「サイン」の真意・・。

UMUサン

2016年10月27日 18:40


どのスポーツ競技、特に団体競技において「サイン」は試合を優位に進め、
戦略を展開する上でも重要な位置づけとなっているのはご承知の通りである・・。





では、「サイン」の真意ってのはなんだろう・・?

このことは、野球というスポーツにおいてもその重要性はより一層増す・・。

自軍チームの勝利に導くための戦略実行の手法の1つであるのは間違いないことである。
野球自体が高度(中学・高校野球など)になるにつれ、サインはさらに重要なアイテムとなり、
そのサイン1つ、成功するかどうか如何で、勝敗を左右する場面もたくさん経験している・・。

サインの真意は、そこが大きな意味づけともなるのだ。


折しも、「SMBC日本シリーズ2016」で広島東洋カープと北海道日本ハムファイタースが
第4戦まで終え、お互い本拠地において連勝し、2勝同士でがっぷり四つの様相を見せ、
シリーズの行方は予想もつかない大接戦となっている中、今朝のYAHOOニュースでは
こんな見出しがネット上に踊る・・。「広島、流れを変えたサイン見逃し」というもの・・。

2勝1敗で広島が1勝先行で迎えた第4戦・・。広島が勝利し日本一に王手をかけるのか?
それとも日本ハムが勝利し、2勝2敗の白星を五分に持ち込むのか?・・注目の一戦。

この日の試合は、大事な局面で広島らしくない「サイン見逃し」という初歩的なミスを冒し、
それが流れを変え、勝敗を左右したというものであった。

このニュースで言うなれば、まさに「サイン一つで。」勝敗を決した事態ということになろう。


しかし、サインを出し、作戦を選択するにもいろいろと試行錯誤が多々・・。
例えば、得点好機にバントが苦手な子に「送りバント」を出すも、表情が曇っている、
プレッシャーでガチガチになる・・。「失敗したらどうしよう。」と不安が先立つ。結果は失敗・・。

このバント失敗で試合が負けてしまった・・だけで話が済めばいいが、
失敗したその子のバントの苦手意識が増大。失敗を契機に、もっと練習しょうと前向きな
気持ちになって取り組んでくれればいいが、逆に、その苦手意識が練習意欲をも減退させて
しまうことにつながってしまったとしたら・・、

この試合での作戦失敗(指導者の作戦選択ミスも含めて。)が、これからのチームにとって
そして個人のモチベーションにとって大きな打撃になってしまわないとも限らないのである・・。

我々、指導者は常に戦略として作戦を選択したことは間違っていないかを検証する。
この場面で作戦が適正だったのか、その作戦を遂行するのに人選が適切であったのか・・?
はたまた、目の前の一つの失敗が今後の命取りになってはしまわないか・・などなど。
向こう先のことにも視点を置きながら振り返ることも大事なことではないだろうか・・?


さあ~本日、日本シリーズの第5戦・・。勝利したチームに優勝への王手がかかる。
昨日、勝敗を左右させる「サイン見逃し」を起こした鈴木誠也が挽回し、奮起を見せるのか・・?
それとも「サイン見逃し」を引きずり、シーズン神っていた男がシリーズ不発に沈むのか?

また、「サイン見逃し」なく送りバントを敢行し、作戦成功となったかどうかは分からない。
しかも、その作戦が功を奏し、チームを勝利へと導いたのか・・も分からないのだ。

その8回表無死1塁で勝ち越しの絶好のチャンスという「適所」であったとしても、
送りバントという作戦の遂行者が「鈴木誠也」という選手が「適材」であったかという
指揮官が選択した戦略が正しかったかどうか・・も興味津々。

いろんなことを頭に描きながら、今日の第5戦の動向に注目したい・・。。


・・さもすれば、「サイン」のもうひとつの真意が見えてくるかもしれない。