浜辺の思い出・・。

UMUサン

2017年01月17日 22:30

さて、去った土曜日(14日)、国頭ふれあい広場にて練習試合終了後、
我らサンガーズ軍団とその父兄は、宇茂佐区の区長さんの依頼で海岸に出向いた・・。

そこへの到着は夕方4時30分前ぐらい・・。久し振りの宇茂佐の海岸だ。
まあ~足を踏み入れると、気持ちいいほど穏やかな浜辺が広がる・・。


「わ~い♪」 子供たちが一斉に波打ち際へ駆け出していった。
自分らも子供らのあとを追い、素晴らしいシチュエーションに目を細め、歓声が上がる。
近づけば近づくほど、潮の香りが鼻腔をくすぐり、懐かしい気持ちにさせてくれる。

凛太朗や竜誠、あかりなどが小さいときは時折、散歩に出かけ、砂の感触を楽しんだし、
我らサンガーズ軍団も夏休みのイベントとしてバーベキュー等を開催したのだ。
しばし野球のことも忘れて、子供たちと一緒になって無邪気に遊んだその時の記憶が蘇る。

「昔は、ここでよくキャンプをしたもんだ・・。」 ゴミを拾いながら父兄に話すと、
「今年はこの海で夏のイベントをやってみたいね~♪」 弾んだ声が返ってきた。

あの当時、なかなか成績が上がらなく、大会も初日で終わることの多かった時代。
野球で消化不良となっている気持ちをいろいろなイベントを催して解消を図ったもんだ。

そんな時、野球よりも元気があり、声も良く出ていた子供たちに苦笑いしながらも
「野球ばかり楽しんでもダメだ・・。」 なんて言い聞かせていた昔の自分に今、苦笑いする。


そう言えば、こんなこともあった・・。今から8年前の今の時期ぐらいだ。
新人育成大会の決勝リーグの初戦、名座喜少年野球さんに大敗を喫し、撃沈の憂い。
身も心も疲労困憊の挙げ句、家で昼寝をしていると当時の保護者会長の襲来を受けた。
「なに、ふて寝しているか~。」 その保護者会とは同級生。しかも片手に泡盛一升瓶が光る。

傷心の自分を連れ出し、連れてこられたのがこの宇茂佐の海岸である・・。


・・時間のちょうど同じような時間・・。夕暮れの気持ちいい潮風を感じながら一献。
浜辺で泡盛を酌み交わすのは少し場違いとは思ったが、違和感を払拭するような風景である。
近くのコンビニで酒の肴を調達し、浜辺に一升瓶やコップ、つまみなどを広げると
砂地にめり込み、驚くほど安定感が抜群なのである~。

しばらく沈黙・・。傍らで聞こえる波の音も酒の肴の一つとして交わる。
すると、「今年の夏はここでキャンプしよう~♪」といきなりの提案・・。
それを皮切りに、野球の話をするかを思いきや、それ以外の話に終始している。

「・・何か気を遣わせているな~。」なんて思いつつ、この時は甘んじて受けた。
敗軍の将に野球の話は酷だと思ったのだろうか・・? しかし、その日はそれで助かった。
風貌から気を遣うようには見えない(申し訳ない)が、このへんは同級生のよしみか?

やがて暗闇が迫り、遠くの街灯りが様々な色で点滅し始める・・。

すると、「じゃあ、相撲やるか~?」 これもいきなりな話。・・そろそろ酔いも回り始めてきた。
「はあ~?」 怪訝な表情をしている自分を引っ張り上げ、無理矢理組み合う。
酒も程よく回り、酒の匂いも漂う顔を引っつけ合い、穏やかな浜辺で40半ばのおじさんが
相撲を興じる光景はあまりにも可笑しく、大声を出しながら笑った・・という記憶。

・・当然、帰る頃はすっかり傷心な気持ちも消え失せていたのだ。





「そろそろ帰りましょうか・・?」との声に我に返り、現実に引き戻された、

その同級生の保護者会長、この前の成人式で久し振りに顔を合わせた・・。
胸には可愛い孫を抱いている・・。おじさんから今では立派な(?)おじいちゃんである。

彼はすっかりこの浜辺での思い出を忘れているだろうが、自分は今でも強烈に覚えている。


「良~し・・♪」 今夏はここで新たな思い出をつくろうかな~って決心した次第で・・。