夢の継承・・

UMUサン

2016年07月05日 22:45


さて、「第98回全国高等学校野球選手権沖縄大会」の5日目・・。
我が母校、名護高校が那覇高校と対戦し、惜しくも5対3で涙を飲んでしまいました。

・・3年生にとっての熱い夏は終焉を迎えてしまったのである。





初戦の向陽高校戦は、9対1と7回コールド勝利で快勝。
母校の後輩たちや学童野球・中学野球と携わった教え子たちの戦いを間近に見ようと、
北谷公園野球場に足を運んだ訳で、目の前で逞しく成長した子供たちの一挙手一投足に
スタンドから歓声をあげ、応援団と共に勝利を分かち合った・・。

ちょうと名護高校の戦いの日、
翌日(7月3日)に開幕を控えた「第1回島田杯北部支部予選大会」の準備に勤しんでいた・・。
名護高校の試合も気になるところではあったが、「ま、今回は大丈夫だろう~・・。」との思いが
あとで考えると、それが油断にひとつであったかもしれないと悔やんでも悔やみきれない。


すると、途中結果が入ってきた・・。応援に行っている関係者からの一報である。
LINEの文面には「6回終了。那覇高校が2点リード・・。」 思わず作業する手が止まる。
「マジか・・。」 LINEでのやり取りに、もどかしさを感じ、さっそく電話を入れてみる・・。

「先制したが、2回に逆転を許した・・。なんかチャンスはあるが、なかなか得点できていない。」
そんな話に、初戦の向陽高校戦で見せた打線の勢いが脳裏に浮かんだのではあるが、
攻めきれない状況に、自分の目で確かめ切れない不安が充満する。

その後、イニングごとでの報告を受けるが、苦戦を強いられている様子は変わらない。


「夏は終わりました・・。」 名護高校の父兄からLINEが入り、スコアボードの画像が映る。
「・・・。」 何とも言えない虚脱感を覚え、しばし立ち尽くし、呆然としている中、
「子供たちの健闘を讃えてやって下さい・・。」 そうLINEに返送するのが精一杯である・・。

子供たち自身、そして支え続けた父兄らが抱えるこの悔しさを一掃するには
もう少し時間を要するが、敗者となっただけで、彼らの頑張りは片づけられない。
今まで頑張ってきたことと、これからの歩みが大事なことになっていくのである。

決して下を向かず、これからのために前を向いてほしいと願っている。

やがて、高校球児としての頑張りと思い出が、今のこの悔しさを上回る日がきっと来る。
すると、自分たちの果たせなかった夢や思いが次代へと引き継がれていくのだ。

夏は終焉したが、君らの夢への継承はこれから始まる・・。
・・自分もそう。夢を継承している真っ只中なのだ。


今まで本当にお疲れ様・・。そしてこれから、真の頑張りに期待している。