さて、「第98回全国高等学校野球選手権沖縄大会」の大会3日目。
我が母校、名護高校野球部が北谷公園野球場の第2試合目に登場・・。
一回戦、向陽高校と対戦し、9対1の7回コールド勝ちを収め、見事、今大会の初陣を飾った。
その日は戦後71年目の「慰霊の日」。名護高校の試合開始が丁度12時であったため、
試合が始まる前、12時の時報に合わせて、全員一斉に黙祷を捧げた・・。
・・球場全体が静寂に包まれる中、平和で野球を楽しめる幸せを実感せざるを得ない。
さて、名護高校の戦い振りを振り返ってみよう・・。
1回表、相手の攻撃で先頭打者に2塁打を打たれ、いきなり無死2塁のピンチを招くも、
後続の3番を浅めのレフトフライ、4番をショートゴロに抑え、無失点でしのぐ。
その裏の名護高校の攻撃・・。
2死から3番打者が四球、4番打者がヒットと続き2死1,2塁の先制点のチャンス。
その好機に5番がレフト前のタイムリーヒットを放ち、まずは1点を先攻する。
投げては2年生投手がテンポの良いピッチングで攻め立て、相手に攻撃の余裕を与えない。
攻撃では2回裏以降、四球やエラーを絡めて出塁し、塁上を埋めると、タイムリーヒットで
得点を積み重ね、5回までに怒濤の9得点を奪取・・。一方的な力の差を見せつける。
5回終了時で9対0の試合展開・・。グラウンド整備に入ると、
「あかり~、もう行くか・・。9点のリードすれば大丈夫でしょ。飯でも食ってこよう~♪」
一緒に応援に来てくれた(嬉)にあかりに声をかけると、「うん・・。」 球場を後にする。
この夏は3年生にとっては最後の戦いとなる。
3年生誰もが特別な思いと抱き、この2年半の全てをかけているのだ。
並大抵の気持ちじゃ勝利は掴めない・・。名護高校や向陽高校の選手も同じ事。
結果、試合は大差がついてしまったが、両校とのはつらつとしたプレーが見られ、
まさに高校野球の神髄を存分に感じることができた・・。
・・やはり、高校野球は素晴らしい~♪
名護高校3年生は次の戦いの勝利に向かい、向陽高校3年生には前途に幸あれと願いたい、
勝敗に関係なく、両校ナインに大きなエールを送ります~。
さあ~夏色一色のもと、高校球児達の熱い戦いは始まったばかりである・・。