手にした時、彼を真っ先に抱き上げ、胴上げすることを夢見ている。


そんな夢を叶えることができたら・・。


我々は、かつてない「珠玉のキャプテン」に遭遇することになるのだ~!